【人間観の覚醒】芳村思風 ブックレビュー 何に命をかけるか

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【人間観の覚醒】芳村思風 ブックレビュー 何に命をかけるか
ブックレビューです。
感性論哲学の創始者 芳村思風による「生き方の変革」を
促す書。
何に命をかけるか。
今後の私の生き方を問われている、という気持ちで読みました。

1. 目次

私にとっては難解な哲学書ですので、まずは全体的に何が書いてあるか

目次をみて概観します。

一緒に内容を想像してみましょう。

第一章 脱近代の理念

  • 数万年単位で起こっている三つの変化
  • 数千年単位で起こっている三つの変化
  • 数百年単位で起こっている諸々の変化

第二章 脱近代の人間性

  • 理性への批判
  • 理性と感性との関係
  • 知恵の活用
  • 人間性の変化
  • 生き方の変革
  • 感性的な判断能力

第三章 感性の本質と構造と働き

  • 人間観の革正
  • 感性の本質
  • 感性の働き
  • 感性の構造

第四章 感性が精神と肉体を創造する

  • 感性が肉体を創造する
  • 感性が精神を作る
  • 人間性の体系

第五章 感性と宇宙

  • 宇宙の摂理
  • 人間の使命
  • 人類の運命
大抵の書籍では目次で内容の予想がつくのですが
やはり馴染みのない分野なので
目次を見ただけでは
どんな展開になるか、あまり想像がつきません。
最後は宇宙や運命の話に行きつくようです。
楽しみになってきました。
ところで、章立ての下には「●」で記した小タイトルがあり、
その内容はさらに細かい意味のまとまりである
「節」がありますが、
ここに記すには煩雑すぎるので省略します。

2. 大事だと感じたところを抜き書きしてみた

第一章の「脱近代の理念」では、目次のように
今の世の中は、数万年単位、数千年単位、数百年単位で大きな変化がおこった
とまず解説し、そのような変化の後に
新しい経済システムを考える場合の原理はまず、
資本主義から脱資本主義への変化の時代であると定義します。
45ページ〜47ページ
経済は人間のためにあるのであって、人間が経済のためにあるのではない」ということです。…人間と経済の接点は…労働です。…ひとに喜んでもらえるような仕事の仕方をする」ということが、労働が経済価値を持つ原理であり、原点である…金というものは、自分がひとに喜んでもらえるような仕事の仕方ができる能力と人間性を持った本物の人間になれば、どんどん入ってくることになるのです。
とあります。
そして、
50ページ
労働を単に労働として考えるのではなく、自分自身を本物の人間に鍛えていく道・方法と考える。
そんな道の思想を労働の中に持ち込むことが大事だと本では言っています。
そしてまた、民主主義という体制自体もすでに古くなっており、その理由は
58ページ
民主主義とは、対立を最初から肯定して成り立っている。
からです。
そして民主主義社会は「互恵主義社会」に変化すると本書では言っています。
第二章では、脱近代の人間性について解説します。
近代とは、まず「人間が理性という能力を盲目的に信頼し、理性という能力を原理にしながら
すべてのことをやってきた時代」と定義します。
しかし、理性が不完全なもの、ということが次第にわかってきました。
そして理性は完全ではないので、
86ページ
謙虚な理性を持つ人間が常に心しなければならない倫理観・道徳とは、「いかなる正しさでも、人間関係を破壊するような仕方で主張されるならば、悪になる」
これが、これから人間が体得していなかければならない世界倫理で
根本原則となると本書は言います。
ここで、感性についての定義が行われます。
95ページ
感性は欲求・欲望・興味・関心・好奇心等が湧いてくる源
さらに理性と感性の関係については、以下のような説明がされます。
100ページ
「理性という能力は、感性によって与えられた悩み、苦しみ・問題をどうすれば乗り越えていけるかを考えるための手段」
そして、感性の作用は、成長を促すことです。
100ページ
感性は、人間の能力や人間性そのものを成長させるために悩み・苦しみ・問題を人間に与えてくれます。問題は「ないほうがいい」のではなくて、「なくてはならない」ものです。悩みや苦しみがあることが人間にとっては大事なのです。問題がなくなればそこで成長は止まってしまいます。
私たちがこれからどうしていくべきかというと
理性を使って現実に湧いてくる問題にこたえ、
その際には「知恵」をつかう必要があります。
そして、知恵をつかうためには「全力での努力」が求められるのです。
112ページ
知恵を引き出すためには、先に述べたように、いま自分のもっているちからを全部使い果たすところまで努力しなければなりません。自分の持っている力の限界内でのうのうと仕事をしているようでは時代は作れません。まだまだいまの人間は力に余裕があります。もっともっと真剣になって、自分を追い詰めて、体力、知力、気力の限界に到達する努力をする必要があります。そうした努力なくしては、新しい時代は決して見えてきません。
個人としては全力で努力をし、
次に、「生き方の変革」を実行していく。
生き方の変革をうながす感性論哲学では、
短所はどんな人間にもあるもので、なくなるものではない、と
言います。
短所を否定せず、
むしろ、傲慢さを表出させない大切なものとして扱います。
124ページ
他人から一目置かれるような長所を持った人間は、短所が目立ちません。それは、短所が人間の味に変わっているからです。それが命の持つダイナミズムであり、原理なのてす。短所も長所も生かさねばなりません。
長所を生かして他人から一目置かれるようになると、普通の人間は傲慢になりがちです。しかし、目立つ長所を持ちながらも自分にはこういう短所があるのだという自覚があれば、それが人間を謙虚でいさせてくれます。
人間には長所と短所が半分ずつあり、
相手がちがえばその長所・短所が一律ではないことが述べられます。
そして、第三章「感性の本質と構造と働き」で感性はそのものの解明に
とりかかります。
まず、感性の本質は求感性である、と述べられています。
自分が行きていくために必要な情報を自ら求めて
感じ取ろうとする働きが感性の働きで、
ちょうど植物が光や水を求めて茎や根を伸ばすように、
生きていくために必要なものを求めるようなものです。
↓胡蝶蘭の茎は、水を探して日に日に伸びていきます。すごいですね!
その求感性と感性の三作用(調和・合理・統一)が感性の本質となり、
その上に感覚、感情、本能、欲求があります。
さらにその上に理性により高められた知的感性と言われる「心」があり、
一方、肉体化された感性=感覚器官である、目や鼻、耳、舌、皮膚、神経系がある
これらが感性の構造を作っていると言われています。
感性についての解明がなされた第四章では、精神と肉体の話に進みます。
感性論哲学の根本原理は、「感性が肉体を作り、精神を創造する」です。
そして、感性論哲学では、「人間は不完全なものである
という理解の上に成り立ちます。
そのような考え方でいうと、愛とは
213ページ
それは「相手を許す」ということです。人間は長所半分、短所半分という構造でできています。どんな人間でも必ず短所はもっています。それを認めて付き合うことが大切なのです。人間を愛するとは、相手の短所を認め、許すことです。短所を許すことができない人間は、人間を愛する資格はありません。短所を認められなかったら、決して人間を愛し抜くことはできません。
人間を愛するということは、不完全な存在を愛することなのです。
それができるようになると、
222ページ
結果として対立をなくすことができなかったとしても
…互いに許し合い助け合える関係にもってゆこうと努力する心であると言う意識になるだけで、
人生は大きく変わってきてよい方向性に事態は動き始めることになる
そうです。
欠点・短所があるのは当たり前、赦すことは愛すること、愛することは赦すこと。
対立を完全になくすことはできなくても、
赦す気持ちをもつ、という意識があるだけで人生が好転する
第五章はまとめ。
「誰の人生も輝く」
と感性論哲学に沿って考えれば実現できます。
268ページ
輝かせるためには命から湧いてくる
欲求・欲望・興味・関心・好奇心・悩み・苦しみ・問題を大切にすること、
愛し、赦し、自らの短所を謙虚の材料とし、
命から湧いてくる感情を大切にする
感性論哲学では、あなたの生き方はかくあるように、と説いているのです。

3. まとめ

この本は、立花BEブログ・ブランディング塾の宿題として
ブックレビューあるいはFacebookに感想を書くことになったために
購入したものですが、
哲学の本は初めて、といっていいぐらい。
かなり難しいと感じながら読みました。
本書のすべての文章が
こころに突き刺さり、
全部書き写したい
大切な文章の連続でした。
ただ、私はまだまだ理性で物事を考え、判断しようとしていて
「自分や他人の短所」を赦し、愛することが
なかなかできていないようです。
感性論哲学を少しでも実践し、愛があふれてくるようになれば
もっと人生が好転していく、
そして、自分を認められるようになっていく。
そんな予感がします。
長いレビューにおつきあいいただき、ありがとうございました。

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