義父が亡くなった(2) サブスクを退治せよ!

自宅での不審死の場合:夫の話(11月21日)

11月20日夕方6時、「義父、死亡」の報を警察から受けた夫は

翌日朝5時に出発し、高知に向かった。

ちょうど1週間前は義母に「黄疸症状がでた」という病院からの電話で

高知を訪れていた。2週連続での高知便。

一度往復すると7万円かかるので、なかなか厳しいものがある。

さて、義父は自宅での死亡だったので、

まずは病院に行き、遺体との対面。

医師に説明を聞く。死後CTの結果も聞き、

外傷がない(事件ではない)ことを確認する。

ここから先は葬儀屋さんに色々手配をお願いすることになる。

病院から、斎場まで遺体を搬送。

途中、父が住んでいた自宅前に停車。故人への弔いである。

そして、斎場に到着。

葬儀日程の打ち合わせが始まる。夫は、大学での授業などがあるので

できるだけ早く進めたいのだが、11月23日は友引で、告別式は(宗教上)

ダメだという。結局、通夜23日、告別式24日に落ち着いた。

その後、葬儀のもろもろ(棺桶の大きさとか、材質とか、

祭壇の仕様など…)を打ち合わせ、

夕方5時に警察に向かう。事情聴取があるのだ。

病院に搬送されたとき、心肺停止状態ではあったけれど、

体温は30度ぐらいあったみたいで

お弁当の配達の方が発見したタイミング(18時ごろ)は

死後間も無くだったのだろう。

なので、一旦救急車に乗せられたのだ。

そして、警察の方も病院まで来て、外傷(殴られたとか、首を絞められたとか)が

ないことを確認したそうだ。

また、前夜、親戚に立ち会ってもらって実況見分もされたのだが、

部屋には「争ったあと」もなく、貴重品は枕元にあったので、事件では

ないだろうという結論になった。

自宅での死亡は事件かどうかの検分がしっかり行われるようだ。

そうして、夫の1日は終わった。

私の合流(11月22日)

喪主は忙しい。

朝から夫は父の家に向かい、義父の遺影に使える写真を探す。

立ち戻って葬儀社に写真を引き渡し、遺影作成を依頼。

11時ごろ、1日遅れで私が合流した。

夫は、25日の土曜日には「授業がある」というので、

まずは私が斎場に着くなり、二人が東京に戻るための飛行機を手配した。

とにかく、最近は飛行機が混んでいるので、何事も早めにしないといけない。

少しずつ貯めた2人のマイレージはここで一挙に使い切る。

飛行機の手配をしただけでランチタイムとなり、

斎場の近くの黒潮ホテルというビジネスホテルのレストランで

ランチをとることにする。

どうやら「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」という

大きなゴルフトーナメントが行われているらしく、

そのホテルは、スタッフの定宿となっているらしい(斎場のすぐそばなので

そのホテルに泊まりたかったのだが、満室)。

ランチはなかなか美味しかったし、そのホテルでは

日帰り温泉が利用できるので、お風呂とのセット料金が

1600円で提供されている。

300円お得というので、ランチ・温泉セットにし、温泉は夕方に入ることにした。

義父宅

そして、義父宅に向かう。夫は、家の片付け。

義父は、ほとんど引きこもっていて、閉め切った生活をしていたから

お部屋には匂いがこもっている。とくに尿臭が強い。

ほこりも溜まっているし、ときどきGの死体も。

…..

ところで、私の目当ては、領収書類。

義父が何かサブスクあるいは定期購入していないか、

確認したかったのだ。(以前、栄養ドリンクみたいなものを

サブスクしていた。もっとも、義父は、「注文していないのに送ってきた」と

言っていたらしいが。)

幸い、領収書は、義父がそれなりにまとめてとってあった(順不同だけれど)。

まずはひとまとめにして持ち帰ってのちほど精査することにする。

義母との面会

2時、アルツハイマー病で10年以上寝たきりの義母に面会にいく。

義母に会うためには、手術着のような「割烹着」を身に纏わないといけない。

受付で看護師さんが用意してくれる。

夫と2人で割烹着を身につけ、義母に会いに行く。

義母は、肝臓がんの末期となっており、黄疸で見るからに顔が

黄色い。そして、血尿もでていた。

けれど、安定はしているらしい。

私たちのことはもちろんわからないけれど、

目は開いていて(前回来た時は寝てばかりだった)、

また、よく動くので、まるで夫と私のことがわかっているみたいだった。

先週、義父が義母に会いに来れたのは本当に奇跡のようだ。

おくりびと

母との短い面会を終え、3時に斎場に戻る。

納棺師の方が、父をきれいにしてくれることになっている。

髭を剃り、白装束に着替えさせてくれ、髪をととのえ、

入れ歯を外した口元に綿を詰めてふくらませる。

そして、化粧。

お義父さん、すっかり、ハンサムになったよ!

サブスクを退治せよ!

おくりびとの作業が、1時間ほどかかるため、その間、私は領収書を整理する。

案の定、見つかったのは、

  • 健康食品3種(膝などの痛み改善サプリ、ごぼうサプリ(便秘用)、肝油サプリ定期購入。
  • 電話(家の電話と携帯)、ガス、JAF、クレジットカード関係の書類。

クレジットカードそのものは見つからなかったけれど、実は翌日、年会費を

はらった計算書が見つかった。ダイナースクラブカードの年会費24,200円!

もう何年も使っていないのに、その金額払っているとは!

そして、免許も返上したのにJAFにいまだに年会費6,000円払ってる!

歳をとると解約などの書類仕事がなかなかできなくなるのだ。

いやー、でも、使わないものにお金をかけるのは勿体無い。

夫に「しっかり解約してね!」と頼む。

私もいろいろサブスクしているから、それらの解約方法をしっかり

メモして残しておくようにしよう、と決意を新たにした。

また明日にむけて

5時、お楽しみの日帰り温泉。

お風呂でさっぱりし、親戚が経営している

レストランで夕食。

8時すぎ、部屋に戻る。

明日はもっと忙しいぞ。がんばろう!

 

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)