1. 遠距離介護の負担は交通費負担
遠距離介護は、精神的負担に加えて何より金銭的負担、特に大きいのが交通費負担です。
私の場合は新幹線が使えますので東京ー大阪間を往復するとほぼ3万円。かなり早めに日程を決めておくことができればお得なサービスを利用することができます。実家が大阪市内なので飛行機よりも新幹線が便利です。
新幹線普通車料金でグリーン車に。そして東京-新大阪区間が11,000円で乗れる!
しかし、私の夫の両親は高知在住。飛行機利用になります。
前もってわかっている場合でも往復するとほぼ6万円(参考:ANA片道2,7890円。
3日前までの予約で正規運賃より少しお得)かかります。
ただ、手続きをすると利用できるのが、介護割引切符。ANAの場合22,840円。JALで22,550円(羽田ー高知便)になります。
もちろん、かなり前から予定が立っている場合はもっと安いチケットがあります。でも、観光と違って介護のための帰省は大抵「急に訪れる」ことが多いのが実情。
そのような時は、当日でも使える介護割引が便利なのです。
2. 介護割引の申請方法
前提:被介護者が介護認定を受けている2等親以内の親戚であること。そして、JAL、ANAの場合は航空会社のマイレージ登録会員であること。
必要書類(各航空会社共通)
- 介護保険証。あるいは介護認定結果通知書
- 戸籍抄本または戸籍謄本(6か月以内発行。2親等までの親戚であることが証明できること)
- 介護者の現住所がわかる公的書類
航空会社によって少しずつ手続きに違いがあるので簡単に記載しておきますね。郵送、ネット、空港のカウンターなど、申し込み場所がいろいろあります。一番便利だったのはANAですね。
申込書と上記1,2,3の書類を郵送または空港カウンターで手続きします。介護帰省割引の予約・購入・搭乗の際は、介護帰省割引のお客さま情報登録が完了しているJMB/JALカードが必要です。
介護帰省割引のお客さま情報登録には、郵送の場合、書類の審査・情報登録手続き完了までに、最大10日程度かかります。
インターネットまたは郵送。
インターネットでの登録の場合、上記1−3の書類の画像データを添付してウェブ登録申請をします。
予約、購入、搭乗時には、「介護割引情報登録」が済まされているANAマイレージクラブカードが必要です(インターネットでご予約の際、お客様番号の入力が必要です)。
介護割引情報の登録は、申請から登録完了まで、インターネット申請の場合は2日~5日程度、郵送申請の場合は5日~8日程度かかります。
郵送のみ受付。
航空券購入および搭乗手続き時には、「介護割引パス」の提示が必要です。
「介護割引パス」については、「介護割引パス申込みに関するご案内」、および「申込みに必要な書類」(上記1−3の書類と申込書および写真*が必要です。
また、「介護割引パス」の発行や書類の確認に時間がかかることがあります。余裕をもってお申込みください。
写真*介護割引パスを申請される方ご本人の顔写真(3cm×3cm)上半身で顔の確認ができるもの、6ヶ月以内に撮影されたもの。申請される方全員分必要です(写真裏面にお名前をご記入ください)。
・ソラシドエアー(SNAスカイネットアジア航空)【介護特別割引】
郵送のみ受付。
申請できる人数に制限あり。上記1-3の書類に加え、「介護特別割引」適用者本人の写真(3cm×3cm)。申し込み用紙が必要です。
航空券購入時及び搭乗手続きの際に「介護割引パス」を呈示。なお、書類の確認や介護割引パスの発行に時間がかかる場合があります。
3. 利用方法
ANA、JALの場合は、マイレージカードに情報が登録されているのでカードのみでチェックインできますね。
スターフライヤー、ソラシドエアーを利用される方は購入、搭乗手続き時にパスが必要です。
詳しくは各HPでご確認くださいね。
4. まとめ
「早め予約」以外の方法で飛行機に安く乗るのはなかなか至難の技。
まして介護帰省の場合は予測がつかない場合が多いです。
一年ごとの更新が必要ですが(介護認定も一年ごとですね)、介護認定が降りたらご自分が一番利用される航空会社で手続きしておいてはいかがでしょうか?
介護は長期戦、となる場合が多いです。お金は大事です。
上手に節約し、必要なところに費用をかけられるといいですね。