【緊急連絡 2017年7月Skypeの仕様変更により使えなくなりました】テレビでスカイプ–離れた老親と画像でつながる

本記事は、私の記事の中ではかなり人気があった記事ですが、最新情報を書きましたので、

Tely HDを使っていた方は、とりあえずはメーカーに連絡し、確認した上で最近構築した以下のシステムもお試しください。

2017年11月の記事です。↓

テレビでSkype 新システム構築! 老親はテレビの「入力切替」だけでOK Google chrome リモートデスクトップも使ってメモを共有!


2017年8月3日発信の最新情報です。

Skypeの仕様変更により、Tely HDを使ってのテレビ電話は使えなくなりました!

詳細は同商品のAmazon カスタマーレビューをご覧ください。

本当に残念です!!!!!

1. 耳が遠くなって、電話もなかなか通じない

耳が遠くなった母との電話に次ぐ連絡手段として、半年前からスカイプ導入を考えていました。

一度ならず電話口で「絶叫」しても母に内容が理解されなかったことがあり、母に電話をするのが大変な苦痛となっていました。

なんとか音声だけではなく、画像も活用できないか?つまり、ITを活用できないか?スカイプはコンピュータを持っている人には簡単だけど、母にはもちろん無理。

使っていないコンピュータをもっていって設定して、立ち上げるだけにしておいたらどうか?タブレットは使えないだろうか?

いや、それもきっと苦労しそうだ。それに、画面が小さい。とにかく簡単に、母が最小限の操作で使える「テレビ電話のようなもの」はないだろうか?

2. そんな思いをFacebookに投稿してみました。

「遠隔地にいる年老いた親との連絡の手段についてー自分のアイデアー親:テレビをつけて、特定のチャンネルにすれば家族(子や孫)の連絡先にプッシュ送信(メールの新着情報みたいな)が送られる。

テレビにはカメラもついていて、お互いに画像と音声を送ることが出来る。 

子や孫:ipadやiphoneのSkypeに新着情報が表示されるので、気づいたら端末を開ける。

気づかなかったときは後からメッセージを送る(テレビに映し出される)とか、こちらから呼び出すとか、つまり返信ができる。

子や孫から連絡があったとき、親のテレビに通信用の小窓がついていて、子や孫が呼び出せば小窓が開いて連絡があったことを音と画像で知らせる。

単にテレビ会議システムか、Skypeのようなものですが、常時接続とテレビを活用するところがミソ。

お年寄りにとって新たにIT機器を使わせることはまず無理と考えた方がいい(と、自分の親の経験から)。テレビはお年寄りにとってもっとも身近な家電

リモコンでチャンネルを選んでもらうだけの操作で連絡とれれば…と思います。個人差はあるにしても、携帯電話、ファックス、iPadなどは使えないと想定。

こんな「双方向型」テレビ、ありませんか???」

3. そうしたら、こんなコメントが

「大野さん、使ったことはないので操作感などは不明なところもありますが、TV用のSkypeできるWebカメラはあります。

リモコンでかんたんに操作できるようで、インターネット環境とTVにHDMI端子があれば使えそうです!」

な、なんと、自分が求めていたものがすでに商品化されていたとは!!

早速導入を決意。

しかし、母が1人暮らす実家にはもちろんインターネットは装備されておらず、まずはそこからです。

4. まずはインターネット開通:遠隔地ならではの苦労

契約者が大阪の母で連絡者が東京の私なのでNTTの工事の段取りやインターネットプロバイダーの手配など、電話での連絡はかなり大変でした。

最初はインターネット取次店から連絡をもらいましたが、そのうちにNTTからも工事業者からも電話がはいり、担当者が次から次へと電話口に登場

一体自分が誰と何の話をしているのか、わけがわからない状態になってしまいました。

とうとう、「私が電話をかけているあなたはどこの会社の何の担当ですか」と聞く始末です。

また、契約者の「本人確認書類」ファックスで送る必要があります。

母に依頼して区役所に「住民票」をとりにいって もらい、次に保険証のコピーをとってもらいます。

最近はコピーをとることもおぼつかないので、コンビニで店員さんにお願いしているらしいです。

そして、私に郵送(郵便を送ることができるだけでもありがたいです)してもらいます。

それらの書類を私からNTTにファックスを送ります。

これだけで1週間はあっという間に過ぎます。

5. ウェブカメラの入手にひと騒動!テレビは型番注意!

次は、スカイプに使うカメラの入手です。以下のTely HDを購入しました。

インプレッションを読むと、HDMI端子があるかどうかを確認する必要があることがわかりました。

母に型番を確認してといってもおそらく話が通じないでしょう。

ちょうど実家に出張で立ち寄った次女に型番を調べてもらいました。

家のテレビはパナソニックビエラ「TH-L32X2」。

インターネットでスペックを調べると、HDMI端子つき。使えそうです。

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なお、テレビは2012年ごろから「スマートテレビ」の時代に突入しているそうです。

OSが搭載されているので、私が求めている「カメラに通信機能がついたもの」はいらなくなったそう。

つまり、カメラにコンピューターがつくか、テレビにコンピューターがつくかの違い、というのでしょうか。

なので、もし同じようにテレビでスカイプを検討される方はテレビの型番には注意してくださいね。

この記事では、スマートテレビではないことを前提に進めます。

6. ウェブカメラ売り切れか?

色々検討し、調査しているうちに、なんと、最初に見たウェブカメラはアマゾンのマーケットで在庫切れになっていたのです。

そして、私が検索をしまくった結果なのか、数日後に再びアマゾンに出品された時は倍ぐらいの値段になっていました!

さすがにその値段だと購入を躊躇していたところ、私のFB投稿を見た友人がまた、アイデアを提供してくれました。

それは「USB型コンピューター」です。つまり、テレビ+USBコンピューター+ウェブカメラ+インターネットという環境。

これもありかな、と今度はPCデポに実機を見に行きましたが、設定が難しそうでちょっと自分にはハードルが高いと感じました。

7. ふたたびFacebookに助けられる

ウェブカメラを求めてうろうろしていると、再びFBに友人から 「アマゾンで大野さんが探しているカメラが出てますよ」という書き込みが!!

今度はすぐにスマホから購入です(29800円で入手できました)!

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そうこうしているうちに、実家に電話工事が入りました。

モデムの設置についてはNTTがやってくれることになっていましたが、 ルータが問題でした。

自分で設定するのは大変だからと、NTTに工事内容を確認すると モデムに差し込み式の無線LAN用のカード(レンタル)があるというではありませんか!

もちろん、すぐに依頼です。 工事のステップは少ないに越したことはありません。

また、自分のPCはMacPro。つまり、設定用のCD用スロットも無ければ ケーブル用のジャックもありません。なので、最初から無線で接続する必要があったのです。

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NTTの取説は、Windows用は丁寧に用意されていましたが、Macについては全く説明がありませんでした

接続もWindows系コンピューターについてのものばかり。無線LAN用カードをレンタルしたのは本当に良かったと思います。

8. インターネットプロバイダーは何をしている?!

さて、計画当初からあっという間に3ヶ月経って8月になり、ウェブカメラとMac Proを持って実家に戻りました。

ところが、何か足りない。 そう、ISP、つまりプロバイダーからの情報が来ていませんでした

NTTにはプロバイダはYahooにすることを伝えていました。

しかし、肝心のYahooさんからは何一つ接続するための情報がきていないのです。

NTTに連絡すると、ISPについては取次店が担当しているということでした。取次店に電話すると、Yahooに連絡してほしい、と。

そこからが無限ループの始まりでした。取次店に教えてもらったYAHOOの電話番号にかけると機械音声が「お客様番号を入力しなさい」というのです。

いや、それをもらってないからこうして問い合わせているのだ、と何とかオペレーターにつなげてもらおうとするのですが、 お客様番号を入力しないと一方的に電話を切られます。

で、また取次店に連絡。また別の電話番号を教えてもらう、 また「お客様番号を入力しなさい」の繰り返し。

とうとう、予定していた週末にはインターネットに接続するための情報が 入手できませんでした。

泣く泣く、営業日を待って実家滞在を一日延長しました。

月曜日、あらためて取次店に連絡。もう一度「なぜ接続情報が届いていないか」と聞くと、Yahooが 私の携帯に情報を「SMSで送った」と言うのですもらってないし!!

取り次ぎ店とプロバイダー(YAHOO)の間で何らかの連絡ミスがあったのでしょう。

9. クレーマーと言われようが、とにかく時間がない!

「今すぐ、情報をください」と私は取り次ぎ店に対し電話口で叫びました。

半日待つと、やっとSMSに情報が送られてきました。開通するためのURLが記載されているだけのSMSです。

これだけのこと、取り次ぎ店は一体何をしていたのでしょう??

それでも、インターネット接続をするためのインターネット接続用IDと認証パスワードが手に入り…

インターネットは開通しました。

10. やっとスカイプ設定まできた!

次はウェブカメラでスカイプの設定です。

カメラをテレビに取り付け(カメラはクリップ型になっており、テレビの ふちに挟むだけで大丈夫)、HDMI端子とカメラを付属のケーブルでつなぎました。

無線LANでは通信が切れることもあるというので、カメラとモデムは有線でつなぎました。

スカイプのリモコンでスカイプ名(母のIDをつくりました)を入力、テレビは入力切替でHDMIに切替

11. ついに、映像がきました!

8月の作業はここまで。時間切れ。実際に遠隔でできるかどうか、そして母が使いこなせるレベルに持っていけるかどうか、 ひと月後の9月帰省時にもちこすことになりました。

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9月第2週、再び訪れた大阪。

さあ、うまくいくでしょうか。テリーHDの電源を入れ、MacProから接続。

最初のうち、コンピュータと 受ける側のテレビとが近すぎて音声がハウリングしてしまいました。

しかし、何とか映像は映ったので、これは行ける!と思い今度はコンピュータを別室に持っていき、接続。

ついに映りました!!

これが、最初の映像です。テレビに映る、別室のぺこちゃん。

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会話も大丈夫です。

母にしてもらうことは「テレビをつけ、リモコンの「入力切り換え」ボタンを押して 「HDMI入力」を選ぶだけです。

ためしに長女に依頼して、長女の側からもSkypeをしてもらいまいした。

可愛いひ孫がテレビ画像のなかで手を振っています!!

12. まとめ

最初にアイデアをFBに投げてから4ヶ月かかりましたが、今回の作業の流れは

  1. 実家にインターネット環境を整える
  2. ウェブカメラを購入する
  3. カメラとテレビをつなぐ
  4. Skypeの設定をウェブカメラのリモコンを使い、テレビ画面で行う

といったものでした。

おまけとして、私が実家に帰ったときのインターネット環境も整い、実家でも色々作業がしやすくなりました。

母がいつまで1人で自立して暮らしていけるかわかりませんが、ITを活用しつつ、 今後も見守っていきたいと思います。

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)