大阪:納骨の旅(2024年8月17日)

大野の両親、そして私の母

令和5年(2023年)11月、大野の父、12月 私の母、令和6年1月大野の母

と、3ヶ月連続で私たち夫婦の親が相次いで亡くなりました。

お骨はしばらく大野が部屋に、私は実家に保管していましたが、

新盆を迎え、納骨することにしました。

夫の両親の墓は、大阪府堺市。

ほとんど、縁もゆかりもないところです。

実は大野の実家が一時堺市にあり、そこを終の住処とする予定で

「墓も買って安心」と言っていたのですが、

その後、仕事で高知に転居、堺の家を売り、高知に家を買ってしまったので、

お墓は堺に置き去り。しかも、車の運転が得意だった父はそのお墓に行くには

不自由なかったものの、

私たち夫婦は車の運転ができない。最寄駅からは車必須。

墓地は広大。というわけでお墓参りはなかなかできませんでした。

なので、時々「墓参り代行」さんを頼んで管理していました。

一方、私の実家のお墓は大阪市内にはあるものの、実家からは1時間ちょっと

かかるかな。母が施設に入るまではお盆やお彼岸には熱心に通っていましたが、

施設に入ってからは私もなかなか行けなかった(母を訪ねるだけで精一杯)。

そんなお墓にお互い一人っ子の夫婦である私たちが納骨に行きました。

さまざまな手配は石屋さんに教えていただく

自分のお墓とはいえ、勝手に遺骨を入れることは許されません。

今回、私たちが準備したことは、

  1. 石材店・百年堂さんに連絡。墓石に法名、享年を彫ってもらう
  2. 必要書類(死体焼却許可証(必ず原本)、霊園使用許可証)を用意する
  3. お骨を忘れないよう準備する(時々、忘れる人がいるそうです)

必要書類は、当日、お墓の管理事務所に行き、申請書とともに提出します。

死体焼却許可証は、区役所に死亡届を提出したときにもらう書類です。

原本を管理事務所に提出しますので、取っておきたい人は

コピーをとっておくことをおすすめします。

霊園使用許可証には、(うちのお墓の場合)

今回、お墓に入った人(母)の名前が追記されて戻されます。

霊園それぞれにより、ルールが微妙に違うこともありますので、納骨前に

しっかり下調べしておくことをお勧めします。

当日

朝、大阪市内にある私の実家を出て、10時ごろに

堺市霊園の管理事務所で百年堂さんと待ち合わせ。

車でお墓まで行き(とにかく広い)、墓石を開けます。

百年堂さんが気を効かせて香炉を持ってきてくださいました。

私たちは数珠と線香。

墓の下の空洞を開けると、祖母の骨がまだ土に戻らずに

白いままで見えました。

父の遺骨、母の遺骨をそれぞれ骨壷からその空洞に入れ、

墓の蓋をして納骨は終わり。

もちろん、菩提寺のお坊さんに来ていただく家族もあるかと

思いますが、菩提寺は高知で、両親が亡くなったことから檀家離れしました。

大野の両親のお墓をあとに、百年堂さんのお車に乗せてもらい、

今度は大阪市内の霊園へ。

同じく管理事務所で手続きをし、お骨をお墓に入れることを届け出ます。

ちょうど管理事務所の隣にお花屋さんがあったので、夫が一対の仏花を

買ってくれました。

実家のお墓には草が生えていたので草抜きをしました。

こちらもしばらく前に墓参り代行をお願いしていましたが、さすがに

数ヶ月経ちますので草も生えます。

お墓をざっと掃除し、母の骨も納めます。

こちらでもお焼香し、合掌して納骨を終えました。

お母さん、お父さんと久しぶりの再会ですね。

わたしたちの行き先

さて、両親のお骨をそれぞれの家の墓に納めることは

できました。

次は、私たちの「行き先」を考える番です。

夫も私も一人っ子。娘は3人、全員長男に嫁いでいます。

「墓仕舞い」をするにしても、百年堂さんのお話では、

お墓の中にある「骨と土」は、その「行き先」を決めないと

墓仕舞いの許可がおりないのだそうです。

ひえー、そうか、転居届けを出さないといけないのだ!

お墓の石を退けるだけでは終わらないのです。

大野のお墓にある「遺骨」と私の実家の「遺骨」、そして

私と夫の「遺骨」、それらをまとめて「ひきとってもらえる」場所を

これから探さないといけません。

ひやー、これはなかなか大変です。

そんなことがわかった「納骨の旅@大阪」でした。

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)