「不恰好経営」(南場智子著)を読んで

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「不恰好経営」(南場智子著)を読んで

同窓会で講演を聞いたことをきっかけに、南場さんの本を読みました。レビューします。

1. スリル満点の経営

南場さんの講演のあと、早速読んだ「不恰好経営」。ジェットコースターに乗っているように、スピーディーでスリル満点。だけど、起業については、自分はこんなリスクを負えるものではない、と改めて感じました。

こんな資金もエンジェルもいないし、第一アイデアがない、と最初からあきらめてはいけないけれど。

2. 南場さんをつくりあげた要素ー生い立ち

彼女の生い立ちのところでは、一点だけ共通するところがありました。

それは、ともに父が「ちゃぶ台返し」の名人であったということ。ただし、私の父はそのあとに母を「殴る蹴る」が続いてましたが。

また、私の父は長い間稼ぎもなく、借金もあり、さらに病気で入退院を繰り返す、というオマケつき。母はよくぞ我慢したと思います。とはいえ、母は外で働く勇気も才覚もなく、ただひたすら我慢するしかなかったのですが。

ともあれ、言いたかったのは、家庭環境がそこそこ悪くても、ある程度「まとも」な子どもは育つということです。環境は人のせい、にしてばかりではいけない、ということですね。

自分を「まとも」と定義するには若干抵抗もありますが…

3. がつんとくるポイントの数々

93〜94ページ: 「利益は世の中にどれだけの価値を生み出したかの通信簿であり、赤字は資源を食い潰している状態だ。」

「お金は感謝の表れ」という言葉をよく耳にします。

南場さんはマッキンゼーで「バリューを出せ」と、よく言われたそうです。

誰かにとって価値ある新しいモノを生み出すことで市場ができる、起業とはそういうことなのですね。

私は起業家ではありませんが仕事をしていて、あるいはその他の活動でも、誰かにとって「利益、価値」を生み出せているか、あるいは資源を食い潰しているだけなのか、今一度振り返りたいと思いました。

125ページ:「 老若男女、生きとし生けるものはみんな出会いたいのである。」

人は人との関わりがなくては生きていけません。

自分にとって身近な問題として、母のことが思い浮かびます。

高齢者の孤独は本当に悲惨です。

友人は1人欠け2人欠け…しかも活動が限られているので新たな出会いもありません。私の母など、友人がみんな年上だったので、どんどん友達が減るばかり。甘えん坊で末っ子育ちの母は大人になっても年下の友人を作ることができなかったのです。

130ページ (DeNAのco-founder 創業仲間・川田さんを評して)「誰よりも働く、人を責めない、人格を認める、スター社員に嬉々とする、トラブルにも嬉々とする。そして俺は聞いてない、バイパスするな、などという言葉も概念も一切ない。とにかく一歩でも、ちょっとでも前に進むことしか考えない。」

これぐらい度量の大きい人が数名いたらどんな企業でも間違いはない、ですね。

創立100年を迎えようという私の職場、昨年は大きなスキャンダルに見舞われ、今も「改革、改革」と一部の職員が躍起になっていますが、すべての職員にどうやってその気持ちを浸透させるか、それが本当にできるのか、難しいところだと感じてしまいます。

4. まとめ

このジェットコースター経営、今後ますます期待がもてます。

私は子供の頃からの阪神ファンなので今更乗り換えはできないのですが、南場さんを応援しつつ、自分もちょっとでも前に進むことだけを考えて行きたいと感じた一冊でした。

(その後、この会社はまた新たなスキャンダルに見舞われ、大変なことになってしまっていますね。ここが乗り越えどころでしょうか)

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