毎朝、支度をしながらTED TALKを聞くようにしています。
ジャンルは色々。タイトルを見て決めます。
どのトークも流石に素晴らしいので、ぜひ英語に興味ある人も、或いは内容に興味ある人も、
今更ですが、TEDはオススメです。
1. なぜ女性が映画を作るべきか?
女優のナオミ・マクドゥーガル・ジョーンズさんは、ご自身の経験から、
なぜ女性が映画を作らなければならないかについて話してくれます。
彼女が子供の頃、「サウンドオブミュージック」の「もうすぐ17才」を歌っていると、ガチガチのフェミニストである
お母さんから真面目な顔で「その歌は女性差別を助長する歌よ」と言われたそうです。
そして演劇学校を卒業した彼女は、「女」という名もない役のためにオーディションを受ける、
そんな日々にがっかりし続けたそうです。
ハリウッドで描かれているのは「ステレオタイプ」の「衣服の少ない」女性ばかり。
そんな現状は変だと、彼女は他の女優と一緒に「女性を描く映画を作ろう」ということになったのです。
2. 女性が映画を作ったら何が起こったか?
そして製作陣が全員女性というチームができました。
何が起こったか?
「スポンサーがお金を出しやすいように男性のプロデューサーを入れないとね」と言われたそうです。
でも、女性だけで女性を描く映画を作ると、話題になり、色々な賞をもらい…
ナオミさんは色々な会議に出て現状を話すようになりました。
しかし、多くの反発がありました。
男性からだけでなく、女性からも、です。
3. なぜ映画なのか?
世界が直面する問題が色々ある中で、
では、なぜ映画界における女性差別を扱わなければならないのでしょうか?
それは、映画のもつ影響力の大きさに起因する、と彼女は言います。
ボンド映画にBMWが採用されただけで、莫大な売り上げにつながったとか、
ハンガーゲームが人気になった時はアーチェリーをする女性が105%増えたのだそうです。
考え方、嗜好、人間関係、結婚観、ありとあらゆる場面に映画は影響を及ぼします。
しかし、アメリカ映画の95%は男性監督が作り、80-90%は男性が主役になっている映画です。
これほどの影響力があるメディアが男性側からだけの視点で描かれてしまう、ということに
ナオミさんは危機感を感じ、これまでも改善を訴えてきた女性たちとともに
次のステップに踏み出そう、と訴えているのです。
4. 女性が映画を作ったら?
その根拠として、女性映画の投資回収率などが男性制作の映画よりも高い、という統計結果も紹介しています。
そして彼女が提唱したのが、「ハリウッドに革命を起こすための4項目の計画」
- 映画を観ましょう
- 映画を作りましょう
- お互いに透視しましょう
- 事業で変革を起こしましょう
ハリウッドという因襲に縛られた世界を変えていくことが、世の中をもっとよくすることに繋がる、
ナオミさんは力強く伝えています。
冒頭に言ったように、TEDのスピーチはとてもオススメ。これからもご紹介していきますね。