石原新菜先生のご講演をきいて

今日は、石原結實先生のお嬢さんで石原クリニックの副院長、石原新菜先生のご講演をききました。滞在中に石原先生のご講演と新菜先生のご講演を療法きくことができたのはとてもラッキーです。
私は知らなかったのですが、よくテレビなどにも出られていて、著作も10冊以上あるそうです。

先生は生姜の効用と腹巻きについてお話をされました。

生姜はとにかく身体を温めるので、冷え性の人にとてもいい。そして特に生のしょうがより乾かしたしょうが、乾姜が身体にいいのでおススメです、とおっしゃっていました。その作り方は
1.蒸し器で中火30分、その後、それを天日または室内で乾燥させる
あるいは、
2.オーブンにスライスした生姜を並べ100度で1時間加熱。その後乾燥させ、粉末にして食べる。3ヶ月ぐらい日持ちする。お味噌汁に入れたり、にんじんジュースに入れたり、紅茶に入れたりして食べるそうです。

2つ目の話題は腹巻きの話。

腹巻きをすると、体温が1度上がるそうです。そうすると、臓器の血流、特に腎臓の血流がよくなり、漢方でいうところの「水毒」が改善されます。漢方では、水もまた、多すぎると毒になるそうで、アレルギー疾患などはまさに水毒が原因である、と言います。お腹というのは血液が多いところで、血液は45秒で身体を一周します。温めると、全身の血流が上昇。そして体温が上昇し、一度上がると代謝が12%上がります。そして、免疫力すなわち白血球の働きが5−6倍になるそうです。

腸は最大の免疫器官で、全身のリンパ球の70%が腸にいます。その腸内環境を良くすることはとても大事で、食物繊維の多い食べ物と発酵食品(納豆、キムチ、味噌)を特にたくさん摂って欲しい。「便は健康の便りといいますが、便の半分が腸内細菌です」だから、発酵食品をとることがとても有効です。

さらに、セロトニンの9割が小腸に存在します。鬱病の方はセロトニンが少ないと言われますが、たいてい低体温です。血栓なども身体が冷たいと出来やすいです。身体を温めることは血栓予防になります。水では血栓は溶けません。

ということで、生姜をたくさん食べるー目安量としては一日に親指2本分ぐらい。20グラム、乾燥させたものだと小さじ1杯。2グラムぐらい。「ショウガの味噌漬け」みたいなものも販売されているのでそういうものもいいです。あとは、やはりお肉よりお魚。血管の内側についている脂を溶かすのは魚の脂です。お酒もHDLが増えるので適度にとってください。

このお話のあと、サナトリウム内の売店の腹巻きが売り切れになっていました。新菜先生は最初に「父に一時間話をしろと言われてきたのですが、父は駄洒落を言ったり、歌を歌ったりして2時間以上お話できますが(本当にいつまでもお話できる方です)、私は1時間もしゃべれません」とおっしゃいましたが、とてもわかりやすく、いいご講演でした。

腹巻きは昨年の冬からなるべくつけるようにしていましたが、これからはずっとちゃんと着けていようと思いました。あと、我が家でのしょうが消費量も増えそうです。

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)