TOEIC S&W (スピーキング&ライティング)受験記 (2018年2月)

英語の4技能上達をめざし、先日、2018年1月28日のListening and Reading Testに続いて Speaking and Writing Test を受けてきました(2018年2月18日)。

1. 実際の試験のながれ

私が受験した会場は赤坂見附にある山王グランドビル地下1階。

試験会場の受付時間は、たとえば午後の受検の場合、13:15から13:30の間に限られ、それ以外の時間は会場に入れないので会場近辺でうまく時間調整することをおススメします。

私は13時すぎぐらいに到着し、会場外に用意されているベンチに座って待っていました。もっとぎりぎりまでどこかの喫茶店にいればよかったかな。

13時15分になると会場扉が開きます。

会場に入ると係官にIDを提示して名前を告げ、ロッカーの鍵とアンケート・受検のしおりをもらいます。

ロッカーにID以外のものをすべてしまい、コート等はハンガーがありますのでそちらにかけておきます。

全体で30人ぐらいが受検にきていました。

1時半になると、ひとりずつ順番に呼ばれ、小さなブースでPCのカメラで写真撮影をします。

その後、別の部屋に案内され、それぞれ小さな仕切りで分けられたスペースに案内されます。1人1つのPCを使い、ヘッドホンをつけてスピーキングやライティングに取り組みます。

先にスピーキング、後半にライティングとなります。

ライティングの際にはもうヘッドホンはいりませんが、集中力を保つためにヘッドホンをつけたままのほうがいいかもしれません。

というのは、それぞれの受験者の開始時間が写真撮影などで微妙に違うため、他の受験者のスピーキングの声が聞こえてくるからです。

試験は、始まりから終了まで概ね90分ぐらいです。

2. 試験内容

S&Wの試験内容についてはTOEICのHP、公式問題集や市販の問題集に詳しく説明されているので、どんな試験になるか、興味がある方は一冊は用意して内容を確認したほうがいいと思います。

また、TOEICのHPはとても充実していてサンプル問題がでています。時間も計れますのでとてもいい教材です。

サンプル問題に挑戦!

受験するならこちらは絶対おススメです。(私もやっておけばよかった…)

スピーキングテスト 私が心がけたこと

Part I 英文音読 2問。各問45秒。(準備時間 各45秒)

音読する上で自分なりに注意したことは、聞いている相手がわかりやすいように、しっかり声を出し、また、単語が並列されている場合など(たとえば、水曜日、木曜日、そして土曜日、みたいなand とかor でつながれている部分です)は、間をとりながら発音しました。とにかく、アナウンサーになったつもりで「相手に伝える」気持ちを乗せました。

Part II 写真内容説明 1問 45秒(準備時間30秒)

写真内容説明は、練習の際にはたとえばS&W用の問題集とか、あるいはL&Rの問題集に出ている写真で十分です。

イメージとしては、たとえば何かの(事件の)「目撃者」みたいに「情景」を見て、とにかく「平易な言葉」でたくさん発話する、ことを心がけました。

Part III インタビュー問題。3問(準備時間なしで15秒または30秒)

この問題では、ある日家にいたら電話がかかってきて「アンケート調査しています。次の質問にお答えください」とか、あるいは、町を歩いていてマイクをもった人に声をかけられた、といった状況を想像してみてください。

複雑な内容ではないので、自分の体験に即して答えるといいと思いました。

Part IV 1問。60秒(準備時間30秒)

提示された資料について3つの設問に答える問題です。

資料はそれほど複雑な内容ではありませんので(HPのサンプル(会議日程)を見てくださいね)、おちついて資料に基づいて質問に答えれば大丈夫。

この問題は、たとえば、自分が外資系企業にいて、会議の担当をしている。会議参加者(同僚かもしれないし、外の参加者かもしれない)から電話がかかってきて質問される。そこで情報を整理して提供する、みたいな「なりきり」外資系社員の気分で答えればできると思いました。

Part V 1問。60秒(準備時間30秒)

かかってきた電話での相談に対し、こちらの対応・解決策を示す、という問題です。

ここでも、「なりきり」というか、「社員」の一人になったきもちで相手の相談を理解し、解決策を提示する、というまさにビジネスの現場の会話力が必要かと思いました。

電話の相手が困っていることを理解する態度、何かひとつでも提案するきもちが伝わるように答えようと心がけました。

Part VI 1問。60秒(準備時間15秒)

提示されたテーマについて自分の意見とその理由を述べます。

自分の意見をまず伝え、その根拠となる理由を述べます。サンプルにあるようにそれほど難しい選択肢を与えられるわけではないので、まず①意見をはっきり、②理由をきちんと、そして再び③意見を繰り返すなどのまとめ方でいけるのかな、と思いました。

ライティングテスト:私の回答のしかた

Part I 5問(8分)

写真が提示され、与えられた2つの語を使って写真の内容にあう1つの英文を書きます。

8分の間は問題を行き来していいので、私の場合はとりあえずひとつひとつ英文を書き、いったん最後まで書いてもとにもどり、文章を見直してブラッシュアップする、という形で解答しました。

指示にしたがって必要な単語をいれ、きちんとした文章を書くことがいいように思いました。長い文章はいらないようです。

Part II Eメール作成問題 2問。各設問10分。

Eメール作成問題です。

作成方法について一定の要素を入れるように指示があります。たとえば、質問を二つ入れなさい、のようなものです。指示はきちんと守り、あとは自分がまさにそのEメールで回答する気持ちをもって書くといいと思います。

Part III 意見を記述する問題 1問(30分)

意見を述べる問題です。結構文字数をたくさん書く必要がありますが、時間もあるのである程度かっちりしたものが作れます。

問題は、ある事柄について賛否を問うてくる問題でしたが「賛成」の理由を2-3個あげ、反対意見も1つ提示し、まとめで「賛成」を繰り返す、のような構成にしました。

3. 感触はどうだったか?

試験勉強は、「やろう、やろう」と思いつつ、結局しっかりやらずじまいでしたので、当日にPCの画面で問題の指示を読むということになってしまいました。

受けようと思っている方はぜひHPのサンプル問題を試してみてほしいと思います。

今回は(ものすごく久しぶりだったので)次回の試験のトライアルとして受けた面もありますが、そもそも試験対策として準備できることはあまりなく、普段からいかに英文を書いているか、あるいは声を出しているか、が試されるような試験だと感じました。

試験内容については、「社会常識」があれば答えられる問題。いかに「簡単な英文」がたくさん作れるかということが大事だと思います。

今後の勉強法としては、やはりスピーキングについては「音読」がもっとも効果的。ライティングについては、普段から(仕事で使っていれば問題ないですが、あまりそのような状況でない場合は)頭の中で英文を作る練習(仕事で使っている人には必要ないかもですが)をしておくことが大事だと感じました。

私は、たとえば日常の会話でも、これは英語で何と言うかな、と考えていることが多いです。

とりあえず、得点が出るのを楽しみに待ちます。

うまくいけば、下記にある平成29年度のAward of Excellenceがもらえるのですが…(L&Rはすでに条件を満たしている)

英語で「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を測定するTOEIC Testsの公開テストを受験し、一定のスコアに到達された方に、毎年一度、“IIBC AWARD OF EXCELLENCE”をお贈りいたします。

次回表彰は、2017年4月~2018年3月に、「TOEIC Listening & Reading Test」と「TOEIC Speaking & Writing Tests」の公開テストを受験し、4技能全てにおいて以下の基準を満たすスコアを取得した方々が対象です。

・TOEIC Listening & Reading Test
800点以上(リスニング375点以上、リーディング425点以上)

・TOEIC Speaking & Writing Tests
スピーキング160点以上 ライティング170点以上

4. 受けてみようと思った方は?

この試験の結果を見て次の試験日程をきめ、さらに高得点を目指すためには何をすればいいかという研究をしたいと思っています。

この試験は個別に操作するコンピュータ設備、音声を出してもいいヘッドセット、個別のブースが必要なので、地域によっては会場に限りがある場合もあります。

受けて見よう、と思う方はHPなどであらかじめ自分が受検される場所を確認しておくことをお勧めします。

受験地別テスト日程

受験料もL&R(リスニングとリーディング)に比べやや高め(10,260円)です。設備・採点に手間がかかるからでしょうか(?)

しかし、英語で仕事をする、いつかは世界で仕事をしたい、という気持ちがあるかたは、ぜひ受けてご自分の力を試してほしい、と思います。

実は、スピーキング能力や自分が実際に英語をどの程度使いこなしているか、などの実務能力を測る機会はあまりありません。

例えば、ふつうの英会話学校では、先生が優しいので、「わかってくれちゃいます」。

あなたがちゃんと言えるようになるまで「我慢してくれている」のです。

でも、試験は冷酷(?)です。結果がはっきりでます。

ぬるま湯にばかり浸かっていては、世界で活躍できる人にはなれません。

それに、何度かの受検で試験形式に慣れ、ある程度点数が上がってくると学ぶモチベーションもアップします。

私は、しばらく半年ごとのペースで受けて満点を目指そうと思っています。

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)