抗がん剤治療と運動:抗がん剤治療をしながらマラソンを走りきった記録(5)

予想外の結果を聞く

マンモトーム検査から約1週間後の7月2日、結果を聞きに病院に行きました。

最近では、がんは患者に隠す病気ではなくなってきました。「風邪です」というのと同じトーンで「悪性です」ということは告げられます。

やっぱりね、というのが本音でした。石灰化がある、ということを私に伝えたときにM医師は「ちょっと、いやなんだよね」と、その石灰化の印象が悪いことをさりげなくつぶやいていたことが耳に残っていたからです。

石灰化の大半が良性である、というインターネットで調べた結果を一縷の望みとしていましたが、M医師の見立てのほうが正しかったようです。

すぐに手術

医師はすでに手術日も決めていました。7月7日入院、8日手術。そして9日退院、です。わずか5ミリのがん、手術も局所麻酔です。盲腸よりも軽いですね。手術が終わってしばらくしたら5週間の放射線治療がある予定も告げられました。

先生が手術日程を説明する間(それまでずっと仕事が忙しかったので)「ちょうどいい休暇になるなあ」と考えていました。いつもと変わらない時間(10時ごろ)に帰宅した夫には結果と手術することを告げ、翌日には職場で上司に報告し、3日間の休暇をお願いしました(上司は私があまりに淡々としているので驚いているようでした)。

9日には所属している「うな勝ランニングクラブ」の練習会の日。さすがに手術後すぐにはいけないかしらと思い、欠席の連絡をしました。

手術に際しては、あまり用意するものもなく、入院着も借りるつもりだったので、ほとんど準備がいりません。

いつもの生活で手術を迎える

というわけで、手術前もまったく普段と変わらない生活をしてすごしました…

7月5日土曜日には駒沢公園3周、6キロ走。この日は雨でしたが、走りました。
夜には仕事でオーガナイズしている「脳科学塾」というクラスの参加学生さんのお招きで「卒業パーティ」に参加(居酒屋さんで)、6日にはバイクで山梨に「サクランボ狩り」に出かけました。

サクランボ狩りは、こちら、深沢農園で。この年は、サクランボと桃の収穫時期が重なり、すごくお得なコースでした。昨年(2015年)訪れた時は、サクランボ狩りと桃狩りは別の日程で行われました。

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がんは、早期発見ならば怖がる病気ではない、と何の根拠もなく信じていたからです…

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)