東京オリンピック・パラリンピックボランティアー私は輝けたか?(9)  携帯電話を返したよ

携帯返却は「自腹で」

急に寒くなった9月2日、雨。

事務局のあるホテルに貸与携帯を返しに行きました。

携帯は、自分で返しに行くか、あるいは、

自分で郵送費を払って指定された住所に返すかの2択です。

郵送費は、自費(笑)です。

そんなこと、事前の説明には一切言われていませんでしたね。

労働力の提供は、確かに無償で構わないのですが、

「経費」は別だと思うのですけどね。

他の用事もあったので 1週間ぶりにホテルに向かいました。

先週、某国大使 に振り回されたあげく、

最後は忘れられて仕事にもならなかったという経験をして以来、

ほとんどPTSDになっていて足取りは重かったのですが(笑)

子どもだましの景品

携帯を返したら、記念バッヂをくれました。

私、記念品集める趣味ないので、その場で「だったらちょうだい」という

ボランティア仲間にあげてしまいました。写真だけ撮って。

ものをもらうためにボランティアをやっていたのではありません。

及ばずながらも何かの役に立てば

そして笑顔の経験ができればなんて甘い考えでいました。

私と同じ要人対応の職務をオファーされていた方々のなかには

まったく仕事がなく、ずーっと自宅待機、組織委員会からもなんの連絡も

なかった人もいます。(メール書いても返事ないですから)

こんなふうに人でなし扱いをされるためにボランティアに応募したのかと思うと

自分の甘さにあきれます。

まぁでも最初に辞退していたらこういう状況になっていたと言う事はわからなかった。

組織がここまで運営下手とはわからなかったと思います。表には美談しかでてきませんしね。

いろいろ問題が噴出していますが、ボランティアの扱い一つ見ても

こうなのだから、 推して知るべし、ということです。

こうすればうまくできたのではないか?私の配置案

私がオファーされた仕事はDignitary Assistantといって、

オリンピックのために新しく構築した配車システムを使って

外国のスポーツ大臣の観戦に同行する、という役目でした。

しかし、来日をキャンセルする大臣が大勢いたり、

日程がなかなか決まらなかったりして大臣ごとにボランティアを

振り分ける「シフト」がなかなか組めませんでした。

しかし、私が考えるに、もともと、ボランティアを国ごとにわけて、その国の「大臣」を

単独あるいはチームで接待する、という仕組みそのものが間違っていたのです。

しかも、シミュレーションを十分こなしていない配車システム(すぐに

クラッシュした)をつかって。

組織委員会が作った仕組みでは、

担当ボランティア(単独あるいはチーム)は常に大臣と

運命共同体、になってしまいます。

大臣は、遠距離の移動で疲れていて、午後の予定をキャンセルしたり、

大使館車を使って移動して、私たちが配車する「T3車両」を使わなかったり。

まさに、大臣1人の行動に担当ボランティアがふりまわされるのです。

だけど、

わたしたちDignitary Assistantの本来の目的は

  1.  大臣を無事に大会会場に送り届ける
  2. 試合が終わったら次の会場あるいはホテルに戻す

それだけなので、

Dignitary Assistant(DA)は、

1. ホテル車寄せあるいは各会場にチーム(複数人)で待機

2. 互いに連絡をとりあい、各場所で大臣のために配車し、

大臣が車寄せに来たら

3. 車に乗せる(同乗しない)

4. 目的地で待機しているDAに連絡

5. 連絡を受けたDAは、車に乗っている大臣を会場車寄せでお迎えし、VIPルームにお連れする

そうすれば、

  • 車に同乗することによる、コロナ感染のリスクを防ぐことができる(お互いに)
  • 各DAは、いろいろな会場(日によって変えると楽しい)を経験できる
  • 事前にシフトを組みやすい(会場に参集して待機すればいい)。
  • 複数人いるので、交替もしやすく、応援も頼みやすい、そして空いている時間はゆっくりできる。
  • オリンピックの雰囲気も少しは味わえる。
  • 会場の下見ができるので大臣を迷わせることもない(現状では、ボランティアが自発的に現地を下見していた。自費)

しかし、事務局の指示では、

大臣と車で同行し、大臣をVIPルームにお連れし、DAは外で待機。マンツーマン対応なので、大臣が気まぐれに長居したり、あるいは早く戻ってくる時に備えて常に緊張していなければならない。また、大臣がどこの会場にいくか、ほとんど直前までわからないし、ボランティア自身も初めての場所ばかりで迷ってしまうこともある

と、欠点だらけのプランなのです。

コロナ感染症の予防のため、大臣はホテルと会場以外のところにはどこへも

行けないのだから、「行方不明」になることはないのです。

そして、大使館車を使えるところは、あんなポンコツのT-TOSSのようなシステム

無理につかわせず、最初から大使館車を使えるようにしておいてあげればよかったのです。

そして、大使館車の車寄せにもDAが待機していれば、

会場にきた大臣をなんの苦労もなくVIPルームにお連れすることができます。

やっぱり素人の集まりか?

フィールドキャスト事務局だかなんだか知りませんが、

「人を動かす」ということについて、あるいは「関係者」が

どのような属性をもち、どのようなニーズがあって、どう解決していくか

システムを整理して組み立てることができる人がいなかった、

ボランティア一人一人の「力量(どれだけ我慢強いか?)」に

頼る仕組みをつくったことが失敗だったとしか思えない運用でした。

DAチームを担当した方々には、2度とイベント運営に関わって欲しくない、

と思った次第です。

(でも、往々にして、こういう人たちは反省もなく転職する時には「オリパラで運営やりました」と

履歴書に書くんですよね。)

アンケートとったって、彼らは「美談」しか残しませんからね。

他の記事もぜひ読んで、拡散していただけると嬉しいです。

オリパラ組織委員会に届けたい気持ちで書いております。

あと、スポンサーのトヨタにも。

広告

この記事を書いた人

大野 清美

大野 清美

1958年大阪生まれ、大阪育ち。子どもの頃の夢だった「留学したい」を37歳で実現。3児を育てながら米国NY州コロンビア大学国際関係学大学院を卒業しました。帰国後は英語を使って仕事を続け、今後は「自分の人生を変えてきた」英語を教えたい!と修行中です。
趣味はマラソンとモーターバイクでのツーリング(愛車Honda VTR)です。
(2019年4月記)