主婦を辞めて一人暮らし始めました(43) パパにお風呂掃除を依頼してみた

私は嗅覚が鋭い方だと思います。

トイレ掃除にこだわるのも、水回りの清潔にこだわるのも、

尿のわずかな匂い、カビの匂いに敏感なのです。

でも、ずっと一人で頑張ってきた結果…?

1. お風呂掃除はいつ、だれが?

ある週末、帰宅して家のお風呂に入ると、

排水口には髪の毛がたまり、壁には黒カビがちらほら、

お風呂の床にはピンクカビとヌルヌルとした足裏の感触。

という状態でした。

排水口から匂いもあり、

お風呂のイスの裏側はピンクカビと黒カビのコンビネーション。

週末は大抵帰宅し、上記3箇所+風呂イスは、

毎週必死にお風呂に入った時に磨いている場所です。

一人暮らしを始める前も、お風呂に入るたびに

床、壁、天井、そして排水口付近は掃除していました。

一度、子どもたちに「私はお風呂はいった時間を活用して掃除しているのだから

あなた方もせめて自分が入った時よりもきれいにして出てくるようにして」

と依頼したことがあります。

使ったお湯が洗面器に残っていたり、お風呂用具も使ったまま

転がっていたからです。

娘たちの反応は「お風呂はゆっくりしたい」「掃除は別のタイミングでやるから」

と断られました。

が、お風呂に入る以外の時間にお風呂掃除に当てる時間など、

誰もわざわざ作りません。

うーん、言い方が悪かったか。失敗。

(ただし、浴槽の掃除は、自分たちがお風呂に入った時に「ヌルヌル」しないように

掃除はしてくれます。壁・床に関しては

自分が実感するか、しないかの違いでしょうか)

夫はというと、嗅覚についてはわかりませんが、極度の近眼の人なので

メガネを外してお風呂に入ると何1つ見えないようです。

また、シャワーで済ませることも多い。

私がほぼ毎日のように上記3箇所の掃除をしているため

(毎日3箇所ではなく、1箇所ずつ、ぐらいです)、

そのような場所を私が掃除していることは誰も気づいていなかったかも

しれないし、

あるいは気づいていても、「やってくれるならいいじゃん」だったかもしれません。

(私だってやってくれる人がいればそうなると思います)

もちろん、家族のそれぞれ、

ご飯作ったり、洗濯したりといった「やらないと困る」

生活必需家事」はむしろ私よりもしっかり

やってくれている。

お風呂掃除やトイレ掃除というのは、

家族がそれぞれ快適な空間で過ごせる環境づくりであり、

「やらなくても困らないけどやらなければ不快になる」「環境維持家事」。

つい、後回しになる家事ではないでしょうか?

2. 日陰の家事

天井・壁・床・排水口そしてお風呂のイス、カビカビ…

私がいない間にそうなってしまった…

自分でやるのは簡単です。

お風呂に入った時にいつものように一働きすればいいのだから。

でも最近は「お父さん」がお風呂掃除する姿のCMがよく放映されているし、

今まで気づかれずにきた家事の1つも、「日陰の身」にするのではなく

陽の目を見せたい。

子どもたちの協力を得ることは一度失敗していたので

今度はパパに言ってみようか。

 

ということで、お仕事でなかなか帰宅しないパパにメールで依頼してみました。

「…いつもやってきたけど、私も今やあまり家にいないし、

掃除頻度が低いとお風呂が臭くなるからお願いします」

そして、「時間がないならば外注しましょう」

と伝えました。

最近はプロの方がやってくださるし、依頼するのも簡単になっています。

「なんでやってくれないの!?」と喧嘩するよりお得です。

3. 夫の反応

「僕は忙しい」と怒るか、「外注する」というか、

なかなか反応が読めなかったのですが、

案外あっさりと「掃除するよ」という返事をもらい、

実際、翌週、久しぶりに帰宅すると

ブラシを使ってお掃除をした「形跡」がありました。

(掃除用具をそのまま置いてあったので)

今後もずっとやってくれるかというと、過去の経験から考えると

「言わないと」やってくれないとは思いますが、

陽の目を見なかった家事に少しでも意識を向けてくれてよかったです。

自分も多分、お風呂に入った時の掃除は続けるとは思いますが、

夫も言えば参加してくれる、という経験を得ることができました。

4. まとめ

私自身、自分が「キレイにしたい」という気持ちと

「自分がやらなきゃ」という気持ちがあって

おもに一人で黙ってやってきた家事。

私が家を離れることで

「自分でできなくなり」、

自分が満足いく状態から離れてしまいました。

一人暮らしを始めていなかったら、なかなかこの隠れた家事に

光を当てることはなかったでしょう。

先月公開された映画、山田洋次監督の「家族はつらいよ」では、

「主婦業に嫌気がさして史枝(夏川結衣さん)が家を飛び出て、

その後の家事を平田家があたふたしながらこなす様子が描かれています。」

とあります。

経緯は違えど、時にはお父さん?子ども?家族?に

「休みなき家事」の大変さ、気づいて欲しい。

たまには「主婦、やめていい」とあらためて実感しました。

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)