乳がンとの日々(6)東京マラソン当選 放射線治療の真っ最中

東京マラソン当選 放射線治療の真っ最中
はからずも当たってしまった、東京マラソン。がんのことは、それまで家族と職場にしか話していませんでした。抗がん剤を投与しながら練習ができるのか、本番にスタートラインに立つことができるのか、悩みながら、ランニング仲間のFacebookgroupに投稿しました。

以下にその文章を写します。写真は、三女が買ってくれたランニング用の帽子です。

【走れるかな、東京マラソン】2014年8月15日
先行申し込みの東京マラソン、当選してしまいました
春の定期健診で初期乳がんが見つかったので7月初旬に手術(局所麻酔で3日入院)、今週から放射線治療(6週間平日毎日)に入っています。転移する可能性があるタイプのがん細胞があったので、放射線治療の後は、抗がん剤治療に入ります。
治療と言っても、今は病気ではないので「予防的治療」と説明されていて自分は至って元気です。だけど、毎朝放射線治療に通っているので、その分就業時間が後ろにずれていて、夜のお付き合いは難しくなりました。仕事帰りの練習もしばらく無理なので、週2回朝走ることに決めました。5時に起きれば、7キロぐらい走れることがわかりました。自分ではスピード練習のつもりなんだけど、なかなか速くなりません。
東京マラソン当選については、今日病院に行って医師に聞くまでは発表できませんでした。抗がん剤治療を始めるのは恐らく大阪マラソン後の11月。医師は、東京マラソンの頃は「かなり免疫力も落ちているだろうし、(体力的に)難しいかなぁ」って言ってました。しかし、ダメって言うことではない。練習もして構わない。大会に出るだけの体力があるかどうかという問題、という感じでした。
春からずっと仕事が忙しく、がん診断があってからはさらに練習時間を取ることもままならない状況でした。今回、抽選に当たったということは神様が「できるとこまでやってみなさい」と言ってくれているのだと思います。
もし、このまま練習を続けられて出場が叶ったとすれば、東京マラソン本番2月には仮装しなくても「カツラ」付けてると思います(ショートヘアも似合いそうです)。(^_^)
放射線の先生は「(今、ちゃんと治療受ければ)あと30年生きられますよ」と言ってました。「来年の今頃には普通に戻ってます」とも。
だから、深刻な状態でもなんでもないので、わざわざカミングアウトしなくてもいいんだけど、せっかく当選しているのに黙って練習サボっていたら、心から「出たい!」って思っている人に悪いので、先に言い訳したかったのです。

どこまでできるか、あるいは出来なくても、私はひっそりと頑張ってると思います。応援してくださいね。

スタートラインへの旅が始まりました。

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)