【介護日記】孤独だけはどうもしてあげられない

桜が咲いて、やっと春が来ました…

素晴らしい季節ですが、ちょっと困ったことがありました。

人間、いろいろなタイプがありますが、

歳をとるとそれぞれいい部分も悪い部分も際立ってくるのではないかと

思います。

今日は短い時間の間に(5時42分から1分おきに)母から9本の

無言電話がかかっていました。

私はちょうど帰宅中で歩いていて電話には気づかず。

やっと気づいて電話にでたら「出てよー!」といきなり悲鳴。

用事そのものは(私にしたら)たいしたことはないのですが、

日常とは違う何かがおこると、最近ではすぐにパニックになり、昼でも夜でも

電話してきて(しかも、補聴器もつけずに)、

いろいろ「わぁわぁ」言うのですが、背景説明がないので

何の話かさっぱりわからない。

「ちゃんと説明してね」という私の言葉も耳にはいりません。

母もいら立つし、こちらはもっといら立つ、という悪循環になってしまいます。

考えるとか、表現するという機会がどんどんなくなってきていて

相手のことを慮る能力も低下し、自分の世界の話になってしまいます。

一人暮しが寂しいのはわかります。

でもね、できるだけのことは私もしているのです。

電話で話が通じないときは「テレビつけてね」といい、

Skypeにします。

私としてはすべての会話をSkypeにしたいのですが、

電話世代の母は、よほど困らないとSkypeはつけてくれません。

ちなみに、Skypeは実家の方ではシステムを組んでテレビと

コンピュータをHDMI端子でつなぎ、コンピュータのSkypeは

常時つけっぱなしにしています。

そうすると私が接続するだけで、母はテレビをつけ、

テレビのリモコンで入力切替にするだけで

私の顔が母のテレビに映るようになっています。

母はテレビの音量を最大限に上げ、

私の声が不自由なく聞こえる、というわけです。

で、電話ですが、1分おきに8回も9回も電話をしてくる、まるで

恋人が電話に出ない、不安で仕方ない、という感じです(いまの時代では

ストーカー、といわれますね)。

私が何か「怒っていて」わざと電話に出ない、といらぬ想像力を働かせていました。

私は歩いていて電話に気づかなかっただけなのに。

1人で、テレビ以外に娯楽もなく、

本も新聞も読まない…こどもは私1人で遠方にいる。

どうしようもなく寂しいのでしょう。

でも、私にはどうしてあげることもできません。

だからといってたとえ同居しても話題もなく、

私にはやりたいことがたくさんあって

毎日が喧嘩の修羅場になるだけだ、と私には思えます。

お互い、憎みあって不幸になるだけ。

「年はよりともない」(年をとりたくない)と母はしょっちゅう言いますが

言ってどうなる、と私は心で呟きます。

年よりも生き方の問題なのだ、と

思うのですが、今さら言っても仕方がない。

母から連絡できるように携帯ではショートメールの送り方、

それができないというのでスマホも買ってLINEも入れたりしましたが、

80すぎると無理でした。

スマホは家で充電器にさしっぱなし。外出に持ち歩くことは

まったくありません。

何も学ぶ気にならないのですね。

今さら、新しいことを覚えるのは苦痛以外の何ものでも

ないようです。

85歳、これからどうなっていくか。心配の尽きないこのごろです。

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この記事を書いた人

大野 清美

大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)