母の老い支度ーオヤカタを実践してみた4年前のこと

2013年〜2014年にかけての冬は

親の家の片付けーおやかたーに追われました。

父が亡くなったのは母が58歳のとき。

しばらくは元気を失っていましたが、

そのうちに友だちができ、カラオケ、民謡、

フォークダンスなど様々な

サークルに入ってたくさん服を買って

楽しくやってきました。父が残してくれた多少の財産があったので。

80をすぎて耳が遠くなり、カラオケに行かなくなり、すっかり家に

籠るようになりましたが、幸いまだ1人で生活はできています。

この元気な間にいろいろやることはあったかと思うのですが、

とにかく楽しい60代、70代をすごしていたので「片付け」など

思いもよらなかったようです。

一人暮らしの母の家には祖父母の家具、商売をやっていたころの機械などが

ずっと放ったらかし。

いろいろ不自由になってから

私に言ってくるのです。

「機械どうしたらええやろ」「おばあちゃんのもん、もういらんかな」

そりゃー30年も40年も触りもしなかったもの、いらないんじゃない?

そもそも、それ25年前に自分がかんがえるべきことだったんじゃない?

時間はたっぷりあったはずなのに。

私は、仕事の合間に遠距離で業者を探し、日程を決め、

そのために帰省し、業者さんに指示を出して片付け。

そして、もう一軒、別棟があったのでそちらも手配。

どこの家にもありがちなことですね。

親(一般的に後期高齢者の年代の方々を想定)は色々なものが

もったいなくて片付けられない。

でも家にモノがはいってくるペースは現代ではすごい勢い。

どんどん家が埋まってしまう。

でも捨てられない。

こんな母を見て

自分の老い先、どうやったらキレイに人生を全うできるか、を考えるのです。

…今日は実家にいて、また「捨てる捨てない」の喧嘩をしたので

こんなことをつぶやいてます。

アイキャッチになっている写真は、この一連のオヤカタ作業のなかで出てきた

唯一の「骨董的価値」のある品です。

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)