コロナと断捨離とピアノ
コロナのころ、子供たちが巣立った家を徹底的に片付け、
同時に、子供たちが置いて行った電子ピアノをヤマト運輸の「家具移動サービス」を使って
子供部屋から自分の仕事部屋に移動した。
仕事の合間の息抜きに練習できるかな、と思ったのだ。
そして、区報に出ていたたった1行の広告「中高年のわくわくピアノ」
に出ていた先生に電話をかけてみた。
先生は、のちに「よく見つけましたね」と言ったけれど、確かに、
素晴らしい偶然だった。
最初の日は体験。
先生は優しく、初心者にも親切だった。
楽譜はドレミつき
幼稚園のとき、ピアノ教室に少し通ったことがあった。
しかし、聴音をさせられ、慣れていなかった私は
一つも当てることができなかった。
できないことに絶望し、ピアノ教室はすぐにやめた。
子どもの頃、家にはなぜかオルガンがあった。
小学校のころ、そのオルガンでたった1曲、
「ちょうちょ」を弾けるよう練習をした。でも、それっきりだった。
その後の人生で鍵盤に触れたことはない。
大人になってから始めるピアノ。楽譜にはドレミがふってある。
左手は、コードでいい(それでも、まだ右手でしか弾けていないけれど)。
でも、「よみがな」つきの楽譜はありがたい。音楽が身近になった。
少しずつ少しずつ
「中高年が楽しむわくわくピアノ」は主にグループレッスンで、実際はキーボードでの練習だ。
区内の公民館を使ってみんなで練習する。
同じ曲を練習するときもあるし、それぞれが弾きたい曲を練習することもある。
昔苦手だった聴音も、先生は「音当てクイズ」と言いながら優しく指導する。
そして、緊張がないからか、私の音当て率はなぜか高い。
教室では、年に数回発表会がある。
やはりたまに発表の機会があるのは刺激になっていい。
私が出演するのはアンサンブルで、ソロ演奏はまだできない。いや、やろうとしていない。
今はランニングにとても時間と気持ちが割かれていてあまり練習ができていないのだ。
それでも、休まず、もう3年ほど続いているかな。
(月に2回程度のレッスンだからかな)
春のコンサート
今年は特に練習不足。
間違いなく弾ける曲はひとつもなかった。
今度はもっと練習しようと反省。
でも、ソロで頑張っている教室のメンバーの演奏を聞いて
いつかは自分もソロ演奏できるようになりたい、と思う。
もちろん、みんなが間違いなく弾けるわけではなく、「やりなおし」や
演奏が止まることもあるけれど、心のこもった演奏だ。
私の歩みはあまりにスローだけれど、
音楽を楽しむことは続けたい。
いやー、70代、80代、90代の皆さんの演奏、本当に素晴らしかったです。