アラ還マラソン練習日記 ブックレビュー 岩本能史著 「型破り マラソン攻略法 必ず自己ベストを更新できる!」市民・初心者ランナーが仕事をしながらマラソン自己ベストを達成するためのバイブル

岩本能史氏の著書は、いずれもKindleで本書を含め3冊持っています。

氏の著作は、マラソンについて一番「市民ランナー」の立場に立って書かれた「初心者でも完走できる」ノウハウが詰まっているからです。

市民ランナーとは、「仕事で練習時間に限りがあるけれど、走ることが楽しく、継続している人。しかも過去にそれほど走ることが得意でなかった人」と言うのが私の定義、と言うか私そのものです。

2017−2018の冬季マラソンシーズンでは自己ベストを出すつもりで出せなかった反省もあって、過去に読んだ本ですが、読み返しました。

1. 心に刻まれた文章

本書は、私のような初心者にとって大事なことをたくさん紹介してくれていますが、今回、3月の間寛平マラソンで失敗レースをしたことから、心に刻まれた言葉を復習します。

・1284(数字はKindleの表示ページ行です)「どんな状態でも5キロぐらいならレースペースで走れるようになっていないと自己ベスト更新は望めない」

これは、寛平マラソンが3月初旬にしては21度という高気温に見舞われた日であったことから、「暑かったので大変だった」と言い訳する私の気持ちに対する

警告の言葉です。上の言葉は「5キロ」と言っているので、本番の話ではないのですが、

「どんな状態でも」というのが大事です。暑いの、寒いの、寝不足だの、風邪を引いていただの、仕事が忙しかっただの…

失敗レースではいろんな言い訳が出てきます。

でも、本当は臨機応変に対応できることが大事。まして「自己ベスト」を狙うならしっかり対策をしてレースに臨むべきだった…

失敗レースに言い訳をしてはいけません。

2. 練習の心構え

・1294 「鼻呼吸ペースでおわる練習よりも息が切れて無酸素ペースになるまで追い込めていると練習後の達成感が高い」

1人練習、あるいはランニングクラブでの練習でも、つい自分に甘くなりがち。

はい、苦しくなると、つい足を緩めます。

でも意外と呼吸は乱れていなかったりして、実は「手抜き」をしていることが多いのです。

目標があるならば追い込んだ練習もしっかりするべき、と思いました。

1328 「トレーニングで一度に走っていい距離はポイント練習とつなぎ練習をあわせた月間走行距離の6分の1までに抑えるべき」

こちらは方法論で、例えば、岩本さんのランニングクラブはよく峠走をしますが、「足柄峠往復16キロだったら月間160キロ」は走っていないといけない、と言うこと。

なので、一度に20キロとか、30キロをすると満足するのですが、もう少し短い距離でポイント練習をした方が効果がありそうです。

3. 栄養補給について

次にレースに向けての「栄養補給」に関する注意点。

私は普段、加工品はほとんど摂取しませんが、レースの時は必要、と割り切って栄養補給をした方が良さそうです。

・摂るべきサプリ系:BCAA+L-グルタミン、経口補水液

・白くて甘くないもの:ごはん、おもち、パン、うどん、パスタ、切り餅だと6-7個 ゴール時刻の5時間前まで食べ続ける

(大福などはあまりよくない、とのこと。実は好きでよくレース前に食べます)

給水の時の注意点:固形物を取ったときは真水がいい。

確かに、そのほうが吸収がよさそうです。

4. レース運びとサプリについて

そして、レースが始まったら、

2009 どんなに調子がよくてもーー「自信を持って抜かれましょう」

最初から飛び出さない、周りにつられないことが大事です。

寛平マラソンでは、気温が高いことから最初から体が温まっており、かなりハイペースで入り、後半失速という典型的なパターンをやってしまいました。

本番まえの数日:アミノ酸サプリで補うのは本番3日前から

あまり普段からサプリで補う必要はないし、また、有害です。でも本番は意識して。

サプリ関連、レース運び関連はさらに読み込んで岩本流を頭にいれておきたいものです。

今度は焦って「前半から突っ込まない」ように。

5. まとめ

せめて本番1ヶ月前にこの1冊を読み返していたなら…と後悔しました。

岩本さんの本は、どの1冊を読んでも「市民ランナー視線」が貫かれているのでありがたいです。

最初に購入したのが「非常識マラソンメソッド」、この本の練習を実践したおかげで2014年の東京マラソンは完走でき、自己ベストを出しました。

そして続いて読んだのが「非常識マラソンマネジメント レース直前24時間で30分速くなる!

市民ランナーだからこそ、30分速くなる、って可能だと思います。私の場合、寛平マラソンではこの本の内容を確認しなかったせいで「30分遅く」なってしまいました。

さらにもう一度読み返して来シーズンのリベンジに向けたいと思います。

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)