体育会系バーゼルの楽しみ方ーその2 旅ランで国境を見る

バーゼルの街はドイツ、フランスと国境を接しています。街の中にある駅もドイツ国鉄、フランス国鉄、スイス国鉄が乗り入れている。まさに3つの国が隣り合う場所にあります。島国日本にいたら、この陸続きの国境というのはなかなか感覚がつかめません。

Google mapより

バーゼル地図

さて、海外でも国内でも旅行にいくとランを楽しむことが最近の習慣になってきました。

バーゼルの街は、ライン川を挟んで南北に分かれていて、「産業地帯である北岸(右岸)を「小バーゼル」(Kleinbasel)、行政や商業の中心である南岸(左岸)を「大バーゼル」(Grossbasel)と呼ぶ」(ウイキペディアより)そうです。

滞在したホテルは北側(小バーゼル)にあり、ホテルに着くと、近隣の地図をもらいました。そして、良いジョギングコースはありますか、と尋ねます。ホテルのコンシェルジェは、ライン川沿いにいいコースがあると教えてくれました。

バーゼルに到着したのは金曜日の夜。翌日は夫とともに街を散策。土地勘を養います(とはいえ、私は根っからの方向音痴)。でも、バーゼルの街は、どこからでもバーゼル大聖堂 / Basel Münster が見えます。だから、どんなに迷子になっても教会を目指せばいいのです。写真では、画面やや奥に見える2つの塔があるのがMünsterです。

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ホテルを出て前日歩いた道を辿り、川を目指します。ライン川の河岸には橋の横の道を簡単におりることができます。川岸は舗装路になっていて、走りやすい! 川縁に下りることもできます。

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また、川岸沿いの道を挟んでレストラン、売店、そしてアパートなどもあり、市民が川と密接につながって生活していることを感じます。

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まず、川下に向かう。川沿いの道は気持ちよく、どこまでも走りやすい舗装路が続く。地図を持たずに走っていたので、どこまで行って折り返せばいいのか、距離感がつかめません。

走る、走る…と、何やら行き止まりが見えてきました。橋を二つぐらいくぐると線路が交差する場所に出た。どうやら舗装路はここで終わりみたい。本日は、ここで折り返し。ホテルから行って帰って7キロでした。

さて、次の日。街の地理も少しわかってきました!

知らない土地を走るときは、できるだけたくさんの地面を踏みたいと思います。踏んだ面積だけその土地を知ることができる気がします。

翌日は川上へ。遊歩道がかなり続きます。製薬大手、ロシュ(エフ・ホフマン・ラ・ロシュ)のビルが遠くに見えています。さて、どこで折返そうかと悩んでいるうちにそろそろ行き止まりが見えてきました。そこに立っていたのは、鷹のエンブレムが描かれた標識。ああ、ドイツ国境です!! 足を止め、しばらく国境のあたりで感慨に浸りました。日本にいては見ることができない陸続きの国境。税関の建物の向こうからは、次々と通勤の車がスイス側に入ってきます。近づいては見れなかったけれどほとんどフリーパスでしょうか。通勤のため、買い物のため、人は国境を往来します。スイスは物価が高いため、買い物は国境を越えてユーロ圏に行く人も多いそうです。

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翌日はフランス国境まで走ることにしました。そのまま川沿いに走ってはいけないので今度は地図を見て行きます。川をそのまま下って行くと行き止まりになってしまうので、橋を渡って川向こうにわたり、地図に従ってフランス国境を目指します。地図によると、製薬大手、ノバルティス社の本社の向こう側が確かフランスです。

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川を渡り、信号を渡り、街走りになりました。スマホのランキーパーの地図を見ると国境はもうすぐ。ノバルティス社の前を通過すると、あ、見えてきました!「フランス」の文字。ここを通過すればフランスです…とまたまた感慨に浸りました。

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帰り道は街の中心であるBasel Münster 目指しました。足下をふとみると、公園の舗装の上にはケンパの絵。同じような遊びをしているのだなあ。

こんな発見も、走るからこそ。歩いてもいい、自転車でも、何でもいいのだけれど、たくさんの距離を自分の足で走る。また、止まりたいときにはとまって写真を撮ることができます。旅ランは楽しい!

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行って帰って7.5キロ。

国境の街、バーゼル。街走りも刺激的でした!

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)