50代の歯列矯正は可能か?
悩みに悩んで矯正歯科を探しに探して、ついに決心しました!
1. 永遠の悩み
長い長い間、私には他人に言えない密かな、そして大きな悩みがありました。そして、今もあります!
それは、「歯」
下の歯列が乱杭です。
20代から、何度か矯正をしようと、歯科医に行きました。
でも様々な事情…1、2年ごとに引っ越しなどがあって、育児があって、仕事があって…先延ばしになっていました。
結局今にいたるまで、20代から30年、そのままです。
しかもその間に歯周病がひどくなり…そして体質なのか、度重なる口内炎に悩み…
これらすべてが複合され今に至ります。
2014年11月から昨年2月にかけて抗がん剤治療をおこないましたが、その間の一番の悩みは口内炎。
水を飲んでもつらいという時期が続きました。
普段から弱い歯のお手入れ、口のお手入れがまったく出来ない状態になってしまいました。
2. 歯周病治療
28歳のとき強烈な歯茎(前歯)の痛みに襲われたことがありました。
その時の歯医者は古い方法で、私の前歯を4本、継ぎ歯にしました。
継ぎ歯とは…歯を歯茎のところで切り、穴をあけ、神経を抜き、神経の中はきれいにし、その後歯の中に金属の芯を埋め込み、プラスチックの歯を被せる…
歯の根は生きていますが、歯茎から出ている部分は人工物です。
根本的な治療ではなく、対症療法でした。
本当にこの治療がベストだったのか…疑問です。
でも、やってしまったものは仕方ありません…
32歳、三女がお腹にいるときに、一念発起して朝日新聞の「歯なしにならない話」というタイトルの健康記事に載っていた歯周病を得意とする歯科に通い始めました。
半年待ちの人気歯医者さんでした。
そこは、歯磨きを徹底指導する歯医者さんで、その歯医者に25年通いました。
熱心な歯磨き(どちらかというと歯茎磨き)のおかげで、何とか歯はもちこたえました。
歯周病は時々は悪くなり、時々はマシになり…の状態を繰り返しました。
最近はその先生もお年を召して、あまり昔ほど熱心に診ていただけなくなりました。
25年前、初めて診察を受けたときに「矯正をしたいのですが」と言いましたが、専門が違い、歯周病があるためにその選択肢はまったく考えていただけませんでした。
矯正は無理、と思って時は過ぎていったのです。
3. 歯医者を替える
若い頃から容姿にコンプレックスがありました。
歯並びが悪いのもその原因の1つでした。
また、歯並びが悪いために磨き残しが多く、茶渋などのために歯が着色していました。
クリーニングを希望していたのですが、歯周病専門なのでそういうことには無関心な歯医者さんでした。
それでも他の歯医者さんに替えることには抵抗がありました。
2015年10月ごろから口内炎がひどくなり、半年ほどずっと苦しみました。
先生は軟膏をくれるだけでしたが、自分ではこれだけ繰り返される口内炎には原因があるはず、と考えていました。
口腔外科を紹介してほしかったのですが、そういう案内はしていただけませんでした。
2016年、お正月になって「新年の誓い」というより、「新年の願い」ー「キレイになりたい」という願望が強烈にわきあがってきました。
それにはまず、永年のコンプレックスのもと、「歯、口元をキレイにすることだ!」と思いました。
「何とかしよう!」と思い立ち、「高齢者、矯正」でインターネット検索をし、家の近くに矯正を専門にしている歯医者を見つけました。
ひどい歯並び、茶渋の付いた歯、歯周病など、ひどい口の状態をまた新たな医師にみていただくことにはものすごい勇気がいりました。
が、どうしてもコンプレックスをなんとかし、「キレイ」になりたいのです。明眸皓歯(美しく澄んだ瞳と白く整った歯。美人のたとえにいう)は昔からの憧れ。
憧れを現実のものにしたい。もう、今を逃してはチャンスはない!
焦がれる思いでインターネット検索「矯正、高齢者」で見つけた歯科に問い合わせをかけました。
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4. 矯正歯科での初診
申し込んでから3週間ほど待たされた2016年2月2日、矯正専門の歯医者に行きました。
初診で写真、レントゲン、診察をしていただきました。
矯正の可能性を探るためです。
年齢的にも、そして歯茎の状態からも、可能性がないかもしれない。
「やはりダメですね」そんな診断を受けるのではないか、とても不安でした。
また、いったん歯医者を替えると、これまで25年通った歯医者には、もう戻れないのです。
元の先生は矯正など、「とんでもない」と怒るでしょう!!
矯正は歯茎にも大きな負担です。
私の口の中を初めて診察した先生…「食物残渣が多いね」…そう、歯並びが悪いので、人より長時間磨いてはいるものの、食べ物かすがとれていないのです!
自覚はありましたが、やはりショック!
やっぱりダメかなあと思いながら、初回の検査を終えました。
2回目の診察は、3週間後の2月27日。
この日は診療はなく、レントゲン、写真、診察を検討した結果の説明です。
年齢のことより、まず歯周病があるために、矯正は「難しい」…けれど
「やってみましょう」と言ってくださったのです!
ただし、歯周病その他、虫歯もあるので、「まずは一般歯科でそちらを治してください」。
矯正処置にOKが出るまで、同じ医院の一般歯科を担当する若い先生に診てもらえることになりました。
初診からひと月後の3月7日、新しく診てくださる事になったW医師(男性)。
またこの汚い口の中をみていただくのも本当に恥ずかしかったのですが、レントゲンをとり、まずは虫歯発見。
一番奥の大臼歯。被せものの下の歯が根まで膿んでいる!らしい…場合によっては抜く必要があるかも!!!
えー、それって矯正以前の問題。先生、抜くのだけは勘弁してください!!!
というわけで矯正どころか虫歯治療から始まってしまいました。
また、口内炎の腫れがまだ続いていたので相談すると、すぐに「口腔外科」への紹介状を書いてくださいました。
先生は、まず「歯の洗浄」をし、歯石をとりましょう、そして、「歯茎が悪くてもきちんと管理しながら矯正はできますよ」という話をしてくださいました。
思い切って歯医者を替えたことで、口内炎の原因を探るために「口腔外科」に行くことができるようになりました。
そして、30年来の悩みであった「矯正治療」の可能性がでてきたのです。(続く)
この歯並びが悩み…↓