東京マラソンの応援ベストポイントはここ!一番ツラいときにエールを送る

東京マラソンで友人を応援したい…でもあまりに人が多くて結局会えなかった、応援できなかった、という声を聞きます。

絶対会える絶好のポイントをご紹介します。

1.  3万人の一大イベント

3万6千人が走る、そして首都・東京都心部の車を一斉に使用不能にし、一般人が銀座のど真ん中を車でなく自分の足で走りきる一大イベント、東京マラソン。

当選確率は10倍超。当たっただけで「おめでとう」と言われる大会は他にありません。

私は2014年、2015年と2年連続当選。信じられない運のよさ。その当選は、自分の人生にとって深い意味があったことがわかった大会。神様は実にうまく采配してくれる–その話は、とりあえず置いておいて(こちらのブログに抗がん剤治療を続けながら2回目のマラソンを走った記録があります)、今回は応援に徹しました!

今年はラン仲間の当選率が悪く、自分が所属するランニングクラブからは2名だけが当選。

2.  知り合いを応援するには?

東京マラソンは、走る人の数も多いけど、応援もとにかくすごい。お互いを見つけるのはまさに至難の技。応援ポイントを事前に打ち合わせしておくだけでなく、互いの服装(応援の人も目立つ必要あります!)、あるいは持ち物も事前に知らせておかないと、見逃してしまうことが多いのです。

これは、本日の私の目印

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また、銀座のような交通の便がよく、華やかな場所は応援していても楽しいが、偶然に出会える確率はほぼ、ありません。

3.  道路の右左どちらを走るかも打ち合わせ

また、通常は両側通行の道路でも、区間によってはマラソンのため一方通行にしている箇所もあります。そうすると応援は道路を挟んで両側から、ということになり、何キロ地点、とお互いに言い合っていても、選手からみて左右どちらの道路側で待っているかまで打ち合わせをしておかないといけません。

観客はマラソンコースを横断することができなくなっています。選手が道路左側を走っていることがたとえわかっていても、自分は反対側にいて辿り着けないこともあります。

4.  応援ポイントは3カ所

自分が応援してもらってわかりやすく、力になった場所は3カ所ありました。

まず1つ目は、15キロで品川での折り返しをすぎ、そこから日比谷に戻るまでの18キロ地点。増上寺の道路を隔てた向かい側のあたりです。増上寺前は、まだ10キロすぎでランナーがまだまだ元気で団子になって走っています。初心者ほど、元気なうちに距離を稼ぎたいと思っているので応援もありがたいけど、とにかく前に行きたい気持ちが先行します。

15キロの品川折り返し地点をすぎると、長い道のりにちょっとうんざりし始めます。なんせ、まだ3分の1をすぎたところ。20キロ地点、折り返しまでは何とか頑張ると、日比谷、有楽町、銀座、と華やかで「あー、ほんとに自分は東京のど真ん中を走ってるんだー、やったー!」みたいな気分になるし、観光客や買い物客も多いので下手な走りはできないので、自然と頑張れます。とにかく、折り返し地点あたりは人通りが多く、走っていて楽しい。

そこに辿り着くまでの、ちょっとツラい場所、それが18キロ付近、増上寺の向かいのあたりなのです。しかも、あまりメジャーな場所ではないので応援団もそれほど多くありません。

私はそこで「きよみー、きよみー!」叫ぶ声を聞きました。打ち合わせをしたわけではない相手だったのですが、応援の声ははっきり聞こえましたよ。

華やかな銀座を駆け抜け、距離を稼ぎつつ、浅草に向かいます。そこまでは淡々と走ります。一瞬、スカイツリーが見え、感動しているうちにあっという間に見えなくなります。スカイツリーを見上げることができる場所はほんの少しなのです。

雷門の勇姿を見て日本の建物の美しさに心動かされながら、折り返します。30キロ付近になると、自分のまわり(初心者の私のレベルだと、その頃までに3時間は越えている)では歩き始める人が増えてきますー足を引きずりながら歩いたり走ったり。痙攣を起こしてストレッチしたり、沿道の応援の方に筋肉スプレーしてもらったり、する人がすこしずつすこしずつ増えてきます。

まだ、あと10キロもあるのです!

それでも我慢に我慢を重ねて走ります。一瞬銀座に戻り、華やかな応援に再び力を得て、今度はウォーターフロントに向かって舵を切ります。35キロをすぎると、ああ、なんと無情なことに佃大橋登り坂です。

35キロをすぎての登り坂はツラい。歩き始める人が増えます。

4.  ベスト応援ポイントはここだ!

この、35キロすぎ、38キロの給水ポイントまでの区間です!

銀座などに比べ、人は減っています。駅で言うと大江戸線豊洲

去年(2015年)は、登り切って、少し下ったところにわがチーム「うな勝ランニングクラブ」の幟を立てた仲間が心配そうな顔をそろえて待ってくれていました。

今年は、そこよりも少しゴール寄り、坂を登って、そして降りたところ37キロ地点に待機しました。

幟を立て、今か今かと待ち続けます。このあたりに来ると、エリートランナーにとっては、ゴールまでの駆け引きが始まるところ。そして、4時間、5時間以上ランナーにとってはもうかなり足がくたくたで、人によっては歩いてしまったり、歩きたい気持ちとの闘いになります。

だからこその応援です。あと4キロ、普段走っている距離の、たぶん半分以下。皇居ランナーにとっては一周にも満たない距離です。

仲間に限らず、できるだけ多くのランナーに声をかけます。仮装ランナーには、仮装にあわせて「かにさん頑張れー」とか、「ふなっしー頑張れ」と、具体的な応援をします。苦しそうな顔も一瞬笑顔が戻ります。笑顔を作ることで筋肉が緩み、一瞬楽になるのです。

5.  エース登場

今年の当選ランナーは、サブスリー(マラソンを3時間以内で走る人のこと)の記録をもつ岩野さん。うな勝ランニングクラブのエースの一人です。私の応援だったら、みんな昼から出てきても間に合う(私は5時間ぐらいかかります。なので、38キロ付近は午後1時半から2時ごろ通過予定なので)けれど、エースは早々通過するかも、ということから応援も早めからスタートです。朝9時には家を出て、近くの喫茶店でランナーズアップデート(ランナーがコースのどこを走っているかがスマホで追跡できます)とにらめっこします。

そして、もう一か所、3番目の応援ポイントは、38キロ給水地点を少し先にいった深川第5中の前あたり。このあたりも、応援の人はまばらになるので、応援はしやすいえす。去年、おととしと家族、職場の仲間はここで待っていてくれました。

われらが岩野さんは、12時ごろ私たちの前に笑顔を見せてくれました。写真、動画をとり、感動の一瞬。今回、岩野さんは8年越しの抽選当選なので、とにかく「楽しむ」マラソンを見せてくれました。

東京マラソン37キロ地点岩野さん通過

彼は結果、3時間半の快走。素晴らしい出来栄え。2月には50キロぐらいしか練習できなかったとはいえ、さすが地力が違います。

6.  打ち上げは月島でもんじゃ

打ち上げはいつも月島に移動し、もんじゃを囲みます。今年は当選者も応援も少なかったけれど、それでも互いに全力で応援しました。たかがマラソン、されどマラソン。応援もまた、最高に楽しかった!

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)