介護日記 母を「物忘れ外来」に連れて行った 「認知症検査とはどのようなものか?」

1. 最近の母の様子

最近何かと不安の多い母、84歳。数えで85歳。

「あたまおかしぃなってんねん(頭が変になっている)」とよく言います。

何かモノを置いたら、その場所をすぐ忘れるので一日中何かを探しているようなものです。

(でも、昔から粗忽で慌てん坊だったので、実は今に始まったことではありません。昔はいろいろ忙しくて気にならなかったことが、いまは暇だから気になるのだ、と私は思っています。)

また、「近所のカラオケの音が(毎日)聞こえる」とか、「母親が出てきて」と

不穏なことまで言います。

カラオケは、耳が遠いので、「幻聴」あるいは「耳鳴り」だとおもうけれど、

「カラオケ」と主張してきかない。

「一緒にうとてるねん(歌っている)」とまでいいます。

なので、1度心療内科・精神科で診てもらおうと思い、

母に「物忘れ」の病院に行く?と聞くと

案外素直に行ってくれました。

2. 診察の様子

診察は、簡単な問診のあと、認知症の検査から始まります。

「長谷川認知症スケール」を使っての検査でした。

話にはきいていたけれど、初めてその中身を知りました。

どのような質問か、はこちらのページで確認できますが、

質問内容は

  1. 年齢
  2. 日時の見当識(今日は何月何日?)
  3. 場所の見当識(ここはどこ?)
  4. 言葉の即時記銘(桜、ねこ、電車の3つを覚えてもらう)
  5. 計算(100-7、そこからまた7を引く)
  6. 数字の逆唱(a) 6―8―2 (b) 3―5―2―9を逆から言う
  7. 言葉の遅延再生 (さきほどの桜、ねこ、電車が思い出せるか聞く)
  8. 物品記銘 (鍵や時計、スプーンなどを見せ、その後隠して「何がありましたか」と聞く
  9. 言語の流暢性(野菜の名前をできるだけたくさん)

です。横で見ていた私も、どきどきしながら心の中で答えを出していました。

(なかなかスリルがありますね)

で、これは30点満点だそうですが、母の得点は24点。

20点以下だと認知症の疑いがあるそうですが、その点では合格と言えるでしょう。

ただ、幻聴や幻覚があるようなので(私にはよくわかりません。本当に見えているのかどうなのか)、まだ油断は禁物。

3. 次のステップ

正確に診断するために、さらに脳のCTをとり、画像診断もするそうです。

たずねたクリニックではできないので、それはまた次回。

CT検査には、さすがに私も何度も帰省できないのでヘルパーさんを頼むことにしました。

まだまだ元気でいてほしい。でも、「次の備え」を考えないと、と思っています。

心配の尽きない母であります。

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)