お見苦しい写真もありますので閲覧注意です。
2014年に浸潤性微小乳頭がんの診断をうけ、手術、放射線治療、抗がん剤治療を行いました。抗がん剤治療を受けないで済む方法はないかと探した結果、たどりついたのがにんじんリンゴジュース断食です。
昨年5月に引き続き、ことしも連休を利用して伊豆高原にあるヒポクラティック・サナトリウムで断食をしています。
今日は断食にはいって3日目。4月29日の夕食からにんじんジュース断食にはいり、4月30日、5月1日、そして今日。さて、この三日間でどんな効果・影響が身体に起こったでしょうか?
1. どんな生活か?
にんじんジュース断食生活はなかなか忙しいです。1日の食事メニューは以下の通り。なんと、全部でると1日に5回も食堂に出入りします。
外出をしたい方は、パック入りジュースを「遠足のお供」に持参します。
合間にマッサージ、エステや温泉(メンテナンス時間の午前10時から午後2時以外はいつでも入れます)、カラオケ、卓球、トレーニング器具、散歩、テニスコートやゴルフのネットもあります。中庭のパティオでゆったり時間をすごすのもよし、近所の美術館に行くもよし。一番人気は、隣にある名門ゴルフコース、ゴールド川奈カントリークラブでのゴルフです。
2. 身体の変化
ヒポクラティック・サナトリウムのお部屋にある約款を見ると、以下のように書いてあります。
「… 断食をすることにより、食べ過ぎて処理しきれずに残っている老廃物を排泄させて自然治癒力を増進させる事ができます。期間の目安としては、健康断食で1週間、その他に体調を崩している人は舌苔の消えるまで、というのが妥当です。」
「断食中には色々な排泄反応(口臭・舌苔が厚くなる・皮膚がベタベタする・口内炎が出来る・汚い啖・色の濃い尿・黒褐色をした便が出る・嘔吐、吐き気等々)があります」
で、私に何がおこったかというと(かなり色々期待していたのですが)、顕著なのは舌苔です。残念ながら「宿便」とか、他の排毒症状がありません。
初日。断食前の舌
3日目。イヤー怖いです!!!
体重
- 4月30日 45.2キログラム (ランニング後・朝食前)
- 5月2日 44.4 キログラム (ランニング後・朝食前)0.8 キロ減
です。私は普段から
- 朝:にんじんリンゴジュース
- 昼:日本そば(とろろ、きつね、わかめ、卵のトッピング)
- 夕食:主に和食
といった食生活なので(旅行中や、お祝い事、飲み会などの特別な時はあまり制限していません)、断食は減量を目的とはしていません。断食効果は、普段たくさん食べているかた、体重の大きな方ほど大きいようで、周りでは3日で2キロ減った、3キロ減ったという声をよく聞きます。多くの方が減量に成功しています。また、血液検査の結果が、断食前後で大きく改善するという話をよく聞きます。
3. 水断食との違い
せっかく断食するのだから、水でいいんじゃない?と思う人もいるでしょう。にんじんジュース断食は、「にんじん・リンゴの成分をジュースの形で吸収をよくしていて、水断食より効果があり、安全」だそうです。水断食は中断してしまう人もいるようですが、にんじんジュース断食は、ほとんどの人がやり遂げています。私も去年(2015年)は10日間(補食ーもとの食生活に戻す期間も含める)やり遂げました。
自分自身を振り返っても、あまり「お腹が空いて苦しい」という経験はありません。水だと本当の断食で、かなりきつそうです。
また、ジュースが冷たくて辛い時はあたたかい「にんじんスープ」に切り替えることも可能。そのような選択肢もあるので、やり遂げられるのだと思います。
断食期間中は、各部屋に黒砂糖と紅茶・生姜湯のセットが置かれているので、甘いものが欲しい時は黒砂糖を摂取することができます。甘いものを口にすると満足感が得られ、断食の辛さも和らぎます。
こちらを経営する石原結實先生のお話では、週末断食(2泊3日、あるいは3泊4日ぐらい)だけでも効果があるとおっしゃいます。
また、家族でいらしている方、断食をしない人には玄米による和食が提供されるので、別荘代わりに利用される方も多いようです。
4. 病気治癒との関係
私は医師ではないので、何一つ確定的なことは言えませんが、断食により実際にがんなどの病気治癒あるいは改善につなげている人もいるようで、施設の中でもそのようなお話を聞く事があります。
石原結實先生のご本は、やはりためになるので、西洋医学一辺倒の治療に疑問を感じたり、あるいは体質の改善をしてみたいと考えている方は1度断食をしてみるといいかもしれません。私などは断食期間はこうやってブログを書いたり、好きなだけ温泉に入ったり、自分の生産性アップと健康増進に活用できているので、お腹が空く苦しさをあまり感じることはありません。
病気でなくても、ゴルフがてらサナトリウムを訪れ、石原先生の診察を受け、健康増進に役立てている方もたくさんいらっしゃいます。たまには食べない選択、もあるのではないかと思います。
この記事を書いた人
大野 清美
1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)