シルクを待ちながら…南太平洋で海水浴!!シドニー日記(3)

元旦の決意?

年末年始をまたいだシドニー旅行は初期の目的を果たさず年が明けました。

過去最大規模といわれるシドニーの大花火大会にも行かず、私たち一家は徒労におわった郊外への旅の疲れもあって翌日に備え早寝(といっても、1月1日の公演予定は午後4時開場なので別に慌てる必要もないのですが)。

「明日の予定は?」と大晦日の夜に夫に聞くと、「君はまず、初日の出を観るために走ることだよ」との返事であります。

そうです!旅ランです!日本より2時間早い日の出を観るため、元旦の朝、ホテルの部屋をでました。シドニーで有名なオペラハウスまで、ホテルからは地図上で2キロほどの距離です。美しい市街を走り抜けてオペラハウスの階段を登っていると映画「ロッキー」のテーマ♪が頭の中に流れ、かなりハイになりました。(前日は、大晦日の花火でどんちゃん騒ぎをしていたはずの市街は、徹夜の清掃作業が行われたらしく、大勢の清掃作業員があちこちで片付けにいそしんでいました。やるな、シドニー)

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朝食を済ませ、せっかく海辺の街に行くのだから、とかねて用意してきた水着をもって朝から昨日と同じ駅、同じルートで再びウロンゴンへ。今日も天気がよく、気温25度。絶好の海水浴日和です。

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ホテルをでたのは朝9時。ウロンゴンには11時すぎに着きました。ビーチには海の家やキオスク、着替える場所やシャワーなどがあり、設備が整っています。私たちも水着に着替え、私はバーゼルで活用した「フィッシュ」(「ライン川で泳いだ」記事もお読みくださいね!)も持参。浮き輪代わりにしてぷかぷかしていると、遠浅で結構大きな波がくるので、とても面白い海水浴でした。海で遊ぶなんて、何年ぶりでしょう。童心に帰るってこのことかしら。

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眼光鋭く…

さて、昨日のシルク・ド・ソレイユの係員によると「2時に入り口に来てみて下さい」との話でした。だいたいの時間を見繕い、海水浴を引き上げた私たち一家。こうなったら何が何でもチケットを交換して絶対に観てやるんだい!ぐらいの勢いでおりました。

2:00pm。入り口に張り付く1人の怪しげなアジア人中年女性(と、見えていたと思います)。ガラスのドア越しに中をのぞくと数名のスタッフがいました。気づいてほしくてガン見。ほどなく、私の鋭い視線に気づいたスタッフの方が中に招き入れてくれました。

「昨日の公演が中止になってしまったのです」と告げると、あっけないぐらい簡単に「今日の公演に交換ですね?」と、手続きを始めてくれました。さらに、(これだけの苦労をしたのだから、お詫びの印にちょっとでもいい席を用意してくれないかしらん、という下心もあって)「私たち、このために日本から来たんです」とアピールしました。

「あらー、で、ほかに何をしていたの?」と聞かれたので「海で泳いでいました」と答えると、(観光もしないで気の毒に…)といった様子で「それは残念ねー」という返事。(んー、でも、南太平洋で泳ぐのも滅多にないことだから楽しかったといえば楽しかったのでよかったけど。地元の人には明るい太陽も海水浴もごく「フツー」のことですね)。頂いた席は3人ならびで、同じ値段の中では最前列。悪くありません。晴れてチケット交換完了。やっと観られることが確定しました。いやーほっとしました。

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夢の公演

2時から会場までは遅めのランチタイムでゆっくりし、4時の開場と同時に入場する夫と次女。せっかちな日本人であります。

キダムはもう「逃げない」、というのに…

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次女が大好きな「キダム」は、私的には「不条理劇」のようで芸術性が高く、私にはやや難しいところがありましたが、パフォーマーの演技は素晴らしく、さすがシルク・ド・ソレイユだなあ、と感銘を受けました。(3月には東京で「トーテム」を見に行きます。こちらも楽しみ!)

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上の写真でもわかるかもしれませんが、満席、にはかけ離れているようで、かなり空席があります(写真左上のあたり、誰もいない)。私たちの公演は「客が少なすぎた」ためにキャンセルになったのでしょうね。まあ、大晦日にシドニーで大花火大会が行われているのに、サーカスを見に来る人はあまりいないのでしょう。(かつての紅白歌合戦の裏番組になっちゃう感覚?)

公演が終わって1時間〜1時間半に1本の電車に乗ってホテルに戻るとすでに9時半。2日続けて東京から名古屋に日帰り旅行したようなものです。とりあえずは、目的を果たせてよかった…

さて、シドニーには残り2日しかいられません。せっかくなのでもう少し観光もしたいものです。海には行ったので、翌日は「山」に行くことにしました。シドニー日記(4)に続く

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)