山梨・長野ビーナスライン・ツーリング「霧の霧ヶ峰、黒鷺松本城、そして町づくりの小布施」

2018年の夏は記録的猛暑続きでとてもバイクに乗る気分にはなりませんでした。

また、男体山登山・沖縄・韓国と、国内外にたくさんの旅行の機会もあり

愛するバイクをほったらかし。

9月に入り2度目の連休、ひさびさのツーリングを敢行しました!

今回のコースはこちら。全長600キロぐらいあります。(一日にすると

それほどの長距離ではないですね)

1. 雨・雨・雨の一日目

渋滞を避けるために 平日の金曜日お休みをとって出発しました。

天気予報は雨そして予報通りの雨。

その日の泊まりは山梨を予定しているのでとりあえず遅めの出発です。

まずはガソリン。 そしてタイヤの空気圧チェック。メンテナンスは大事です。

そこで師匠のバイクの後輪に虫ゴムが付いていないことが発覚。

空気が抜けてはいけないので

ここはしっかりメンテナンスというわけでまず最初の目的地は2りんかん。

溝ノ口の2りんかんに向かいやっと中央高速に乗りました。

雨の高速はやはり怖いです。

最初の目的地は勝沼ワイナリーだったのですが到着が閉館時間ギリギリと言うわけで

結局見学できず。 初日は雨の中の高速運転練習?で終わりました。

しかし、ショップはまだ開いており、また、展示室も少し見学できました。

展示室にはワイン作りの道具の数々。

こちらでは、バーベキューができ、

「ワインを飲ませて育てた豚「ワイントン」の肉。

肉質が柔らかくとてもジューシー。

ワインは小売価格で飲めますし、

ワインの製造場内だけで飲める「生ワイン」も人気です。」

とあります。早めに到着してランチを楽しめたらいいですね。

とはいえ、運転するのでワインは飲めませんが。

2. 山梨からビーナスラインへ

さて、今日がビーナスライン本番。

楽しみにしていましたがあいにく天気は雨。

茅野インターチェンジで高速に入りひたすら北上します。

諏訪湖ICで高速をおり、諏訪湖(写真左下)から山の中へ。

どんどん高度をあげていきます。目的地は地図ではE地点。

地図はGoogleマップより↓

霧のかかる路面がぬれた道路は、

バイクのもっとも苦手なところ…

少なくとも私は苦手です。

また、ひたすら上りですから

ギヤはロー、セカンドでしか進めません。

途中にはマンホールふた、カーブに舗装のつなぎ目、そこに

鉄板が張ってあり…金属の上は滑りやすいのです。

タイヤがしっかり路面を掴んでくれるよう、

「ギヨコ(愛車のニックネーム)、しっかりホールドしてね!」

と心に念じながら走ります。

やっと美ヶ原高原美術館に着いたものの…

残念!美しい高原風景は見えません…

3. 美ヶ原高原美術館から松本城へ

失意のまま、松本城に向かいます。

来た道を戻るようにナビが案内していたのですが、

ときどきナビに逆らうことが好きな?師匠、

ちょっとメインとは思えない道(アゼリア街道)を選択しました。

そこは長野県道67号松本和田線別名アザレアラインと呼ばれる道は

谷深い地にある一本道。

舗装はされているものの凸凹の多い悪路です。

途中、産直の果物販売があり、思わずバイクをとめ、シャインマスカットを3房。

1800円に、なんとおまけで巨峰を2房つけてくれました。もう、破格!です。

写真を摂ることはできませんでしたが(食べちゃった)

ほぼ5房で1800円。うーん、贅沢。

こうして写真を見ると(Googleマップさんです)、

随分と山の中を走っているものです。

左の方にやっと市街地(松本市内)が見えて、いよいよ松本城に向かいます。

4. 松本城はアトラクション城?

こうして、やっと松本までたどり着きました。

松本は「黒鷺城」と呼ばれる美しい城。日本にある国宝5城のひとつです。

このお城の名物は急登となる4層、5層目の階段。

この階段を登れなくなるとお城勤めができなくなるのではないか、と思うほど。

階段での撮影は「危険につき、禁止」ですが。

上るも下りるも大変で…なかなかスリリングでした。

一番上層の天井を眺める。

注連縄が施されていました。

お城を出ると、ボランティアのお侍さんがツーショットをサービスしてくれます。

5.  町づくりが上手い小布施!

長野自動車道を北上し、小布施へ。

スマートICで降り、小布施ロマン号(一日乗り放題で300円)に乗って

小布施の街へ。

小布施町の名物は「栗」と「北斎」。

栗は今、旬です。

こちらはレプリカ。撮影していいものです。

83歳のときに小布施を初めて訪れたという北斎は、

87歳までの間に3回小布施に滞在し、小布施の豪商高井鴻山の庇護のもと、

アトリエを提供されて次々と大作を手掛けたそうです。

下が豪商高井鴻山氏のお屋敷跡。

天保15年(1844年)には85歳で東町祭屋台天井絵。

「龍図」「鳳凰図」、86歳で上町祭屋台天井絵「男浪図」「女浪図」を制作、

そして88歳で岩松院本堂大間の天井絵「鳳凰図」を制作。

事前調査をあまりしないままにでかけてしまったせいで

その北斎肉筆画の集大成かもしれないという

「鳳凰図」のある岩松院には行けなかったのだけれど、

それは次回のお楽しみということにして

(どうやら私が行った日は13時半から15時半まで閉館しており、

本当に「そこに行く」と決めて下調べし、

かつ30分前受付ということを知っていないといけなかったようです)

北斎館では、浮世絵の中にはいってこんな写真も撮れます。

楽しい!

それにしても小布施の賑わい。

栗、モンブラン、蕎麦、リンゴ、すべて美味しすぎる!

観光バスは町の真ん中に何台もとまり、

自家用車は小布施ICでシャトルバスにのって(一日乗り放題300円)、

小布施の町に来ることができます。

シャトルバスは一時間ごとに走っており、何度でも乗り降りできます。

「見てほしいところをくまなく案内する」という姿勢がいい、と思いました。

6. 横川SAで釜飯を買う

大学生のころ、卓球部の合宿で戸隠に行く時、

いつも釜飯を買うことになっていました。

わずかな停車時間に全部員の釜飯を買うのは

なかなかの大作業。

おぎのやさんの釜飯はいまは横川SAで買えます。

電車の中で食べることもできるのですよ。

4人がけの椅子の真ん中にテーブルがセットされています。

お昼ご飯時間はずれていたので師匠はお土産に持ち帰りました。

7. まとめ

猛暑が去り、少し涼しくなってからのロングツーリング。

晴れた日は一日しかありませんでしたが、

風とともに走りきってきました。

雨の道は怖いけれど、それも自然のひとつの姿。

スピードや技量を自慢するような運転技術はありませんが、

のんびり景色を堪能しながら愛車と進む旅は楽しいです。

車でもいいのではないか、という声もちらほらありますが、

自分の道を自分で踏み抜いていく、それもまた一興です。

また、つらつらと旅物語を綴ります。

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)