抗がん剤治療と運動 マラソン完走記 (36) 2015年2月22日東京マラソン当日 スタートまで

号砲まであと少し。

抗がん剤治療中の練習を乗り越えてその日の朝を迎えました。

号砲前の様子を書きます。

1. 朝の準備

東京マラソン当日の会場の流れは以下の通りです。

  • 7時開場
  • スタートブロックへの整列は8:45まで
  • スタートは9:10

選手は、8時45分までに着替えや荷物預け

(スタート地点の都庁で預けると、走っている間にゴールのビッグサイトに届けてくれます。

すごい量の荷物を運んでいるのですね)を済ませてスタートブロックに入っていなければいけません。

自分の荷物は、エントリー時に頂いた大きなビニールぶくろにゼッケンのシールを貼付けて

指定された番号のトラックまで持っていきます。

着替え、荷物預け、スタート地点までの移動…こうした作業を考えると

8時には都庁についていたい、と考えます。

なので、いろいろな支度を考えて5時半起き。

朝いちでシャワー。これは、筋肉を目覚めさせるためです。
普段はにんじんリンゴレモンジュースのみの朝食ですが、

走る日はたくさん食べます。ましてマラソンのときは特にたくさん食べます。

2014年は頑張ってお餅を5個食べたのですが、さすがに少し体力が弱っているので4個。

5つ目はランニングのポケットに「カイロ」と一緒に入れておきます。

スタートブロックで食べるためです。

トイレを済ませ、ウェアを着て出発です。

着替えはすべてすませ、上にコートを羽織っていきます。

2. 移動手段と寒さ対策

7時に自宅前にタクシーを予約しました。

電車で行かないのは、足を温存するためと、日曜日なので早朝の都内は空いているからです。逆に電車は選手でごった返すはず。

普段は乗らないタクシーですが、大事な日なので迷わずタクシーです。都内在住の特権を使っちゃいます。

2015年はあいにくの雨模様。寒いです。

警備がより厳しくなっており、会場へ入るためには荷物チェックがあり、

傘を没収されました。

(帰りも降っていたらどうしてくれるんだろう?)

ペットボトルも持参禁止です。

指定されたスタートブロックに整列してからスタートまでは1時間ぐらいあります。

大抵この間に身体が冷えてしまうので、カイロ、雨合羽を身につけます。

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靴がぬれるのも嫌なので靴の上からスーパーのレジ袋をかぶせ、輪ゴムで停めておきます。これはスタートぎりぎりまでつけておきます。

寒いけれど、ひたすらスタートを待ちます。

3. そして号砲

スタートのセレモニーが終わり、号砲が鳴りました。

やっと、ここまで来ました。

東京マラソン2015、抗がん剤の副作用を乗り越え、練習を重ね、家族と仲間が応援するところへ笑顔を届けるための42.195キロが始まったのです!

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新宿、都庁のど真ん中からスタートします。

曇ってますねー

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毎年、スタート時には男声合唱の応援があります。

曲名は「いざたてアスリートよ」

原曲は『いざたて戦人よ』。作曲:ジェイムス・マクグラナハン(James McGranahan)、日本語歌詞の作詞:藤井泰一郎

六本木男声合唱団がいつも勇壮に歌ってくださいます。さあ、走りましょう!

 

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)