急遽の帰国
2020年3月17日火曜日、夜7時過ぎ、インドネシアに住む長女からメッセンジャーが届きました。
ジャカルタでの生活がいろいろ規制されてきたので会社判断で緊急一時帰国の可能性が出てきた、とのこと。
まずは長女と2人の息子(8歳、5歳)が。長女の夫は残留。
私、夫、三女のいる都内自宅に緊急避難先として住めないか、と聞かれましたが、
一軒家とはいえ、大して広くない。しかも
学校で栄養士をする三女と一緒となると、やはり困難だろう、と私の「やめ主婦」部屋を提案しました。
連絡がきた時点ではインドネシアはレベル1。
「帰国後2週間の経過観察対象国」には入っていなかったのですが、
いつどうなるかわからない状況でした。
長女の夫の会社はホテルの費用をカバーしてくれるかもしれないですが、
子連れでホテル暮らしはつらい(食事や洗濯などが大変そう)。
大阪にある私の実家は空き家となっていて広いけれど、
長女と子どもたちは、もともと6月に本帰国予定だったため、
いずれにしても東京で住居を探したい、と。
ウィークリーマンションも選択肢ではあるけれど、会社がどこまで負担してくれるかはわからない。
というわけで、一人暮らしの「やめ主婦」部屋が3世代同居部屋に!?と、
風雲急を告げる事態となりました。
帰国が決定!そして私の運命が…?
翌日、3月18日水曜日、私の部屋に滞在したい、との連絡がありました。
本帰国になりそうだから、私の部屋に滞在しながら新居を探し、また、
長男の新学期の準備(3年生に転校生として入学)をするらしい。
結局、帰国は「3月22日の日曜日」、と決まりました。
その連絡を受けた翌日の3月19日木曜日、出勤するとコロナ対策の1つとして
「海外(国を問わず)からの帰国者と濃厚接触する、あるいは同居する職員は
2週間の自宅待機」という指示が出たのです!!
私はいきなりその指示の該当者となり、長女が戻る
その日から2週間後の4月5日まで「自宅待機」になりました。
慌ただしく在宅勤務手続きと勤怠処理をし、職場を後にしました。
迎え入れる準備
とにかく、ミニマリスト的にモノの少ない生活をしてきた私。
食べ盛りの子供を連れての帰国なので、それなりに用意しないと、ということで
迎え入れの準備を始めました。
まずは布団を手配。職場の同僚が「使っていない布団があるからお貸ししますよ」と
申し出てくれました。
また、4人暮らし用に自宅の3合炊き炊飯器を宅急便で「やめ主婦」部屋に発送。
普段は1.5合炊きなのです。
また、なんと、私の職場周りのスーパーにはいまだにトイレットペーパーが流通しておらず、
夫がかろうじて買ってきてくれた12ロール入りトイレットペーパーも炊飯器と一緒に送ることに。
(なんて高いトイレットペーパーだ!)
そして迎えた3月22日、日曜日。帰国日です。
娘たちの到着までの間にいつものスーパーで食料品を買い出し、また、
短い滞在とわかっているため、できるだけ処分しやすいものにしようと
100円ショップで食器等を揃えました。
(でも、百円とは思えないクオリティのものが揃っていました!新しい発見!!)
夕方、職場の同僚が車で布団を届けてくれました。
受入準備は万端です。さあ、いつでも帰っておいで。
夜8時ごろ、長女と、飛行機の長旅で疲れ切った息子たちが
成田経由で「やめ主婦部屋」にやってきました。
100円ショップで購入した「食洗機、電子レンジOK」の器たち↓(長女は食洗機を持っているので、
譲るつもりで)
4人暮らしの始まり始まり
翌日、月曜日はさすがに普段は元気な子どもたちもぐったりしており、寝たり起きたり。
8時間の飛行機の旅の後です。食欲もあまりありません。
とはいえ、当方、在宅勤務体制の私。PCを立ち上げ、メールチェックをします。
仕事自体は、イベント開催を主な業務としていたため、あまりたくさんはないし、
同僚がしっかり職場を守ってくれているので全く不安はありません。
ところが…
やはり子どもは「元気!」なのです。帰国後2日目、火曜日ともなると、
活発になってきました。
そして、下のお部屋の方から「工事でもしてるの?」とお叱りの言葉をいただきました。
子供の足音は相当ドタドタ聞こえていたようです。
月曜日は子供たちがぐったりしていたことと、こちらもあたふたしていてご挨拶が遅れたのです。
いや〜これは私の大失敗。いかにコンクリート造りとはいえ、やはり子供の足音は
響くのですね…先にご挨拶に行くべきでした。
でも、すごくいい方なので、「事情がわかればいいのよー」と言ってくださいました。
子供たちは日毎に元気も増してきて、だんだん家の中におさまりきらなくなりました。
今季最後となった3月28日の終雪の日でさえ、外に出て雪遊びです。
幸いスーパーのすぐそばに市立図書館があり、本の貸し出しはやっているとのことで、
たくさん、たくさん本を借りてきました。(もちろん、マスク着用。ソーシャルディスタンス保って!)
また、インドネシアではインターナショナルスクールに通っている子どもたちには
リモートで課題が出ます(実は、インドネシアでもスクールもあっという間に閉鎖になったのです)。
モノは少ないけれど、IT機器だけは山ほどある「やめ主婦」部屋。
iPad2台、iPad mini1台、PC2台、Google Home、そしてスマホ…
そのうちの子どもたちのお気に入りはiPad Pro。Proはペンシルがあって便利です。
スクールの宿題用に大活躍。
そしてやや古いもう一台はポケモン用(Amazonプライム)に。
特に5歳の次男などは私の最新のiPadのペンシルもあっという間に使いこなし、
ラクラク課題を片付けています。さすが生まれた時からインターネットがある時代の子たちです…
コロナは怖いけれど…
新型コロナウィルスの影響で思いがけない避難所となった私の「やめ主婦」部屋。
夫からは「(長女が路頭に迷わないで済んだので)お部屋を借りていてよかったね」
とお褒め?の言葉をいただきました。
私にとっては初めての「孫のいる暮らし」、久しぶりに「子どものいる暮らし」。
思えば…
自分自身がワンオペで子育てしていた頃は本当に大変だったけど、
間違いなく言えるのは、私にとって「人生で一番楽しかった時期は育児中」。
人生がいろいろ自分の思い通りにならなくて、自分の時間もなくって
愚痴や不満がいっぱいあったけれど、子どもが与えてくれた喜びは何ものにも替えがたい。
今、子育て終わって抜け殻(?)となった私を支えてくれているのは
「生きている限り誰かの役に立ちたい」という大それた?夢。
それを実現するために始めた一人暮らしだったけど…
不謹慎と言われるかもしれませんが、
コロナのおかげで?久しぶりにすごす子どもとの暮らしが
楽しく、嬉しい。
しかーし!!!
私のiPadの液晶を割らないでーーーーーーーー!
遊び終わったら片付けてーーーーーーー!
しっかりご飯を食べなさーい!
訳のわからないことで癇癪起こすなーーーーーー!
早く寝なさーいーーーーーー!
…と、まあ、子どものいる暮らしを満喫?しています。
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