介護日記ー「いまやろうと思ってたのにー」という台詞、ふたたび。

1. 恐怖の確定申告の時期がきた

母には家賃収入があるため、毎年税理士さんに確定申告をお願いしている。

必要書類をまとめてお渡しするだけなのだけど、

それが苦手で苦手で数年前から

この時期になると「いやじゃいやじゃ」と大騒ぎする。

母にとって「恐怖」の時期ではなく、やいのやいの言われる私にとっての

恐怖の時期なのだ。

収入を記録し、経費と思われる領収書を渡すだけなので

簡単なはず…だけど。

ついに根負けして今年から私がやることになった。

2. いまやろうと思っていたのにー!!

今回の帰省は金曜日の夕方帰り。

昨年から、実家の3階の空きスペースを勝間塾仲間の勉強会に使っていただいている。

そこでイベントを開催してもらうと、自分も参加できるし、人が集まり、何かが生まれる場所になる。

幸い、いつもイベントを立ててくれるのでとても嬉しい。

というわけで、金曜日の夜は仲間と人狼で盛り上がった。

一晩が経ち、土曜日、朝。

前の晩から言いたくて言いたくて我慢していたらしい母がついに

「いつになったらとりかかってくれるの?」

とのたまった。

いや、やるのは私。

この作業はやりはじめたら途中でやめることはできないので、

まとまった時間が必要、しっかり準備して始めたい。

黙って待っててほしい。しかし、母は待てないのだ。

自分のためにはやく働け!と。

はあ、いつだってこどものやる気をそぐのは親、だよね。

「いまやろうと思ってたのに!」と逆ギレする。

顔も洗わず、着替えて黙って家を出て喫茶店に行き、モーニングを注文。

紅茶とトーストで朝ご飯をすませ、やっと気持ちが落ち着いた。

3. さあ、とりかかるぞ!

今年から私が処理することになったので、先月のうちに税理士さんに連絡し、

必要書類とまとめ方を聞いてある。

母は、領収書等については、だいたいもらった相手ごとにまとめているし、

それも日付順に並べているのでそれほどにぐちゃぐちゃな状態ではない。

だいたい1日から1日半の作業、と踏んでいた。

お菓子の空き箱に入った領収書の山をチェックし、

必要情報をエクセル表に入れていく。

家賃は店子さんごとにまとめる。

領収書は時系列に並べる。

領収書は税理士さんからみて「これは経費には使えないなあ」と思ったら削除してもらうつもりで

とりあえずどんどん入力。

医療費の申告については「ごと」、「医療機関ごと」にまとめていい、ということになったらしいので

母がまとめた「A医院」「B医院」ごとのものがそのまま使える。

朝8時半から入力を始め、昼休みを「恵方巻き」(ちょうど2月3日)の巻寿司でさくっとすませ、

ほぼ休み無しに入力、整理。

夕方6時ごろ、母が夕食をせっついてくる頃(昼ご飯も夕ご飯も「待てない」のだ)には

ほぼ終了した。

4. まとめ

だいたい予想通りの作業時間だった。

まあ、母もわりにきちんと書類は整理していた。

84歳でまだ計算ができるのだからありがたい健康状態だと思う。

せっかちなので待てないのはわかるけど、

人に作業をさせるのだから、まあ、我慢してほしい。

こどもの「やる気をそぐ」のは得策ではない…なんて思った介護日記。

ストレス溜まりますねー

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)