世界で一万人のうちの1人になる

野望の芽生え

ランニングは50歳を過ぎて始めた。

フルマラソンは2014年の東京。以来、2022年の3月までで完走は16回を数えた。

2022年の東京マラソンでは2年連続の自己ベストを記録(4時間7分)し、

高齢(ランナーとしては)にも関わらず、野望が芽生えた。

シックススター。

世界6大マラソン完走者に与えられる称号である。

2021〜2022年シーズンをボストンマラソンで終えて現在のシックススターは7584人。

ファイブスターのランナーが4805人いる。

私は、秋のニューヨークで2つ目になる。一年にひとつずつ追加していけば、

70歳までに、達成できる、はず。

人類最初の10,000人に入れるかな?

コロナが変えた私のラン

2020年、コロナ禍により、在宅勤務が導入された。

往復3時間の通勤がなくなる、この時間を活かさないのはあり得ない!

毎日10キロ走った。月間走行距離がどんどん更新されていく。

時々刺激入れに、バーチャルで開催される

オンラインマラソン大会(10キロとか、ハーフとか)に出た。

出るたびに、少しずつだけど記録がよくなった。

コロナ禍が始まり、夏が過ぎ、2020年9月には開催を信じて

名古屋ウィメンズに応募した。開催は2021年3月。

多くの大会が中止されるなか、細心の注意を払って開催された

名古屋マラソンで、念願の7年ぶりとなる自己ベストを更新。

4時間14分という記録は、55歳の時に出した記録を

24分も縮めるものだった。

2022年に入っても、コロナによる自粛生活は続いた。

私はなおも練習を続けた。

いくつかのバーチャル大会にも参加。

2021年10月、富山マラソンがリアルで開催された。

ラッキーなことにこれにも出場。

ただ、暑さに負けて足の痙攣で途中、かなり歩いてしまい、

記録は(それでも)セカンドベストになった。

いくつか参加していたバーチャル大会だが、

それらが東京マラソンへの抽選券付きだとわかった。

と、いうより「当選しました」メールがきた。

2020年3月、再びの還暦過ぎ自己ベスト、4時間7分で東京マラソンを完走。

本を書き始めた

マラソンによって、あるいは走ることによって得られたものが

私の人生の中であまりに多くなってきたのでそのことを書きたい、

と年初から出版に向けて執筆してきた。

書いているうちに、もっとすごい目標が欲しくなった。

せっかく、これまで英語続けてきたのだから、

海外レースはどうかな、で、やるなら世界六大マラソン、という流れになった。

調べれば調べるほど、夢が膨らんできた。

タイムクオリファイヤー

そして、私が今年作った東京マラソンの記録は、

私の年代ではタイムクオリファイヤーというカテゴリーに入り、

早い者勝ちで優先的に出場権が得られると書いてある。

しかも、登録はもうすぐ!(3月9日)だった。

その日、現地時間正午、日本時間午前2時開始の登録。

ネットは混雑でなかなか繋がらなかったけど、

一旦繋がると難なく登録できた。

3日後には当選、そして参加料がクレジットカードから引き落とされていた。

わあ、本当にニューヨークいくことになっちゃった!

ニューヨークが私のセカンドスターになる。

シックススターのうちではベルリンの参加資格が一番厳しかったけど、

私の年齢では4時間10分。

東京マラソンの記録は3年有効なので、来年はベルリンと決めている。

毎年、数は増えていくけれど、女子はまだまだ少数だ。

日本人女子のシックススターは、今のところ89名。

私が達成する頃には何人になっているかしら?

まあ、結果はどうあれ、この年齢で目標ある日々というのはありがたいこと。

というわけで、相変わらず頑張っている。

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)