24回目のフルマラソン
11月3日に開催された下関海響マラソンに参加しました。
今期2回目(9月5日メドックマラソン)、私にとって、24回目のフルマラソンになります。
毎年一回、気の合ったラン仲間と旅行がてらマラソン大会に参加します。
今回は撃沈マラソンとなりました。
斯く戦えり
実は、今回のレースは、11月24日に開催される「つくばマラソン」の
ための練習レースと位置付けていました。
なので、レース前には「30キロでリタイアする」と公言していました。
しかし…コース図を見ると、30キロ地点は随分とスタートラインから遠い。
ここでリタイアすると帰ってこれない…と感じ、
「それならばゆるゆる走りにするかな」と考えていました。
地図は、下関海響マラソンHPより
1. スタートから15キロまで
当日は天気がよく、気温も24度まで上がるという
マラソンには過酷な日となりました。
ゆるゆると出発した私ですが、最近、スピード練習に力を入れていたので
知らず知らずのうちにスピードがでており、
だいたい3分の1を過ぎたあたり、18キロまでは5分40秒/キロのペースで走っていました。
そこまでで、かなり汗をかいたと思います。
2. パリよりも…の18キロから35キロ
18キロをすぎると、次第に上りに差し掛かります。
ゲストランナー、パリパラリンピック銅メダリストの
道下さん(下関出身)がスタート前のスピーチで詠んだ一句
「パリよりも下関の方がきついよね」という句のとおり、
過酷なコースの始まりです。
地図は、下関海響マラソンHPより
とにかく、上る、下る、上る、下る、上る、下る、上る、下る…
の繰り返し。
前半17-18キロと飛ばした結果、大量の汗をかいたあとの上り。
18キロあたりで、
「あ、やばい!」と足攣りの予感がしました。
そのとき、攣り止めの「こむれケアゼリー」をポケットの中で
探したのですが、なぜか見つからない!
「落としたのかしら?」と、焦りながら何度も探すのですが、
見つからないのです。
仕方ないので、持参したお菓子のゼリーを食べようとしましたが、
ラン用ではないので、「開けにくい」。結局、給水のたびに
小さなゼリーを一個食べるのが精一杯でした。
給水はアクエリアスを主に摂りましたが、多分汗の量にまったく追いついていなかった。
とにかく、「止まると絶対動けなくなる」と思い、攣りそうになる脚を
かばいながらただひたすら走り続けました。
35キロからは「進むも地獄、戻るも地獄」選択は「あなた次第」
脚をかばいながら走り続けましたが、ついに35キロ、
脚全体が痙攣を起こしてしまいました。
コースの端にある三角コーンにつかまり、しばし「ただ耐えるだけ」で
固まっていました。
あと、7キロ。
それでも前に進む。歩いているうちにもしかしたら
痙攣がおさまるかもしれない…と淡い期待を抱きながら、
歩いては止まる、歩いては止まる、の繰り返し。
周りを見渡しても、私と同じく「ゾンビだらけ」
歩いている人が圧倒的に多い。
救護スタッフが駆け寄って「大丈夫ですか」と聞いてくれる。
「いや、大丈夫ではないです」
「ここから先はあと1キロ、上りなんですよね。収容バスは
あと1時間後しかきません」との言葉。
「どちらにするかは、あなたの決断です。」と、言われ、
そうなると、もう上りであろうがなんであろうが先に進むしかない、と決意しました。
ラスト6キロの闘い
歩くのもままならない脚で歩き続けました。
36キロをすぎると、あとは主に下りになりました。
このあたりで競歩のオリンピック選手(山﨑 勇喜選手)にも抜かれます。
周りの「徒歩ランナー」たちと群れになって歩く。
ふと、ポケットを探るとさっきは見つけられなかった
「こむれケアゼリー」が見つかりました。
給水所にはまだ距離があるけれど、とにかく痛みをおさえるために服みました。
不味い、苦い!
スポーツゼリーが「不味いから嫌」と言って用意した罰かしら。
もっと不味いものをのまないといけなくなってしまいました。
38キロあたりで、二つ目のゼリー、その間に持参していた
小さな羊羹を三つ食べました。(無理矢理つめこんだ)
大会本部で提供してくれる「そうめん」や「長州の女(お菓子)」や
チョコレートも、「ちくわ」にも手をださなかったので、
まさにガス欠。補給失敗でした。
41キロまでは、ほとんど歩き。
ラスト1キロだけは、「主に」走りました。
ゴールは、一応走って駆け抜けます。
記録は5時間24分。ひさびさの5時間超えのタイムです。
途中棄権で温存するか、緩くても完走するか
途中棄権するという選択肢もありました。
本命レース前に無理をする必要もありませんでした。
でも、やっぱり「棄権」はしたくない。
途中でやめると、打ち上げパーティも面白くないものです。
結局、脚を痛めても走り続けてしまう「達成感の塊」の私の本領発揮、
ということかな。
反省を活かす
秋レースでは、最近、いつも痙攣をおこします。
最近は、普段でも攣りやすい。
かなり懲りていたはずなのに、一年たつと忘れている自分に気付きました。
その気づきを得ただけでも、今回は参加してよかったです。
あとは、調整あるのみ。
スポーツゼリーも我慢して食べよう(と、改めて決意)。
わかりやすいところに攣り止めの薬をいれておこう。
前半で「エネルギーを使い過ぎない」ようにしよう。
11月後半の天気はどうなるかわからないけれど、
今度はしっかり準備していこう。
いや、まったく懲りないですね。
それにしても、景色、最高でした!!