シンガポール紀行 特別編 17年来のペンパル(?)との初顔合わせ!

長年のペンパル

私は、2006年に現在の職場に転職したのですが、

毎年担当している「サマープログラム」という

「インターンシップ」と「脳科学集中講義」を組み合わせた

研究所をあげてのイベントに対し、

シンガポール政府は政府の費用で毎年3名の学生を送り込んできます。

このプログラムは、脳科学の分野で最先端の研究をしている講師が

講義を受け持つ、1999年から続いている若手研究者に人気のある

夏のプログラムです。世界中から脳科学研究をしている若手研究者(大学院生、ポスドク)

が応募してきます。競争率は5倍ぐらいで、良い学生が集まります。

そのプログラムに、シンガポール教育省は奨学生を派遣します。

その窓口役をつとめてくださるのが弊所のシンガポール事務所に勤務するHさんという方です。

BIOPOLISを訪問

シンガポール滞在2日目の朝、Hさんに連絡しますと、

「今日は事務所の工事があるので出勤しています。いらっしゃいませんか?」

というお言葉に甘え、突撃訪問をさせていただきました。

案内に従い、ボナビスタという駅で降りるとそこにはシンガポール教育省と、

外国のバイオ関係の先端研究機関や企業を誘致した結果、

立派な建物が林立する地域がありました。

日本の中外製薬とか、研究開発部門をもつ企業・研究所が集まっています。

シンガポール政府は、この辺り一帯をBIOPOLISと名づけています。

BIOPOLISとは? (ウィキペディアを日本語訳したものです)

バイオポリスは、シンガポールのバイオメディカル・サイエンスの研究開発センターである。ブオナビスタのワンノースに位置し、シンガポール国立大学、シンガポール・ポリテクニック、シンガポール工科大学、国立大学病院、シンガポール・サイエンスパーク、教育省、ESSECビジネススクール、INSEADビジネススクール、フュージョンポリスに近接している。このキャンパスは、生物医学の研究開発活動にスペースを提供し、民間および公的科学コミュニティ間のピアレビューとコラボレーションを促進することを目的としています。

立派な教育省が同じブナビスタという駅そばにあります。

計画的な開発

シンガポールの企業誘致

初めての顔合わせ

17年間、メールだけのやり取りでしたが、初めてお会いできて、

お人柄も知ることができてとてもありがたかったです。

日本の方ですが、現地での採用、すでにシンガポールの国籍も取られている方で

ご主人はマレーシアの方だそうです。お子さんたちはすでに外国の大学に入られているとか。

現地の様子、シンガポールの国情など、生のお話を短い時間でしたが聞くことができました。

「シンガポールは、管理社会です。報道などもかなり規制されています。

ただ、私はそれでいいと思います」

小さな島国国家、それでいて他民族、多人種、外国籍の人も多く、

言語も多数、といった状況で人々が共存する国では、

それなりに厳しい規制が必要なのだと感じました。

また、夫が出席した学会でも、シンガポールのスピーカーが

「シンガポールには自然なものは何一つありません」と言っていたとか。

まとめ

今回は旅行で訪れることになっていたので、当初、ご連絡するつもりは

なかったのですが、1日目の夕食があまりに高くついたので、現地の人の

話を聞こうと思い立ったのが最初でした。

結果、旅行していただけでは分からないこともいろいろ聞くことができました。

やはり現地の人の言葉を聞き、実際にお話することが

とても大事だなあと思いました。

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)