毎日が特別な日ー清美の1日遅れ日記(8) ベルリン2日目ついにベルリンの壁を見た!2022年9月4日(日)晴れ

時差ぼけの夫に起こされる

3時ごろから、なんだかゴソゴソ夫が活動している。

部屋のあっちこっちに動き回って、時々モノを落としたりして喧しい。

挙げ句の果ては爪を切り始めた。パチン!パチン!

部屋に響き渡る。

勘弁してよー。わたしは寝てんだから。

というわけで、まあ、仕方なくわたしも明け方から起き始める。

9時から夫の学会のレジストレーションが始まるというので、それに合わせて支度する。

どうやっていくか、まずは歩いてみることにした。

ベルリンは、比較的コンパクトな街だし、知らない街を歩くのは楽しい。

途中、レゴランドや、ソニーセンターなどを観る。

ソニーセンターのスパイダーマン↓

まだ朝早いし、日曜日だからあまりお店も開いていない。

結局、あちこち寄り道しながら会場に着いたが、

20分程度の距離どころか、40分はかかる。これは、歩いて毎日通うのは大変だ。

とにかく公共交通機関を使えるように!

ベルリンには、ウェルカムカードという切符のシステムがあり、

公共交通機関の乗り放題と200以上の主要観光スポットの割引クーポンが付くそうだ。

チケットは、48時間、72時間、4日、5日、6日から選べる。

私たちは日曜日から金曜日まで滞在するので6日間を購入。

カード(といっても普通の紙)を自販機で買うと、

チケットには「Validate「有効化」してください。」と書いてある。

Validate?どうすればいいのだ、どこへ行けばいいのか?

と慌てていると、小さな機械を発見。

要するに使用開始日を刻印しないといけないのだ。

切符販売機と隣の小さな機械が刻印機↓

無事、validateでき、これでいつでもバス、地下鉄に乗れる。

あとは、路線だ。会場近くにあるバス停に来るバスの番号を見つけ、

その路線の経路をたどってみる。

どうやら200番に乗ると、歩く距離を少しでも減らせるみたいだ。

グーグルマップもあるんだけど、私の場合、まだ全体図がわかっていないので、

まさに右も左もわからない。夫はひたすら紙の地図。

バス停を探しつつ、いったんアパートに戻る。

近所のサンドイッチショップでバゲットサンドを買う。

一休みして、今度はバスに乗って会場近くまで行く。

歩く距離が短縮できてありがたい(特に石畳をパンプスで歩くのは大変)。

それにしてもバスは便利だ。

最初乗るときはウェルカムチケットを運転手さんに見せたがIt’s OKとか言われ、

「?」と思っていた。

そうそう、ドイツでは検札は抜き打ちだった。

地下鉄でも改札とかはない。バスでも運転手さんにチケットや定期を見せる必要はない。

たまに、抜き打ち検査で引っかかると罰金がとても厳しいので、

改札はなくてもたいていの人はまじめに料金を払っているみたい。

また、バスには、USBの差込口があり、いつでも充電できる。

スマホが完全に日常の生活に入っている。

市内を3時間でめぐるバス観光ツアーに参加

学会主催のバスツアーに参加する。

ガイドさんは、旧東ドイツで幼少期をすごしたという人だった。

恐怖政治時代の話が生々しい。スパイがどこにでもいて、

うかつなことを言えない時代だったという。

「ユダヤ人に捧げる記念碑」は、とにかく、コンクリートの四角い

箱が延々と続くオブジェクトだった。

その箱の群れの中に入ると、中は傾斜になっていて、

外から人は見えない。その意味するところは、

「このように見えなくなる人が大勢いた」ということ、という解釈もあるらしい。

(ガイドさんの話)

ベルリンの壁、東西の境目、検問のあったチェックポイント・チャーリー

(検問所)、イーストサイド・ギャラリー(ベルリンの壁に描かれた壁画)

などをバスから眺める。

3時間のバス観光は、分断の歴史について学ぶ旅であった。

バスの中から撮ったのでちょっと画像は悪いが、東側の壁に描かれた壁画↓

そして、今夜は中華料理…

たくさん、歩いた。

バスツアーがおわって、そのまま会場のホテルで一休み。

あまり座るところがなく、仕方なくステーキハウスに入って

紅茶とちょっとしたデザートを頼む。

かなり甘いスイーツだったな。写真は撮り忘れた。

オープニングセレモニーに出て、その後、

夫は知り合いと挨拶を交わしたかったようだが、結局人混みで

誰にも会えず。海外での社交は難しい。いきなり他国の人に声をかけることも

できず。

会場をすぐに後にして、中華料理。

麻婆豆腐と炒飯。日本より濃い味だった。

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)