槍ヶ岳登山記録④ 3180メートルからの絶景を楽しんだ!

2016年8月に槍ヶ岳に登りました。

長く、写真が多いので、4部作です。(1) 1.〜3. はこちらに。4.〜5. 登頂!はこちら(3)に6. 下山、そして(4) 7. 山荘情報〜 8. 槍ヶ岳の花々。本稿は(4)です。

  1. 6年越しの槍ヶ岳
  2. 準備
  3. 一日目の行程
  4. 二日目の行程〜槍ヶ岳山荘まで
  5. 三日目 登頂!
  6. 下山
  7. 山荘情報
  8. 槍ヶ岳の花々

7. 山荘情報

山荘の住み心地ー1人分のスペースについて

あまりたくさんの山荘を知っているわけではないのですが、一般的に言って1人のスペースは(当然のことながら)「高くなるほど」狭くなります。

横尾山荘(1600メートル)では、一人当たりの寝床スペースは畳一畳分、槍ヶ岳山荘では畳半分。

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(もちろん空いているときは槍ヶ岳でも敷き布団一枚提供されるのでしょう)

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数年前に行った赤岳山荘でも畳半分(かなり混んでいました)。

2006年に行った富士山8合目では畳3分の1。

頭を交互にして寝ます。つまり、自分の頭の両脇に隣に寝ている人の足があります。

男女混合なので、着替えとかあるときは主に布団に隠れて着替えてましたが、

槍ヶ岳山荘では更衣室が2つ確保されていました。

乾燥室や

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談話室もあります。

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充電もできます。(こちらは横尾山荘の写真)

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山ガールがブームになったおかげでしょうか。こうした設備もよくなってきているように感じます。

トイレ事情

1980年代に八ヶ岳に登った時はトイレは山小屋の外で本当に「怖い」ところだったと記憶しています。

数年前には山荘の中に完備されていました。

今回、上高地から槍ヶ岳まで、やはりトイレは気になったのですが

(個人的には山に行くことの最大のネックだった)、

どこもとても綺麗になっていてビックリしました。

ほぼすべて洋式の腰掛けスタイル。

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ぽっとん、ではありません。

「微生物」で糞尿を分解するため、使用済みの「紙」はトイレ内のボックスに

捨てることになるので(微生物の活動の邪魔になる)臭いはある程度仕方ないと思います。

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でも、キレイになりました。本当、山行きの大きなハードルがかなり低くなったと実感しました。

山の中の有料トイレ

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おまけ:アブの話

今回の山行きでは、「アブ」の大群に悩まされました。

リュックやウエアの色によってアブがたかる数が全く違ったので、参考までに。

アブが好きな色は

1黄色 2オレンジ色 3薄い黄緑 4黒

で、以上の順でアブを引き寄せていました。そして、嫌いそうな色 濃いピンク、でした。

あくまで個人の観察結果ですが、「黄色」のリュックは

アブを引き寄せてしまうので避けたほうがいいと思います。

8. 槍ヶ岳の花々

槍ヶ岳では、高山植物がたくさん咲いていて、写真をいっぱい撮りました。

でも、夫も私も名前を知りません。「宿題」にしました。

とりあえず調べて名前を記載します。間違っていたらご指摘ください。

サラシナショウマ
茎先で枝分かれをして雄しべの目立つ白い小花を総状に密生する。
まるでブラシのように見える。
花弁状の萼と花弁は開花すると離脱する。
穂は太いもので直径20ミリくらいになるものもある。
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キオン
茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、
下部の花ほど柄が長いので
花序の上部がほぼ平らになる)を出し、
鮮やかな黄色い頭花ををつける。
花径は2センチくらいで、舌状花、筒状花ともに黄色い。
花びら(舌状花)は5~6枚である。
真ん中の筒状花は10個くらいである。simg_7942-2
トリカブト
トリカブトの名の由来は花が古来の衣装である
鳥兜烏帽子に似ているからとも、
の鶏冠(とさか)に似ているからとも言われるsimg_7940-2
ゴマナ
茎先でたくさん枝分かれをして、白い菊に似た小さな花(頭花)をつける。
花径は15ミリくらいで、真ん中の筒状花は黄色く、周りの舌状花は白い。
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ミヤマアキノキリンソウ(コガネギク) [深山秋の麒麟草]
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イワリンドウ
(何故か解説があまりないので、どなたか、お花に詳しい人、
何でも教えてください)
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ミヤマキンバイ
バラ科キジムシロ属の多年草
高さは10~20cm。花期は7~8月、
黄色い直径2cmほどの5弁花を咲かせる。simg_8109
エゾシオガマ
上部の葉の脇に黄白色の唇形をした花を1つずつつける。
花冠は長さが15ミリくらいで、上唇は細長く尾状に尖る。
下唇は浅く3つに裂け、真ん中の裂片は小さい。
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ヤマハハコ(キク科)
枝の先にたくさん花(頭花)をつける。
中心の黄色い部分が花で、花弁に見える部分は総苞片
(花序全体を包む葉の変形したもの)である。simg_8207
ミヤマシシウド
茎先に複数の散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、
小さな白い小さな花をたくさんつける。
まるで花火が開いたように見える。
花弁は5枚で内側に曲がる。雄しべは5本、雌しべは1本である。
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ガマズミ
枝先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、
下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、
白い小さな花をたくさんつける。
花冠は直径5ミリくらいで、先は5つに裂ける。雄しべは5本である。
実は楕円形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、秋には赤く熟する。
実は甘酸っぱく生食ができ、果実酒としても利用される。simg_8219
キツリフネ
葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、
黄色の花を数輪つり下げる。
花冠の袋状の部分は萼片の1つである。
尻尾の部分は距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)である。
本種の距は巻かずに垂れ下がる。
花弁は3枚で下の2枚が唇弁状になる。simg_8236

キノコ(おまけ)

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花の名前は、こちらのサイト「みんなの花図鑑」で色々な方の協力を得ました。ありがたいことです。

楽しかった槍ヶ岳登山の様子はこれで。あー楽しかった!!

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)