1. 大腸内視鏡検査
大腸内視鏡検査は2014年10月22日(水)に予定されていました。
どんなことをするかというと、要するに2リットルの下剤をのみ、腸を空っぽにして
肛門から腸までカメラを通すというものです。
こちらに詳しく書かれていました。
前日に下剤を一つ。そして、当日は朝から2リットルの下剤をひたすら飲み続け、便がきれいな水様状になるまで排泄し続けます。
病院で飲み続ける場合もあるようですが、自分は病院が近いので家で処置しました。
朝5時半から4時間かけて「飲み続け」とトイレを繰り返しました。
検査は朝10時。
(いやー腸がきれいになるって気持ちいいですね!
人生の長ーい間、まさに便秘がちな日々でした。しかし、がんの手術後、体質を変えようと朝ごはんをにんじんリンゴレモンジュースに変えたおかげでその頃はすっかり快腸の日々になっていました)
そして、この検査のために腸の中にはすっかりきれいに!
2. お尻からカメラ
というわけで病院に出かけ、術着に着替え、「鎮静剤」を打ち、
お尻からカメラを通します。(むき出しではない)
若い男性医師でしたが、とても優しく対応してくださり、検査のつらさも和らぎました。
腸の曲がっているところをカメラが進むときは結構お腹に痛みがあるのですが、なんとかやりすごし(あ、お尻をだして横向きにカメラのほうを向いて処置台に寝ているので画像をみることができます)、最終目的地、腸の入り口まで到達。
少しポリープのようなものはあるものの「見た限り、問題ないですね」との言葉をとりあえずもらうことができました。
医師には、検査のあとすぐに「大阪マラソン」があるので、大きなポリープがある場合は切り取らないでほしい(出血するので)、小さなものは切っていい、という打ち合わせをしていました。
幸いあまり大きなものもなく、目で見る限りにおいてとてもきれいな腸だったので(ぼこぼこしたところもなかった)、ほぼ大丈夫の感触。詳しい結果は11月10日、抗がん剤治療一回目の退院日に聞くことができる、ということになりました。
検査後はしばらく回復室で休み、会計を済ませて午後は出勤しました。
この頃は、人員不足でとても忙しく、また、入院も控えていたのであまり休むこともできませんでした。(でも、インドには行きましたが…)
3. なぜ抗がん剤治療をするか
冷静に考えれば私の場合は「病気」ではありません。がんは手術でちゃんと取り去り、リンパ節転移もなし。大腸も多分大丈夫。これから行う処置は「術後補助療法」といって、「念のため、もしかしたら身体に残っているかもしれないがん細胞をやっつける?処置」。
抗がん剤を、身体に現存するがんを小さくするために使う患者さんももちろんいるので、それは「治療」の一環ではありますが…自分の場合はなかなか納得がいかない状況でした。
いろいろあったけど、その後の金曜日夕方、10月24日、仕事後に大阪マラソンにむけて実家に向かいました。スタート地点は家から2キロほどの大阪城公園。母に私が走っている元気な姿をみせることができそうです。
母にはまだがんのことは伝えていませんでした。