第1回北陸新幹線開通記念金沢マラソンまであとひと月(11月15日開催)となりました。
11月15日の金沢マラソンに向けての練習会的位置づけになる東京30K。荒川河川敷を走ります。2015年2月の東京マラソンを完走し、ゆくり練習の春、夏を経て9月の声を聞く頃から少しずつ走行距離を延ばす練習をしてきましたが、30キロはやはりタフです。
こんな風に書くとベテランランナーのように聞こえる(?)かもしれませんが、マラソンを始めたのは初めて東京マラソンに当選した2014年大会に向けて練習を開始した2013年。まだまだ初心者ジョガー(ランナーというのは1キロ6分以内で走れるようになった人のことを言うらしい)です。
初心者とはいえ、なかなか波瀾万丈?のジョガー生活ではあります。2014年2月に初フルマラソンとなる東京マラソンを完走、4月には初フルマラソンがまぐれでないことを確かめたかったかすみがうらマラソン、6月には定期検診で乳がんの告知、7月に手術、8-9月には5週間の放射線治療、10月気合いを入れたかった故郷での大阪マラソン、11月から2月まで抗がん剤治療。治療と同時進行で練習を続け、何とかスタートラインに立った2015年2月東京マラソン。
東京マラソンの日↓
さて、東京30K当日、10月10日は、曇っていて風もなく、暑くも寒くもないいいコンディション。前週の体組成計でのチェックでも筋肉量はまあまあ蓄積されていて、直前の10キロ走でもコンディションは悪くなかったです。なんとかいけるかなって思って走り始ました。調子よさそうです。しかし、好事魔多し。悪夢は8キロの給食地点で発生しました。
8キロ地点のエイドステーションに近づいてゼリーを手にした瞬間、後続ランナーが後ろからわたしに衝突!前のめりに転んでしまい、両膝を擦りむいたのです。タイツが破れ、両膝から血が出ています。でも、「とにかく前に進まないと」としかその時は考えられませんでした。すぐに立ち上がり、走り続けました。いまから思えば、動揺していて頭が空っぽになっていたのでしょう。しばらく、膝の痛みも感じないまま10キロ地点で計測ラインを通過。腕時計を見ました。1時間3分。悪くない。
と、その時、あれ?なんか変だな、という感じが湧いてきました。何と、手に持っていたはずのiPhoneがないではありませんか!転んだ時に手から離れてしまったのです。転んでから2キロも走ってから気がついたのです!
さて、どうしようか、と考えながら暫くそのまま走り、コース監督をしているおじさまに事情を話しました。彼は残念ながらトランシーバーを持っていません。事情を説明するも、「エイドステーションで聞いてください」というばかりでラチがあきませんでした。(携帯ももっていないのかしらん)
時間ももったいないのでまたコースに戻り、次に見つけたのは救護ステーション。膝に怪我をしている自分が入ってきたものだからてっきり傷の手当、と思われたようです。いやいや、「iPhoneを落としたのです」と事情を話しました。こちらの方々はトランシーバーを持っていて、探してくれることになりました。探してもらっている間も時間が惜しく、すぐにでも出発しようとする私を引き止めて看護師さんが「とりあえず、今連絡をとっていますから、返事がくるまで怪我の応急手当しましょう」とおっしゃいます。ああ、自分は怪我をしていたのだ、と改めて思い出します。マキロンで簡単に消毒、破れた膝の間から絆創膏を貼ってもらいました。
治療している間にはiPhoneは見つからず、折り返してきた時にもう一度救護ステーションに立ち寄ることにして再びスタートしました。
折り返し地点をすぎ、再び救護ステーションに立ち寄りました。最初、「ないねぇ」と言っていて、諦めて出発しようとした時にトランシーバーに連絡が入り見つかったそうです‼︎ iPhoneは20キロのエイドステーションで救護係の方が持っているようです。
安心し、またトコトコと走ります。20キロ地点で感動!!の受け渡し。
iPhoneのアプリ、「ランキーパー」はもう動いていなかったし、バックアップのガーミン腕時計もどうやらラップ計測に失敗しているみたい(私は衛星電波をうけとるときによく失敗するのです)。
というわけで、今回のレースはほとんどペースを見ないで走りました。最後の5キロはさすがにつらかった。1キロずつとにかく『歩かない』気持ちで走り続けました。
Start 09:21:58
5km 0:31:01 09:52:59
10km 0:32:40 10:25:39
15km 0:37:58 11:03:37
20km 0:34:20 11:37:57
25km 0:35:35 12:13:32
Finish 0:37:32 12:51:04
ほぼ予定通りの3時間30分。1キロ7分ペースです。10キロから15キロにかけてiPhoneを探していました。5分ぐらいはロスしたみたいです。調子が良かっただけに残念だったけど、大怪我にならなくてよかったです。今後もエイドステーションではできるだけ気をつけようと思います。後ろから激突されたら防ぎようがないけど。
金沢マラソン、頑張ります。
私がマラソン前にいつも読み直す本です↓