樺沢紫苑先生「神・時間術」ブックレビュー

しばらく前にSNS上でも大きな評判になっていた樺沢紫苑先生の「神・時間術」を購入後半年にしてやっと読みました。

実は積ん読にしていたのには理由があります。

1. あまりに怖くて積ん読に

時間が欲しくて職住接近の自分の基地(アパート)を借り、

さらに時間が欲しくて買った本なのに、

この本を読むまでに半年、つまり、基地を借りてから今まで積ん読にしていました。

基地を確保したことで思い通りに時間ができたから?

いえいえ、樺沢先生の「神」のような時間の使い方に触れるのが怖かったのです。

きっと無駄のない、完璧な理想通りの生活をしているのだろうな…自分にはできない、かも?

と思うとなんだか逆に「恐れ多い」本になってしまっていました。

2. 一人暮らしの現実…だんだん生活が乱れてきた

自由になる時間が増えたとはいえ、生産性が決定的に増えたとは言い切れない状態になっていることはわかっていました。

つまり、一人の時間があまりに快適で、ついつい無駄な時間、Amazonプライム・ビデオにどっぷりハマっていて、最近では夜中まで見続けている。

ハマっているのは、特定の番組で、FBIの行動分析捜査官たちの物語:Criminal Minds

もともとミステリー好きで子どもの頃はテレビでも火曜サスペンス劇場にハマっていたので、このアメリカの人気番組には完全に脱帽。

めっちゃ面白いやん、とほとんど中毒になってしまいました。

言い訳としては、字幕番組なので英語のリスニング練習になる。

でも実体は字幕頼り。たまに「あぁ、この言い回しは使えそう」ぐらいなもんで、もっぱらストーリーを追っています。

でも、どんなに職住接近暮らしに変えたとはいえ時間は有限であることに変わりはないのです。

特にブログは本当は毎日書いても足りないぐらいネタがあるのに書ききれていない。

書ききれていないのは、時間の使い方に無駄があるためで、つまり生活リズムの問題なのです。

わかってはいたのです…

でもなかなか動き出せない。

一人暮らしの気楽さで、あとでやる、みたいなことが増えてきて、自覚はあったけど、なかなか改善できませんでした。

2月にはTOEICのスピーキングとライティングのテスト、そして3月初旬には間寛平マラソン。

文武にけっこう忙しい日々で、プレッシャーというか、ストレスがかかっていたのです(と言い訳)。

現実逃避に走っていました。

3. これではいけない!

いよいよ「この時間の使い方、一人時間の過ごし方はまずいぞ!」という気持ちが高まり、

そして、積ん読になっていたこの本をようやく読み始めたのです。

樺沢先生のは「時間は、人生の通貨」と書かれています。

その通り、私はだらだらと受け身の時間を過ごし、小銭の無駄遣いをし続けていました。

そして、樺沢先生の本の中からできるところを抽出し、自分が目指すべき一日の過ごしかたを構築して行きました。

4. 1日の過ごしかたを構築する

まず朝の時間(これが一番大事)です。

樺沢先生は「集中力が高まる脳のゴールデンタイム」と言います。

朝の活動

  • 5時に起きる
  • シャワーを浴びる(樺沢先生推奨)
  • 紅茶(目覚まし)
  • 瞑想
  • ブログを書く

お勤めの支度をしながら…

  • 英語のオーラルレッスン
  • TEDを聞く

そして、もちろんお勤め中は能率をあげて…

夕方〜就寝までの活動

  • 5時半から40 または60 読書(職場のコーヒーショップで)
  • 買い物(週一回・食料品の買い出し)
  • 6時40 母とSkype(母のご機嫌伺い。7時には寝てしまうので)
  • 7時~8時 食事、片付け
  • 8時 メールチェック、SNS投稿
  • 9時~10時 お風呂、美容、柔軟(ストレッチ)
  • 寝る前20分、TOEIC990点、SWの得点 のためのテキスト(樺沢先生によると「記憶のゴールデンタイム」(199ページ))
  • 就寝
  • Criminal Mindsなどの番組は1日2つまで(食事中とお風呂中)

つまり、

  1. 朝はアウトプット
  2. 夕方から夜はインプット

するということにまとめました。上記の私のスケジュールは

  1. 109ページ1日で最も集中力が高い時間帯は朝67時台です。
  2. 110ページ「集中仕事をこなすには、「午前中」しかない
  3. 116ページ「朝のスッキリを手に入れる5つの方法」

に書かれていることに基づいています。

5. 1日の過ごしかた、週末の過ごしかたなどの注意点、隙間時間活用法

特に朝の生活の注意点は、

  • 朝シャワー(スッキリ、目覚めと活性化)
  • カーテンを開けて寝る(朝を感じる)
  • 布団の中で5分、目を開けている(目がさめる)
  • 朝、テレビを見てはいけない(情報量が多すぎて気が散る)

などのことです。

そして、1日全体を通じてやった方がいいことは

  • 運動をする(私は主に昼ランニング)
  • 退社時間を決める(集中して仕事をするため)
  • 仮眠する(午後の時間を活性化)→昼練して、仮眠はできないのでこれは私には無理かな?

寝る前2時間の習慣として、してはいけないことは

  • スマホ、パソコンなどの光るものを見る(私のスケジュールだとギリギリ)
  • 食事

また、休日の過ごし方(210ページ)にも触れています。

「ふだんとおなじことをすると身も心も余計に疲れます。休日は普段していないことをするのが、身体を休めることになり、脳を活性化させることになるのです。」

なので、休日は思い切り楽しもうと思います。

大事なことは、「毎日、同じ日課を繰り返す」ことです。

また、隙間時間の活用として「平行仕事術(238ページ)」を紹介されています。

例えば、電車に乗っているときは、読書、歩く時間はアイデア出し、シャワーの時間はアイデア出し

など、「ながら」ではなく、「同時進行」で2つのことを実行するのです。

6. まとめ 時間を大切にして何をするか?

見方によってはかなりストイックな生活ではあります。(少なくともウィークデーは)

でも、樺沢先生は夜には家族との時間や仲間との楽しい時間を過ごされています。

私も、もっと生産性をあげればそのようにできるでしょう。

では、なぜこのように「神・時間術」を駆使するか?

252ページには大事なことが書かれています。→「自分のメインスキルに自己投資せよ」

自分にどんなスキルがあるか、これまでも、そして今も悩み続けてきました。

最近になって、気づきました。

私がこれから目指すのは、2008年にTOEIC満点を取って以来、飽きてしまっていた英語の勉強の復活

英語はやはりニーズがあり、また、私がなぜ高得点を取れるか、というこつを突き詰めれば、

TOEICの高得点を目指す人に役立つアドバイスもできるかもしれません。

そして今の時代、それを発信する手段(ブログ)があります。

しばらく「神・時間術」を使って、自分のメインスキルを磨いてみようと思っています。

あと、私が今はまってしまっているプライムビデオだって、「インプットをしたらかならずアウトプットしよう」(264ページ)

に書かれているように「能動的娯楽を増やす」ことを考え、「感想を書く」とか、「面白い英語表現をメモする」とかの「能動的」活動に繋げれば、

アマゾンのプライムビデオについては今ほどに「罪悪感?」は感じなくても良さそうです。

こちらの本です。↓

 

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)