勝間和代さんが遊びにきたよー大阪・松屋町の学び舎作りの話(2017年5月のできごと)

2017年5月は私にとって「BIG」な月になりました。

なんと、勝間和代さんが私の大阪の実家に「遊びに」来てくださったのです。そのお話をしたいと思います。

1. 始まりは思いつきと介護逃避?

私の実家は大阪市内にあり、心斎橋・松屋町・谷六・谷九・日本橋・上六などから徒歩圏にあります。

こうした立地がいい場所にある空きスペースを「学び舎」にしたい、という「思いつき」が頭をもたげたのは介護がきっかけでした。

80歳をすぎた頃、母は急速に衰えました。その母を見舞うために、私はいつの間にか毎月東京ー大阪間を往復するようになりました。

ひと月に一度、母ができなくなってきている事務仕事、書類整理などをやる。何十年と同じ台詞の愚痴をきく…

母の役には立っているかもしれないけど…いろいろやりたい私には愚痴を聞いている時間は苦痛でしかありませんでした。

母も愚痴りながら昔の「悔しい思い」をフィードバックして今さら腹を立てたり、そのせいで眠れなくなったり…何一つ生産的なことはありませんでした。

そんな、時間がとまった実家の空間に風を入れたかったのです。

そこで目をつけたのが実家の空きスペース。とくに実家の別棟となっている古い3階建てビルは1フロアまるまる空き室状態。

活用できないか、キランと私の目が輝きました。

2. 勝間塾つながり

そんな気持ちをもっていた私の後押しをしたのは、私が今住んでいる家の浴室の壁紙にカビが生えた、という「事件」でした。

築18年の我が家の浴室の壁紙がカビによってはがれたことから、信頼できる内装屋さんを探していたところ…

勝間塾のメンバーの1人であり、おもてなしのお掃除屋さん「やじやじクリーンサービス」を経営するマーシャさんに壁紙に詳しい方を紹介していただいたのです。

同じ勝間塾生の、ハーツクリーンさんをご紹介いただき、こちらの経営者の方もまた勝間塾生。本当に素晴らしいお仕事をしてくださいました。

その時の記事はこちらです→除カビ・防カビ・壁紙交換 納得リフォーム

(施行前)かびだらけの壁紙↓

(施行後)継ぎ目ひとつ見えない新しい壁紙の浴室↓

その際に世間話で私の実家で「使っていない部屋がある」ということになりました。

「もったいない」から「勝間塾生の勉強スペースにしたいね」という話になり、今度はマーシャさんが、大阪の勝間塾生の方に声をかけてくれました。

マーシャさんは、人の縁をとりもつ天才です。(私自身は大阪出身なのに生来の社交性のなさで、勝間塾にいながら大阪の塾生の方々をあまり直接的には知りませんでした)。

その後、大阪の勝間塾生の方々が次々実家の空きスペースを見に来てくれて、なんとかリフォームして使おうか、という話になりました。

その頃使おうとしていた場所は、今回勝間さんに来ていただいた実家の3階ではなく、別棟の3階、私が高校時代を両親とすごした部屋でした。

洋間と和室の組み合わせで、全体で45平米ぐらいあります。

部屋と部屋の間の壁などを取り払うと広々使える、集会所と勉強スペースがあれば素敵だなー、と思いました。

長い間使っていなかったので、この際リフォームして「自分の好きな仕様にしたい」という願望がむくむくともたげてきました。

3. リフォームに立ちはだかる「古い建物」という壁

実家の3階に「建築」「不動産」「リフォーム」関係の勝間塾生が集まってくれたのが2016年秋。

みんなでいろいろ知恵を絞り、リフォーム会社を経営する勝間塾塾生の方のご主人様は何度も下見をしてくださり、また、私の要望をとりいれてなんとか安価でできるようにと見積もりを出してくださいました。

ところが、実はプロの方から見ると、その建物は欠陥だらけでした。

かなり古いため、電気設備、給水設備、ガスなど、調べれば調べるほどインフラがダメということがわかり(大工事が必要だとか)…

それでも、「これまでメンテナンスしてこなかったから」という「大家の責任」みたいなつもりで出してくださった見積もりで工事を始めたい、と思いました。

そのうちに、はたと気づいたことがあります。

「勢いで」会場をオープンするのはいいとして、

「誰が管理するか?」ということです。

3階建てビルの1階部分は商店が入っていますが、昼間しか開いていません。

2階部分は倉庫貸し。

そして3階は「無人」。

こういう現実を前にして、問題点を洗い出してみました。

  1. 予約システムはどうやって作るか?(作ってくださる、という方もいたので、これはクリアできそうでしたが)
  2. 鍵の受け渡しはどうするか?
  3. きちんと予約時間内にイベントがおわったかどうかの確認は誰がするか?
  4. 掃除は誰がするか?生ゴミがでたら?
  5. メンテナンスのため人をやとったらどれぐらいかかるか?

無人の「自由」な会議施設を運営するには

問題山積!

であることに気づいたのです。

広く一般に「貸し会議室」として稼働しても、大阪では現状、会議室は過剰状態ということを聞いています。

リフォームは一時金。しかし、メンテナンスは「固定費用」です。安価に貸すことで毎月赤字赤字となる…どんなに経営感覚のない私にもわかってきました。

一緒に考えてくれた勝間塾生の方々も維持費の困難を指摘していました。

4. 代替案を考える

上記のような事情で、「松屋町の学び舎」計画は頓挫しそうになりました。

ところが、ラッキーだったのは、実は母が今住んでいる実家にも空き室があったこと。

実家は3階建てのビルです。

年老いた母が2階に住み、亡くなってもう26年経つ父と暮らした居住用の3階部分はまるまる空いています。

空き室について勝間塾関西のまとめ役、塾生の「かんべいさん」にお話をしたところ、人狼イベントを企画してくださいました。

畳の部屋で人狼、です。これが「きよみハウス」のデビューでした。

10数名集まってくださり、にぎやかに楽しくすごすことができました。私も人狼を初体験しました。

そうしたことを毎月一回、数回重ねていき、とうとう勝間塾が大阪で月例会を開く5月を迎えました。

幹事のかんべいさんがご尽力、本当に「きよみハウス」に勝間さんをお招きくださったのです!

2017年5月の大阪月例会の盛り上がりは、幹事のみなさんの組織力ですごいものでした。

もう、本当にこのコミュニティは人材の宝庫だとあらためて感動しました。

こちらは月例会オフ会での私の名札。手作りで、すぐに親しくなれるよう、それぞれの強み(ストレングスファインダーによる34の資質のうちその人固有の上位5つ)を名札に記載してくれています。

さて、5月20日の月例会セミナーも大盛り上がり、オフ会も大大盛り上がり、となった翌日、勝間さんが実家にきてくださったその日は人狼大会となりました。

勝間さんはお昼ご飯も私たちと一緒にスーパーのお弁当を食べてくださり、

また、カタンも楽しんでいただけたようです。(カタンは無人島を複数の入植者たちが開拓していき、もっとも繁栄したプレイヤーが勝利するというテーマのボードゲームで4名で闘います。自分がもっている資源をいかに活かすか、という戦略を練ることが重要になるかなり高度なゲームです)

ここで歴史的瞬間が訪れました。

なんと、塾生の小学生のお嬢さんが「関東では無敵」の勝間さんに勝利したのです。

小学生恐るべし!お嬢さんにとっても記念すべき日になったと思います。

5. まとめ 私にできることはわずかでも

普通のサラリーマンで人に提供できるような特技をもたない、というのが2011年に勝間塾に入ってからの私の秘かな悩みでした。

多くの塾生が見事にスパイラルアップし、起業、転職で収入アップを果たしていきました。

翻って私はといえば、「コミュニティになかなか貢献できない残念な塾生」という思いを抱いていました。

そんな私がちいさなきっかけから人の輪を広げていただき、

自分がもっているわずかな資源=会場を提供する、というただそれだけのことでたくさんの方が喜んでくださいました。

ちなみに、母もちゃっかり勝間さんと一緒に記念写真に入れていただきました。

何度も「写真みせて」と私にせがみます(現像してあげればいいのですが、まだPCの中です)。

ちょっとは親孝行もできたでしょうか?

これからもできるだけ会場を使い勝手のいい場所にし、学び舎として活用できるよう、工夫をしていきます。

この工夫が、いずれ自分のためになって戻ってくる、これは事業の勉強のひとつでもある、とも思っているのです。

勝間さんが「おもしろがって」塾生がいるから、ということでわざわざ拙宅(ほんとうに古ぼけた)を訪ねてくださったことは「きよみハウス」にとって幸先のいい一歩になりました。本当にありがたいことでした。

できることを少しずつ。失敗してもいい、ベビーステップを踏んでいきます。そのベビーステップが多くの人の喜びにつながりますように。

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)