毎日が特別な日ー清美の1日遅れ日記(82) 11月18日(金)から11月21日(月)実家の明け渡し

実家の片付け

2019年8月に母が新婚時代をすごした東住吉のあたりを
夜中にうろついていて警察に保護されてから3年。
実家の風通しを勝間塾の関西塾生グループの幹事、
「かんべいさん」に「イベント会場」として
月に1ー数回、利用してもらうことで
風通しなどの管理をお願いしてきた。
私が実家に帰った時にカタンや人狼などの室内ゲームを
開催してくれて仲間と一緒に遊んだり、
私がいないときには後オフで雑談会を開催していたり、
とにかく活用してくれた。
母が実家の2階の住処に一人暮らしで戻ることは
もうないだろう、と思い、すこしずつ実家の片付けを
進めてきた。
なので、大阪に行くときは大抵、前の月に集めておいた粗大ゴミを
大阪市の「粗大ゴミ受付」に申し込んでおいて
処理し(母にとってはゴミではないけれど)、かなり減らしてきた。

実家のマネタイズ

大阪のど真ん中に位置する実家は、まだまだ資産として
活用できる、母の貯金もこの3年でかなり減ってきた。
年間の固定資産税の負担もばかにならない。
少なくとも母が生きている間はなんとか維持し続けたい
と、実家を賃貸に出すことを年頭に決めて、この一年動いてきた。
幸い、勝間塾繋がりで知り合いになった不動産屋さんが
別の古いビルも管理してくれているので先月の打ち合わせのときには
具体的な話もできていた。
そうしたところ、タイミング良く、すぐに店子さんがついた。
どうやら、60平方メートルはある駐車場兼倉庫が、相手のニーズに合致したのだ。
そして、11月にはもう1階だけでも借りたいという。
急な話だが、お互い、チャンスは逃すな、ということだろうか。
明け渡しが急ピッチになった。

イベント化

先月、かなり大きな動きがあり、かんべいさんがこの「店じまい」を
大々的に「イベント化」してくれて、「さよならきよみハウス」ということで
多くの塾生仲間が駆けつけてくれ、実際に大きな家具や、
ゴミ処理、荷物運びなど、手や足を動かしてくれ、かなり大きな
ものを産廃業者さんにひきとってもらうことができた。
今回は、最後の大きな「天王山」、母の衣類。
和服、洋服…私が幼稚園のころからのものまで
おいてある。
これは、とても1人ではできない。
ということで、長女に依頼して助けてもらうことにした。
↓母の特製ウォークインクロゼット。古い服のために
特別に作らせた。
押し入れは全て服。100着以上はあると思う。
そして、今回は「ファイナル」と銘打って
さらにイベント。また、数人が駆けつけてくれて、
私が運べない大きな荷物をあらたにリフォームした
別棟に運んでくれた。待ち時間(私が分別する間)は、
なつかしいカタンや人狼などのゲームで楽しんでくれている。
ああ、私は本当に幸せ者だ。

最終撤収

11月21日、サカイ引越しセンターが運ぶものは

タンス2棹、残しておく母の衣類、仏壇、冷蔵庫、洗濯機、

姿見(これは私の好みではないけれど)

次女と三女が「とっておいてほしい」と懇願した

学習机2基、イベント用のホワイトボード、のみとなった。

そして何十年も使っていない空調はこの際なので

 

撤去してもらった(ちょうどよかった)。

 

ガスの閉栓、ガス漏れ警報器の撤去などの作業もあり、

 

結局午前中いっぱいかかったけれど、

 

かなり簡単にすむ引越しだったと思う。

捨てる神、拾う神

粗大ゴミを出していて面白かったのは、

アルミ鍋や、金属製のものは

大抵、「拾い屋」さんが持っていってくれる。

今回は、スコップ(雪かき用、金属製)、鋤(都会の真ん中にいても

母は花壇を作ったりしていて土いじりが好きだった。若い頃は

屋上花壇を作っていた)、道具箱(ハンマー、ペンチ、ノコギリなどの

道具が入っている)、金だらい(木のたらいはもっていかなかったけれど、

金属製のたらいはもっていった)、少しの植木鉢。先月は、まだきれいな

毛布4枚ももっていってくれた(たくさんあったので数を絞った)。

私が溜め込んでいても使わないけれど、

どこかでそれらのものが活用されているとしたら

ありがたいことだ。

着物の一部はバイセルに

二束三文にしかならないとはわかっていても

そのまま「ゴミ」になるのは忍びない、と思い

整理しながらついバイセルに電話して鑑定にきてもらった。

着物の他に毛皮も含め、10枚ほどを引き取ってもらった。

どこかで使われることを祈って送り出す。

喪服もやまほどあったが、これは引き取ってもらえない。

母は、喪服もたくさんもっていたけれど、父のお葬式のときには

レンタルだった。もう、決してつかわれることはない、と思い、

思い切って処分した。祖母の分も含め10枚近くあった。

ちなみに自分に作ってもらった喪服はリフォームしてシルクの黒ドレスに

している。しかし、着物リフォームも1着5万円ぐらいするので、

そうそう簡単にはできない。着物は、自分で着ることができないと

コスパが悪いのだ。

疲れ切った、やり切った

この数ヶ月、これをやり遂げられるかどうか、

かなり心労があった。

不安だったのだ。

お金も時間もかかる実家の片付け。

しかも今回は明け渡し期限がある。

あれをやって、これをやって、と考えたら眠れない日もあった。

でも、なんとか終わった。

リフォームした新しい部屋は、実はまだかたづいていないけれど

今後はゆっくり整理しつつやっていこう。

実は、母が長年つけていた家計簿も捨てられなくて保管してある。

母の生きてきた証である。きちんと整理して母の喜びや苦労を

辿ってみよう(プライバシーには触れないでおこう、そんな秘密は

ざっと見なさそうだった)。

整理が面倒臭くなったであろう写真類(ここ10年ぐらいは

袋に入れっぱなしだ)を整理しよう。そして

ときどき施設にもっていってあげて一緒に見よう。

来年こそは自由に面会ができるようになっていますように。

そして、実は私の子供たちの作品なども実家においてあった。

これらも少し思い出に浸りながら、すこしずつ整理しよう。

今を生きつつ、そして未来も見据えつつ、過去も

また大切にしつつ、次世代に負担を負わせないような

私の「終活」を丁寧に始めていこうと思う。

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)