乳がんとの日々(9) 抗がん剤治療に突入

11月 抗がん剤治療に突入 入院は11月6日〜11月10日の5日間

優秀なスタッフが7月に家庭の事情で辞めてから、次の人員の補充がなく、また、周りもそれぞれの業務を抱え、手一杯という状態のため、1人で2人分の仕事を抱えることになって4ヶ月。11月5日には自分が運営事務局(スタッフ約1名。自分のみ)を務める参加者300人規模のイベントがありました。

外部施設を借りて行うので、当日はもちろん職場スタッフを総動員して手伝ってもらいましたが、準備はすべてひとり。例年ならば宿泊を伴うイベントなのですが、予算不足で1日のイベントとなりました。初めての試みでしたが、出張手続きなどが必要なくなったため事務そのものはかなり楽でした。当日は支障もなく、好評のうちに終えることができました。

その日は帰宅してすぐに入院支度。部屋は1人部屋にしてもらいました。長女が赤ちゃんを連れてくるかもしれないし、とにかく仕事から離れて身体と心を休めたかったのです(身体は休まるとは思えませんが)。抗がん剤への抵抗が薄れた訳ではありませんが、それよりも、薬に負けない身体を目指す、東京マラソンには必ず出る、という気持ちで入院しました。

その日は、三女が初めての整体(ブロガーの立花岳志さんがブログで紹介していた老舗の整体院:仲野整體)に行くことになっていたので(入院は10時半までに行けばいい)、まず三女とともに青山1丁目の整体に行き、その後自分の病院に戻って入院。相変わらず予定をつめつめに入れる貧乏性です。ただ、入院当日は医師、薬剤師の説明を受ける以外、特にすることもないのでのんびりすごすことができました。

翌日から抗がん剤の投与開始。投与方法は点滴です。TC療法と言われているごく標準的な抗がん剤。タキソールとエンドキサンを使いました。私の場合は、3週おきに6回のスケジュールです。2月26日が最終日の予定。(本当は2月19日が最終日だったのですが、仕事が入っていて、1週ずらしたのです)

病院によってそれぞれバリエーションがあるみたいで、上記の国立がんセンターの説明だと1回5時間と記載されていますが、私の場合は2時間。最初に吐き気止めの薬、次にアレルギー予防、次にタキソール、次にエンドキサン、最後に生理食塩水という順番で看護師さんが薬剤を交換しながら入れて行きます。タキソール、エンドキサンを入れるときは、末しょう神経障害を防ぐために俗称アイスグローブというキンキンに凍らせた厚手の手袋をします。これが、凍傷寸前まで手を冷やすので痛いのなんのって。手袋の氷が溶け始めて少し手の痛さが和らいだ頃に、また新しい手袋を持ってこられて交換されます。また、凍傷寸前です。もともと手足が冷たいのでかなりつらかった…現代医学と闘う、とか威勢のいいことを言っていても、こんなに痛めつけられたら闘うどころか、尻尾を巻いて逃げたくなります。

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その日は2時間の点滴で無事終了。さて、体調はどうなることでしょうか?

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)