シドニー到着
四苦八苦しながらも、何とか飛行機に滑り込み。
12月29日10時過ぎに出発したNH879便は9時間後、オーストラリアとは2時間(通常は1時間だが、夏時間のためさらに1時間)の時差があり、9時半にシドニーに到着しました。
現地の気温は22度。半袖、半パンの方が多く、あーついに南半球に来たんだ、と実感しました。
空港でコートをスーツケースに入れ、タクシーで市内のホテルに向かいました。
30分、55ドル(チップ込み)でホテルに到着。トラベロッジホテル は、オンラインの旅行予約サイトエクスペディアで、予約しました。オンラインの予約は、実はとても不安でした。日程も何度も確かめ、予約確認のメールのプリントアウトを持参しましたが、本当に予約がはいっているかどうか実際に行ってみるまでわかりません。そして、シドニーは、タクシーの運転手さんの話だと大晦日の花火のためにどこも満室、料金は跳ね上がっているそうです。
実際は心配するほどではなく、チェックインもスムーズにすみ、また、チェックインタイム前にもかかわらず、部屋に入れてくれました。部屋も清潔で快適。やっとシドニーにきた実感が湧いてきました。
会場は彼方の地
午後は市内の地理を確かめるとともに、翌日出かける今回の旅の目的、シルク・ド・ソレイユの会場への行き方を調べました。
会場は、シドニーのCentral Stationから電車で2時間ほどもかかるWollongong (ウロンゴン)という街、だそうです。
電車で2時間!!まるで東京から名古屋に行くような旅じゃないか!
次女も、まあよくそんなニッチな会場にあるシルクを見つけたものであります。とりあえずCentral Station で切符(往復17.60ドル)の買い方などを予習、翌日の旅に備えました。
翌日は疲れを癒すために朝はゆっくりし、公演は4時半からですが、午前中から出かけました。ウロンゴンの駅に着き、会場まで約10分。サーカスが来ているというのに街はとても静かです。まあ、たいていの人は車で来るでしょうから、電車と歩きのサーカスキャなどおそらく自分たちだけ、と考えていいでしょう。
それにしても、看板の一枚もない。どきどきしながら地図(グーグルマップ)の示す通り行くと….
ついに看板が見えました。確かにあります!!シルク・ド・ソレイユの看板!
やっていたのね。と一安心。会場まではまだ2時間あるので、海を見に行くことにしました。
南太平洋!!
ウロンゴンは、東京からすると「湘南」のような場所。多くの海水浴客で人気の場所だそうです。私たちも海岸に行き、初めての「南太平洋」を目の当たりにし、しばし感動に浸りました。美しい砂。きれいな海。
波遊びにも適当な何度も押し寄せる波。やったね、きたね、という気持ちがわき上がってきました。
開演にはまだ間があるので先に(ランチを食べていなかったので)ランチ兼夕食を済ませることにし、シーサイドハウスのようなレストランでしばらく食事。適当な時間になって、レストランから1分ぐらいの会場に向かいました。
会場は…閑散としていて誰もいませんでした。
え?どういうこと?全然お客さん、いないよ?どういうこと?なんで?看板もあるじゃない?
係員の人が出てきて告げたのは、衝撃の事実!!
「本日の4時半開演の公演はキャンセルされました」
なんと!
いや、私たち、このために来たんだから…と何と言っても公演が行われるわけではありません。係員の人は
「この電話に電話して。明日と3日後は公演があるから、そちらに交換できるからね」えー、そういうこと?これって、もし明日が帰国日だったりしたら目的を果たすことなく帰ることになるじゃない。
とりあえず街の公衆電話で連絡をとろうとしましたが、自動音声が流れるだけでらちがあかず。その日はあきらめてホテルに戻ることにしました。電車は1時間に1本ほど。また2時間かけてシドニー市内に戻り、ホテルに帰りました。
閑散とした駅…電車は2階だてです。ドア付近は広く、自転車も平気で持ち込めます。
大晦日の夜はふけて…
夜がふけるにつれ、シドニー名物の年末の花火が史上最大の規模で開催される中、私たち3人は徒労で早々にベッドに着いたのでした。明日、本当にシルク・ド・ソレイユが観られるかどうか(また、キャンセルになったらどうしよう、席がなかったら、交換に応じてくれなかったら…) 海外での様子がよくわからないので、何の予想もたてられなかったのです。