北陸新幹線開通記念 第1回金沢マラソンとぼっち旅(1)マラソン前の練習と当日の様子

1.  オフシーズンの練習と体調

マラソンの練習は、春になると暑くてなかなか走る気にならず、まして夏の練習は苦しい。オフシーズンの過ごし方にはとにかく苦労します。

素人の市民ランナーなので気長に楽しく走れればいいと思うのですが、大会に申し込んだら完走、あわよくば、PB(自己ベスト)とか、思わず狙ってしまいます。

でも、マラソンにまぐれはありません。今回は、それを嫌、という程実感しました!

2.  当日までの練習と体調

9月走行距離 120キロ ロング走は9月23日にハーフ、26日に25キロ

10月走行距離 152キロ ロング走は10日に30キロ(東京30K大会) 18日に19キロ、 31日峠走(8キロup、8キロダウン)

11月 当日までに 40キロ 3日に15キロ、それ以外は10キロ×2回、5キロ1回

練習内容としては悪くないけど…ただ、昨年の東京マラソン前みたいに月間200キロには到達できず。走り込み不足かな、という感じでした。

体調:9月にできた口内炎がどんどんひどくなり、食事、日常生活にかなり苦労していました。さらに五十肩。9月頃から。右上腕部が固まっている感じがありました。

3.  前日の過ごし方

なるべく動きたくない…けど、連泊でホテルをとれなかったため、朝チェックアウトし、他のホテルにチェックインするまでの間はどこか外ですごす必要があり、ゆっくりできませんでした。

とりあえずチェックアウトして次のホテルに移動、荷物を預け、大会エントリーに向かいました。9時ぐらいにはかなり並んでいましたが、比較的スムーズに登録できました。

当日は、金沢駅からシャトルバスでスタート地点に移動します。シャトルバスは出発時間ごとに枚数制限があり、エントリーが遅いと売り切れる恐れがあります。一枚100円。

また、自分が希望する時間帯の出発時間のチケットを獲得したい場合はエントリーそのものよりも、シャトルバスのチケットを先に(別の列になります)入手したほうがよさそうです。
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4.  当日の様子

4時半起床。荷物をまとめ、5時半からの朝食のため、5時過ぎにロビーに下ります。

少しでも出遅れると並んでしまう、と予想しました。常に早めに用意したい性質なので、何事も早めスタートです。おかげで開店と同時に並ばず、焦らず食事ができました。

しかし、6時ごろにはすでに食事をとるために大勢のランナーが並んでいて、どんどん行列が長くなっていました。

5.  天気、雨

開店を待っている間も外の様子は雨。止む気配がありませんでした。

食事を終え、荷物をホテルに預け、スタート地点までは大会が用意してくれたシャトルバスに乗ってむかいます。

7時に会場にはついたものの、雨なのでぎりぎりまで傘を使いたい。なので、荷物を預ける気になれません。公園の中でぬれずに座れるところを探し、傘をさしてぎりぎりまで荷物を預けるのを先延ばししました。

6.  覚悟をきめて荷物をあずける

荷物の預かりは8時15分まで。あまりギリギリになるのも不安なので8時に覚悟を決めて荷物を預けます。

スタートブロックまで5分ほどで移動。ブロックのある通りは幸いビルに面していて、雨をよけられるひさしがありました。そこでしばらく雨宿りです。

雨宿りできるビルがあることがわかっていたら早めに荷物を預けてもよかったのですね。

スタートブロックまで先に確認すればよかった。

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それでも、8時40分にはスタートブロックが閉鎖されるので30分ごろにはビルの下の雨宿り場所から離れ、自分のブロックにはいります。

40分になり、いよいよスタート気分が盛り上がってきて、大会のスタートを告げるアナウンスもだんだんテンションが上がってきます。

多くのランナーがこの時点でカッパを脱ぎ、ボランティアの方々に回収してもらいました。

と、その頃になってザーッとばかりに本降りの雨。カッパを脱いだランナーは、Tシャツが透けて見えるほどにずぶ濡れです。その雨は残念なことにスタートの号砲が鳴り響くまで続きました。

7.  号砲

スタートし、ゆっくりと群がスタートラインに向かいます。

全部でAからGまである中の、私は5番目のEブロックでした。スタートラインまではほぼ歩いて9時9分、やっとスタートで42キロの旅のはじまりです。

走り始めて直ぐに金沢城を通過。太鼓の応援があり、やっぱりマラソンは楽しい!と走れる喜びが込み上げてきました。

最初の5キロずつ、15キロまでは5キロ33分のペース。アップがあるのは前半だけ、とコース図で確認していたので焦らなくてもいい、とマイペースで走りました。

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8.  中盤の走り

16キロ地点でトイレ。これが長蛇の列。トイレはかなりの場所で設置されていますが、街中を離れた郊外にあるトイレは大体5基ずつ。どこも長い列ができていて、どこで並んでも同じか、と諦めて並びました。

ここでのロスはかなり大きかったです。トイレに並び始めてから再び走り始めるまで5分以上かかったと思います。郊外のトイレについては、もう少し増やして欲しいなあと思いました。

細かいアップダウンはあるものの、登り坂で歩くことなく淡々と走れます。このあたりは峠走の効果がでています。

どこを走っていても応援が途切れず、また、給水地点でもボランティアの方々がちゃんと水を用意してくれています。

エネルギーチャージは5キロごとにアミノバイタル。あっさり好きの自分でも食べられるエネルギー食です。

9.  ペースダウン

ハーフ過ぎて相変わらず淡々と走ってはいたのですが、どうもペースが落ちている気がします。

GPS時計ガーミンは、スタート時にGPSが起動していなかったようで、スイッチが入っていませんでした。

その上、iPhoneも途中でとまっている!iPhoneは、ケースに出し入れするときに終了ボタンに触れてしまうことがこれまでもあったのですが、今回もそのパターンで、計測が終了してしまっていました。

こうしてペースがつかめないまま走り続けることになりました。

30キロ付近になると歩く人が増えてきます。自分は歩くことはないのですが、かなりペースは落ちているみたいです。

でも、ここからが本当のマラソン。とにかく、粘ります。

痙攣を起こさないように塩あめを補給します。30キロ過ぎからは5キロごとに塩飴を補給しました。

後はエイドステーションごとにアミノバイタル。

10.  充実のエイドステーション

実は、エイドステーションでは15キロで石川県産フルーツ、20キロで和菓子。28キロでおにぎり、31キロで金沢カレー、36キロで金沢のスイーツが提供されます。

自分は口内炎が良くなってきたばかりなので、できるだけ口の中に固形物を入れたくない。残念ながら美味しそうな食べ物はスルーしました。

11.  五十肩でハイタッチ、激痛が走る!

さて、ハーフ過ぎた頃からもう1つの敵、五十肩がじわじわ痛みを出してきました。右腕がだるいのです。時々、腕をだらん、と下ろして走るのですが、だんだん痛みがましてきます。

10キロ付近で悪い方の右手でハイタッチした時には激痛が走ったので、その後は左手でしかハイタッチできませんでした。とにかく、痛みを意識しないよう、心で痛みをブロックし、なんとか走り続けました。

12.  ゴール!!

ほぼへろへろになりながらゴールした時には、スマホは電池切れ。充電器をつけていたのに、それも起動しなかった。

ゴールの瞬間も撮影できず。トホホのランでした。

準備、練習は悪くはなかったけど、満足のいくレースができませんでした。

時計やスマホなど、ペースメーカーの誤作動という細かいテクニック的な失敗、口内炎、五十肩などの体調不良もあったけれど、やはり最大の原因は走り込み不足でしょう。

納得の行かないレースでした。記録は5時間20分。

13.  まとめ

景色や歴史的景観(もう、あまり覚えていないのですが、金沢城、犀川大橋、茶屋街、寺院群、浅野川大橋などなど)は感動ものだったし、何より地元の方々の「おもてなし」が素晴らしかったです。

25キロ過ぎでは「楽しんでー、楽しんでー」と声をかけてくれるおばさまがいました。苦しそうな私の顔をみたせいでしょうか?原点に立ち戻る気分。

そう、楽しみにきているのですよね。

レースはともあれ、やはり遠征してよかった、と思える金沢マラソンでした。

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)