石原 結實先生 ヒポクラティック・サナトリウム断食体験 2017年・5月版 講演会

断食サナトリウムを経営される石原結實先生は、平成3年にここ、ヒポクラティック・サナトリウムを創設され、毎日曜日に講演会を行っておられます。

今日(2017年5月7日)が1350回目とのことですが、昨年、一昨年と変わらず元気で、人を喰った講演は、駄洒落あり懐メロあり、サラリーマン川柳あり、シニア川柳ありの笑いの絶えない講演です。

1. 医学の進歩にも関わらずがん患者は増えている!

日本人の死因10位は現在

1位 ガン、2位 心疾患、3位 肺炎、 4位 脳卒中 5位 老衰 6位 事故 7位 腎不全 8位 自殺 9位 大動脈瘤および解離 10位 肺気腫 11位 糖尿病 (2015年・厚生労働省人口動態統計・総数)だそうです。

それらにかかる医療費が41兆円/年間で、これも毎年増加の一途。破綻したギリシャの国家予算並みだとか。

そこで何が大事かと言うと、「病気しないこと」なのですが、先生は、がんは「血液の汚れ」だときっぱりおっしゃいます。

食べ物➡️胃腸➡️血液➡️器官 という流れなのだから、血液が汚れていると器官にダメージがあるのは当然。

断食は、その血液をきれいにするための方法なのです。

断食をすると、舌苔、といって下に苔がでてきます。これは初日、断食前の舌です。(お見苦しくてすみません)

3日目ぐらいになると、こんなふうになります。がんのひとはもっと黒くなるそうです。

人間は、空腹な状態のほうが身体が慣れていて、一日3食は多すぎるのだそうです。食べることで消化にエネルギーを使ってしまい、かえってだるくなるので、集中したいときほど空腹状態がいい、と先生はおっしゃいます。

食べ過ぎること、ストレス、そして運動不足の3つがそろうと血液が汚れます。

その固まりが「がん」になるのだそうです。

なので、朝ご飯は「紅茶にはちみつまたは黒砂糖」を入れ、にんじんジュースを飲む。昼はとろろ蕎麦、夜は和食、ぐらいの生活が一番身体にいい、とおっしゃいます。

その生活で半年で30キロ痩せて125キロが95キロになった男性が私のお隣に座っておられました。先生に「まだまだいけますね」と言われていました。

2. 動物性タンパクの摂り過ぎは危険

日本人のがんが増えたのは、ひとえに「食生活の欧米化、すなわち動物性タンパク質、脂肪の摂り過ぎ」の結果だそうです。1950年代に比べて「乳製品」摂取量(一日あたり)は17倍(2010年)、肉類は約10倍になっているとか。

<図2 日本人の食生活の変化:食の欧米化によって、牛乳・乳製品、肉類など動物性脂肪の多い食品の摂取量が増え、米の摂取量は減少した>

図2 日本人の食生活の変化:食の欧米化によって、牛乳・乳製品、肉類など動物性脂肪の多い食品の摂取量が増え、米の摂取量は減少した

そして、大腸がんや乳がんの死亡率は動物性タンパク質摂取量が多い国ほど多いというという結果が出ています。(もちろん、諸説あるとは思いますが。)

特に高脂肪食と煙草によって肺がんへの罹患率は高まりますのでご注意くださいね。

とはいえ、石原先生は、お魚などのタンパク質はいっさい禁止していないので、タンパク質源には気をつけて食べることが大事、だと思いますよ。ちなみに石原先生は、エビ、イカ、タコ、いくら、明太子がお好きだそうです。

3. 予防はどうしたらいいか?

では、どうしたら予防できるのでしょう。

人間の歯は全部で32本(28本)。

そのうちの20本が臼歯で、これは「穀物」を噛む歯です。(62・5%)

8本は、門歯。これらは果物、野菜を食べるための歯です(25%)。4本が犬歯で、これは肉を噛むための歯です(12.5%)。

それと同じ割合で食物も食べるといいそうです。なので糖質制限などもってのほか。地球上で最初にできた栄養は、「糖」なので無闇に糖を減らしてはいけない、と先生は言います。また、塩も減らしすぎるとかえって低体温をまねき、ガンにかかりやすくなるそうです。

4. まとめ

先生がおっしゃるには、病気の原因は3つだけ。

  1. ビタミン・ミネラル不足
  2. 食べ過ぎ
  3. 冷え

その予防のためには、

「空腹の時間をつくること」が大事だそうです。

実験では腹いっぱい食べさせたネズミは一番早く老化し、寿命も短かった。腹8分のネズミはその次、腹6分のネズミはその次、そして一番長生きしたのは、一日腹一杯食べ、次の日は食べさせない、つまり空腹の時間を作ったネズミだったとか。

空腹にするとお腹がすくと出てくるホルモン(グレリン)が分泌され、海馬を刺激、記憶力も高めるとか。

白血球の働きも活発になり、オートファジーも働く、つまり有害物を消化してしまう、のだそうです。

減塩のために「ミネラル」も不足しがちになり、かつ体温も低下するので塩もとること。

また、運動は体温を上げるので不足しないように。先生は今も走ったり、筋トレを日課にしています。

あと、適正飲酒もおススメ(先生がお酒好きだからです)

先生が特におススメの食べ物は

もちろん生姜をたくさんとりなさい、と言われますが、キャベツの千切りに醤油と鰹節をかけて食べるとよい、とのことです。また、蕎麦を食べると血管が強くなり、呆けが予防できるそうです。

講演はほぼ3時間ぶっ通し。先生、お話は、実は留まるところを知りません。まったくお元気そのものであります。講演終わったら走ってお部屋に戻られるので、今年も一緒に写真を撮っていただくことができませんでした。来年こそ!

(あと、余談ですが、私のような色白・やせ型タイプの女性には漢方薬として「当帰芍薬散」がいいとか。自分の覚えのために書いておきます)

ヒポクラティック・サナトリウム基本情報

住所:〒413-0231 静岡県伊東市富戸1317−4911

電話番号:0557-44-0161

予約は早めに電話で。

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↓私は抗がん剤治療を選択したものの、この本にはとても影響を受けました。この本が私のにんじんジュース断食のきっかけとなりました。

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この記事を書いた人

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大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)