TOEIC英語学習失敗物語(1)

英語を教えている人が必ずしも「最初から英語ができた」わけではない。

むしろ、「誰よりも失敗」を重ねてきた人のほうが多いかもしれない、と思っている

私もその1人だ。

英検1級は、その語彙の難しさに、なかなか合格しなかった。

合格したのは、アメリカで大学院を出て帰国して、そして一応

問題集を解いて準備してからである。

大学を卒業して結婚するまでの半年の間、実家から通訳学校に通っていた。

その時に英検1級の一次試験に合格したのだが

ものの見事に二次試験で 不合格になった。

当時の英検1級の二次試験は、グループ面接だった。会場である学校の教室に

15名程度が集められ、 コの字型に並べられた机の周りに座って

スピーチの順番を待つ。

暑い日だったので部屋のクーラーはガンガンに効いていた。

そのクーラーは、私が座ってる席の真後ろにあり、

冷風が私の背中に吹きつけた。

若かったけれど、さすがに冷やされすぎてトイレにいきたくなり、

つい、手をあげて「トイレに行きたい」と。

試験官は「先に済ませておけ」という態度で渋々承知した。

いや、済ませていたけれど、冷房の直撃に耐えられなかったのだ。

今なら「冷房が当たらないところに行きたい」とまずいうべきだったと

おもうのだけれど、「指定席」だったので席の変更を訴えることを

我慢してしまった。

もう、そんな状態で、しかも「英語をしゃべること」に(通訳学校に

行っていても)全く自信がなかったので、トイレ事件がなくても

落ちていただろうけど、もう、1分間のスピーチ時間のうち

10秒程度話をしただけであとは沈黙で立ちん坊。

いまだに思い出に残る不合格経験です。

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)