私はお医者さんではないので、個人の体験としてお話をします。
でも何十年と苦しんだ慢性便秘がいっさいなくなったので、「こういう方法もあり」ということでお試しいただけたらと思います。
1. 薬でも治らなかった長年の…
小学校では検便のシーズンが来ると憂鬱の極みでした。
毎日は「ない」のですから。その日に「ある」ように「調整」しないといけません。
提出できなければ「忘れ物」扱いになります。困りました。本当に困りました。
いったいどうやって6年間すごしたんだろう。
今となっては思い出せません。
大学の寮に入って、また困りました。トイレは共同。
神経質なので周りに人がいると、いきたくなくなるのです。トイレは5つぐらいあったかな。
朝とか、トイレに並ぶ、というのは自分にとっては「恐怖の極み」でした。
誰も起きださない朝早ーく、1人頑張りました。トイレのために4時か5時に起きていたと思います。
トイレが理由で寮生活は2年でギブアップ。
下宿に入って1人のトイレを獲得。少しましになりました。
大学時代の卓球合宿。誰も起きださない朝早ーく、自販機の珈琲飲料で腸を刺激。
みんなが起きだす前に「済ませないと」、もう一日、だめでした。合宿が終わるまで「お腹にいれて持ち帰った」ときもありました。
頑張れば頑張るほど、腸が緊張するみたいなのです。
後ほど知った「腸は第2の脳」とかいう話。私には納得がいきます。リラックスさせてやらないと働かないのです。
こういうタイプは、「ストレスによる便秘:痙攣性便秘」といって、自律神経のバランスが崩れ、大腸が機能しなくなっているのですね。後に知りました。
2. いろいろ試しました
便秘にいい、と言われる方法は片っ端から試しました。
- 「食物繊維の多い野菜」の大量摂取
- 「ヨーグルト」
- 腸のマッサージ
- 水分摂取
- 運動をする
- 便秘薬、浣腸
でも、ストレスが解消されない限り、治らないんですよね。
薬は一時的に効きますが、腸もどんどん鈍くなり、だんだん規定量では反応しなくなりました。
決められた量の2倍はのんでいたと思います。(それでも効かない時もありました。そして最後にはひどい下痢で半日ぐらい家に引きこもります)
それでも、「すっきり」を求めてとにかく「いい」と言われることはどんどんやりました。
どのひとつも納得のいく効果はありませんでした。
3. 乳がん→食生活変更→便秘解消
2014年7月乳がんを告知されました。
手術後の細胞病理検査で転移可能性が高い(と医師はいいます)タイプのがんであることを告げられ、抗がん剤治療を受けることになりました。
抗がん剤治療がいやで、「がん」の勉強を自分なりにして、石原結實先生の「にんじんリンゴレモンジュース断食」に辿り着きました。
抗がん剤治療が終わると、先生が経営するヒポクラティック・サナトリウムに行き、断食をしました(2015年5月)。
抗がん剤をデトックスしたかったのです。その後、2016,2017年と続けてサナトリウムに行っています。
しかし、何より、日常的に朝ご飯を
- 起き抜けにしょうが紅茶
- にんじんリンゴレモンジュース
に変更したことで、なんと50年以上の便秘がすっかり治ったのです。
がん治療の一環として自分で選んだ食生活でしたが、その効果は「排泄」にきました。
毎日が快適なのです。
朝しっかり出ると、こんなに気持ちまですっきりするとは思いませんでした。
私はお医者さんではないのでわかりませんが、もしかしたらがん患者さんって「排泄」がうまくいかない、便秘の人が多いかもしれません。
4. まとめ
便秘をすると
「あれを食べなさい」
「これを食べなさい」
「あれをしろ」「これをしろ」
と、普段の生活以上の「足し算」的な何かを求められます。
でも、むしろ
「朝ご飯を食べない」(朝ご飯の引き算)
「朝はジュースだけにする」(自分で作るのがいいですが、ジュースになったものも売っていますよ)(食べる量の引き算)
お昼はあれこれ食べなくても「おそばだけ」でもいい(食べる種類の引き算)。
夜にわざわざ「野菜たっぷり」としなくても、好きなものを食べるだけでいい(食物繊維プレッシャーを引き算する)。
といった、「身体を気持ちを楽にする引き算」方式で「胃腸を休める」ということをしたほうが効果がある人もいるかもしれません。
私は、この「引き算」と「胃腸休息」のおかげで便秘解消、快適生活を送っています。
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